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October 13, 2006

10月13日(金)賢治がおもしろくない

 宗教と悪との問題についての本、今日は20枚ほど書く。内容的には、宗教をテーマとしつつ、究極的には人間と悪の問題に発展していくのではないだろうか。それを踏まえ、仮にこの本の仮称を『NA』としておくことにする。当分、『NA』にかかりきりになるだろう。

 『福神』の宮沢賢治特集のために、宮沢賢治の作品を読んでいる。新潮文庫版の『新編風の又三郎』を読み終わったが、面白いと思った作品がほとんどなかった。宮沢賢治ファンは多いし、文学として高く評価されているわけだが、いったい賢治は何を言いたいのか、何をテーマとしているのかがわからない。「風の又三郎」にしても、風と一体化した少年のイメージは印象に残るものかもしれないが、物語の展開としてみていくと、どうにもぴんとこない。宗教との関連、法華経信仰や日蓮主義との関係ということを考えようとしても、ひっかかってくるものがない。かなり困惑する。今まで、賢治のものはあまりまともに読んでこなかったが、体質が合わないのだろうか。この先がおもいやられる。

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Comments

確かに賢治及びその作品は面白くないのかもしれない。通常、賢治をおもしろいか、面白くないかでは見ない。現に、賢治が自信を持って生前に出版した『注文の多い料理店』にしても、『春と修羅』にしても全く売れなかったし、評価もほとんどなかった。生前に得られた原稿料も1回限りのたった5円だけでした。彼を有名にしたのは草野心平である。それでは、なぜ賢治が読まれ、研究されるのか。その生き方、考え方である。彼はあらゆることを学び、知っていたからその内容が深いのである。基本になっている作品は『注文の多い料理店』であり、『農民芸術概論綱要』、『春と修羅』第2集、『グスコーブドリノ伝記』等であり、これらを読むことをお薦めしたい。そうすれば、少しは面白さも分かって来るかもしれない。とにかく、読んでよく考えてみること、が必要かと思います。

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