4月23日(日)
藤原正彦氏のベストセラー、『国家の品格』を読む。武士道についての記述が気になって読んでみた。藤原氏の本は今まで読んだことがない。
ひとつ気になったのは、武士道の背景に「殴る文化」の存在があるのではないかということだ。彼に武士道精神を叩き込んだという父は、弱み者を救うには力を用いて良いと断言し、5つの禁じ手をあげていたという。大きいものが小さいものを殴ってはいけないとか、男が女を殴ってはいけないといった禁じ手だが、それは卑怯だからいけないことだと教えられたというのだ。
多くの人がこの本の主張に共感するのは、あるいは殴る文化を共有しているからではないだろうか。私自身は、これまで一度も人を殴ったことはないし、逆に殴られたこともないので、どうもそうした文化を共有できない。果たしてそれが例外なのかどうかわからないが、殴るということをひとたび肯定すれば、それは結局のところ、暴力の肯定に結びつくのではないかとも思っている。果たして殴ることは正しいのか。殴らなければならないことは存在するのか。一度その点を考えてみる必要はないだろうか。最近、そう思っている。
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