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May 15, 2006

5月15日(月)

 歌舞伎座團菊祭昼の部に出かける。席は2階の最前列で、花道のちょうど上。舞台が良く見える。なんといっても、團十郎が外郎売で復活したのがめでたい。さすがに少しやせたような感じだが、ほかは病気前とほとんど変わらない。途中の口上では万雷の拍手だが、團十郎と言う人、自分の病気に対してもどこか他人事みたいなところがあるのが興味深い。デジカメニュースで見た闘病生活は壮絶だが、それを感じさせないのは、一度地獄を見ているせいだろうか。

 團十郎の復活は「江戸の夕映」での演出家としての復活でもある。最初の場面から、脇役たちのせりふが細かく、緻密で、綿密な演出の元に演技しているのがわかる。ある一つのムードを全体で描こうとしているために、通常の歌舞伎の演目にはない緊張感があった。その緊張感が、役者にも伝わっていて、舞台は充実している。海老蔵、菊之助、松緑の三人を中心とした舞台は、以前の演舞場での「疾風の如く」を思われるところがあるが、それから三人ともかなり成長している。少し時間が長いのが気になったが、もう少しテンポがあがると、さらによくなるのではないか。

 あとは、松緑と右近の「雷船頭」と、菊五郎、三津五郎などを中心とした「権三と助十」。右近は、「江戸の夕映え」では、可憐にお蝶を演じて、雰囲気があるが、踊りは堂々としていてさすが。いったいどういう役者になっていくのか、ようやく14歳だという。「権三」のほうは、たわいのない話ではあるけれど、そのたわいのなさが楽しい。岡本綺堂の作品は、今では少し時代遅れの感じがするものが多いが、これは案外現代的。

 今回の團菊祭は、海老蔵の本領発揮とは必ずしもいかなかったが、7月はどうだろうか。あの「天守物語」のすがしい図書之助をはじめて舞台で見られるのは、やはりうれしい。

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