3月13日(日)
BS2で放送されていた勘三郎襲名披露の「一條大蔵譚」を見る。勘三郎に仁玉、雀右衛門がつきあい、先代の勘三郎の弟子たちが重要な役で出演している。先代が得意にした演目だが、やはり一番難しいのは檜垣の作り阿呆の部分だろう。一般には、新勘三郎はこうした喜劇的な役を得意としているかのように思われるかもしれないが、むしろ一番不得意なのではないだろうか。まったく阿呆になっていない。阿呆になるには、頭の中身まで力が抜けていなければならないはずだが、まったくそれが出来ていない。だから、わざと阿呆のまねをしているということがはじめから分かってしまう。海老蔵がやった彦一の馬鹿殿は完全に脱力していたが、勘三郎には無理。
最初が阿呆になっていないと、正体を明かしたところがおもしろくない。奥殿では、義太夫にのって十分に語ってくれるはずなのに、その爽快感が出ていない。勘三郎を継いだ以上、先代が得意としていた役をこなさなければという意識が強いのだろうが、これはいくら挑戦してもうまくならない気がする。これでは、華のなさを強調する結果になってしまうのではないか。観客もあまり沸いているようには思えない。海老蔵にやってもらったらどうだろう。当代の團十郎は一度だけ国立劇場でやっている。その日が待ち遠しい。
録画していた岡本喜八の「助太刀屋助六」を見る。いったいこれは何の映画なのだろう。上演されていたときには見たいと思った記憶があるが、妙な話で、いっこうにおもしろくない。とにかく眠くなって途中でやめてしまった。もしかしたらこれが遺作なのかもしれないが、相当においていたということだろうか。まるでテンポが悪い。やはり映画というものは、どういう方向に進んでいくのか、ちゃんと観客にわかるものではなければならないのではないか。
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