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December 2006

December 30, 2006

12月30日(土)今年のベスト3

暮れから正月にかけて、ブログは休みとする。再開は未定。4日くらいからか。

今年の歌舞伎ベスト3を考えてみた。

1.海老蔵の狐忠信 「義経千本桜」(11月新橋演舞場)
2.海老蔵の更級姫 「紅葉狩」(12月歌舞伎座)
3.幸四郎と吉右衛門の「寺子屋」(9月歌舞伎座)

やっぱり海老蔵の1年だった。

December 28, 2006

12月28日(木)永山会長の葬儀が

師走の銀座に買い物に出る。昼食を食べようと、築地で降りたが、築地本願寺では、ちょうど松竹の永山会長の松竹葬をしていた。個人的には全く面識がないが、歌舞伎座などで生前の永山会長の姿は見かけたことがある。歌舞伎ファンとしてはお焼香くらいしようかと思ったが、参列者があまりに多く、あきらめる。

師走の築地場外市場はものすごいひとだった。暮れに活気があるということは、景気がいいということだろうか。マグロ中心の回転寿司で昼食をとったあと、歩いて銀座へ。まず、リーガル・トーキョーで、2年半前に買った靴をオーバーホールに出す。踵だけ変えてもらえばと思っていたが、靴底全体が薄くなっていて、すぐに交換しなければならなくなると言われ、全体を変えてもらうことにする。その後、リーガルの普通の店やデパートなどに寄る。

最後は、リクルートのビルにできたR-25のカフェで休む。すっかり無料雑誌が定着した気配だ。

家に帰ってから、フィギアスケーとの女子ショートプログラムを見る。浅田真央は次元が違う滑りをしている。同じ競技をしている選手は、こんな相手がいたら、嫌になってやめてしまいたくなるのではないだろうか。たとえ勝っても、それは浅田選手が失敗する意外には考えられない。ほかの選手はつらいのだろうと思う。

December 27, 2006

12月27日(水)4月の日より

昨日の大雨から一夜明け、今日は一日暖かだった。4月の気温とか。外に出るにしても、秋物のジャケット一枚で十分だった。朝から、原稿の直しをする。今日はかなり進んだ。全体がようやく見えてきた気がする。

魚真、これまで水曜日は必ず休みだと思っていたが、どうもそうではないらしいということに気づく。結局、築地市場の休みと連動しているのだということがわかり、今日、電話してみるとやはりやっていた。これからは、築地の休みを確かめればいい。

安部政権。すっかり力を失っている。これで、もっと深刻な危機が訪れたら、無能なおぼっちゃま首相は、政権を投げ出してしまうのではないか。では、次は誰かということになると、これが難しそうだ。

December 26, 2006

12月26日(火)爆弾低気圧

午後、『さよならサイレントネイビー』の著者、伊東乾氏と対談をすることになっているので、床屋に行く。床屋は、混んでいて待たされる。床屋のおじさん、最近、都内のイルミネーション巡りをしたらしいが、そのおり、歌舞伎町で覚醒剤の取り締まりに遭遇したらしい。とらえられた男が暴れていたが、その親分が呼ばれてやってくると、とたんにおとなしくなったとか。

床屋が終わり、急いで昼食を食べてから、今日は、天候が悪いので、恵比寿経由で対談の行われるライブラリーへ急ぐ。コーディネーターは、宗教学科の同級生でもある編集者の渡辺直樹氏。写真は藤田庄一氏と、何かとオウムに因縁のある人間が集まる。対談は、伊東氏がよくしゃべったので、3時間に及ぶ。伊東氏の信仰の問題からはじまって、彼の同級生であるサリン事件の実行犯、豊田享氏のことなど、多岐にわたる。こちらは聞き手に終始した感じ。どうまとまるのだろうか。

帰りも雨を避けながら帰る。ヒルズのなか、普通に帰ろうとすると、どうしても雨に降られてしまうが、迷路のような道をたどっていくと、一本だけ、全く雨に濡れないで帰れる道がある。そこを通り、地下鉄も日比谷まで戻って帰る。経堂の駅でタクシーを待ったが、なかなかこない。それでも、激しい雨の中歩くのも大変なので、タクシーを待って帰る。爆弾低気圧の通過ということだが、昔はやはりこうした気候はなかったように思う。

December 25, 2006

12月25日(月)活タラバガニを食らう

『NA』の直しを続ける。4章が一応できあがる。おそらくあと2章でまとまるだろう。

午後、大学へ。安全安心の実務家コース2の打ち合わせをする。あわせて、公明党研究会の日程を決める。

今日は、魚真で活タラバガニを買った。800グラムくらいとこつぶだが、夜になっても生きていた。タラバガニは、やはり焼くのがうまそうなので、足を切り、グリルで焼いていった。昨日飲んだワインでしばしカニを食らう。昨日残った七面鳥は、鮭やアサリなどを入れてクリームシチューになる。食後には、セレクトで半額で買ったブルーマウンテン№1を入れる。ざっと計算してみると、外でこれだけ食べたら、2人分で1万5000円くらいになるのではないだろうか。思わず贅沢をしてしまった。

December 24, 2006

12月24日(日)七面鳥を焼く

クリスマスイブということで、七面鳥を焼いてみた。一昨日、池袋の東武デパートで買ったものだが、2キロあって2000円もしなかった。これまで鶏しか焼いたことはなかったけれど、七面鳥も作り方はほとんど変わらない。味もかなり似ているが、鶏よりも淡白な感じがする。220度で焼いたので、少し温度が高く、それで水分がぬけてしまったのかもしれない。それでも、かなり美味だった。ヒルズのエノテカで買った、これも2000円しないフランスワインとの相性もよかった。

漫才のM1グランプリというのを初めて見た。賞金1000万円というのはすごいが、優勝したチュートリアルというコンビ以外は、まるでおもしろくない。実在する人間をネタにするのは、最近のお笑いのはやりだが、やはりそれだと限界がある。人物については、受け取り手によってイメージが異なっており、おもしろいと感じる観客とそうでない観客がどうしても別れてしまう。その点、チュートリアルというコンビは、妄想といういかにも新しいジャンルに切り込んでいて、そのふくらませ方がおもしろく思えた。審査員も満場一致だったが、これは誰も文句が言えないところだろう。

それにしても、有馬記念のディープインパクト。まさに神馬の趣だ。どうしてこんな馬が生まれたのか、育てようとして育つものではないのだろう。才能というのはやはり、天からの授かり物と言うことか。

12月23日(土)聖なる東京タワー

少し仕事をしようと思い、ライブラリーに行く。天皇誕生日の祝日だというのに、それでも人がいた。お互いご苦労なことだ。今度、竹中平蔵さんがアカデミーヒルズの理事長に就任したようだが、今日は、ライブラリーに来ていたらしい。大臣でもなく、国会議員でもなくなったので、お付きの人もいないようだった。

夕方帰ろうと外に出ると、クリスマスイブの前日ということで、大変な人出だった。とくにクリスマスイルミネーションが人気で、みな写真を撮っている。ベストポジションは、イルミネーションの背後にライトアップした東京タワーが見える場所だった。東京タワーは、映画や小説で最近取り上げられたせいで、いつも相当な人気だが、みんな東京タワーを拝んでいるようにも見える。すでに東京タワーは、たんなるシンボルの域を超えて、崇拝対象になったのだろうか。人々が見つめる視線からは、そんなイメージがわいてくる。

December 23, 2006

12月22日(金)検察官を見に行ったら

本の直しを続ける。

午後から、新宿池袋方面に出かける。買い物をしたあと、知り合いの方から譲ってもらったロシア国立ボルコフ記念劇場による「検察官」の公演を見に行く。場所は池袋の芸術劇場中ホール。もちろんロシア語で、舞台の両袖に電光の字幕がでる仕掛けになっているが、これはやはり見にくい。この芝居、見たのははじめてだけれど、役者はどうなのだろうか。最近は歌舞伎しかほとんど見ないので、現代劇は久しぶりだが、あまりいい演技には見えない。

驚いたのは、少し前の席に研究室の秘書の人が座っていたこと。やはり知り合いから券をもらったらしい。

December 21, 2006

12月21日(木)真打ち海老蔵

海老蔵はまるで真打ちみたいだ。先月の新橋演舞場では、最後に狐忠信で宙に消えていった。今月の歌舞伎座は、「紅葉狩」で、今まで見たことのない更級姫・鬼女になって舞台で暴れ回り、それで一日の幕が閉じた。トリというのは、落語でも別格だったりするけれど、今の海老蔵は、このトリというか、真打ちというか、演目全体をしめる役割を負っているかのようだ。

更級姫、だいたい女形がやることが多いが、海老蔵がやるとまるで違ったものになる。もともと9代目團十郎が初めて演じたのだから、成田屋がやっておかしくない演目だ。実際、11代目の團十郎も当代の團十郎もやっている。それは見たことがないが、おそらく海老蔵ほどのものではなかっただろう。

最近の海老蔵は、鏡獅子の弥生、藤娘など、女形をやることが多い。それは、踊りに柔らかさを出そうとしてのことだと思うが、その成果がようやく現れてきたように思える。体の使い方が変わってきたし、声もこれまでとは全然違う。海老蔵なりの女形の声を獲得しようとしているように思える。

それがあって初めて、鬼が正体をあらわすところの迫力が生まれるのだろう。もう鬼女はこの世のものではない。こんな鬼女、見たこともないし、考えたこともない。歌右衛門が変化をやるとすごかったにしても、これほどではなかったように見える。実物で比較はできないにしても、海老蔵はその迫力で、異形のものを現実の舞台の上に現すことができる力をもっている。

これを見て、パリに行きたいと思った。フランスの観客は、海老蔵に度肝を抜かれるだろう。しかも、勧進帳までやるのだから、とんでもないことになりそうだ。

December 20, 2006

12月20日(水)まだまだわからない亀田の強さ

本の原稿の直しをする。今日も、新たに書き加えた部分が多かった。もう少し進んでもいい気がしたが、地道にやるしかないだろう。

夜、亀田・ランダエタ戦を見る。文句なしに亀田の圧勝だが、試合としてはどこかおもしろくない。前回は、減量に苦しみ、その結果、試合前には異常に緊張していた。今回は、その減量に成功したことがよかったのだろう。まったくあぶなげなかった。ただ、考えようによっては、前回はそれほど苦戦する必要のない人に苦戦したとも言える。その意味で、亀田が本当に強いのかどうか、まだよくわからないところがある。ものすごく強い相手がいて、その相手を倒したということにならないと、本当の強さの証明はできないだろう。

December 19, 2006

12月19日(火)忠臣蔵だあ!

本の原稿の直しをする。新たに書き足したので、それほど進まなかった。ただ、全体の見通しはだいぶたってきた。

郵便物が戻ってきたという電話が2本はいる。元の住所に送ったらしい。引っ越したのが去年の9月だから、1年と3ヶ月は郵便局が転送してくれたことになる。

2月の歌舞伎座の演目が決まる。例年、2月は通しが多く、もしかしてと思っていたが、やはり「仮名手本忠臣蔵」の通しだ。配役としては、かなり重厚な感じがする。旧三之助が博多座に出ているので、若手の起用は少なそうだが、ベテランが並んでいる。今の歌舞伎界の水準がどこにあるのか、それをはかるような舞台になるのだろうか。團十郎が出ないのは、ちと寂しい。3月のパリ公演を控えている以上、体を考えれば無理なのだろう。元禄の通しも見たので、仮名手本の通しも見た方がいいかもしれない。本当は博多座に行きたいが、計算してみると相当に費用がかかる。いたしかたないだろう。

12月18日(月)東京奇譚集のあれ

 今日は風が吹いて寒い。今日もヒルズのライブラリーで仕事をする。ここでは、飽きても、ほかにあまりすることもないし、みな、黙々と仕事をしているので集中できる。原稿を直す。

 カフェに座っていると、視界が広く、今日は特に景色がよく見える。反対側が見られれば、きっと富士山も視界に入ってくることだろう。

 仕事が一段落してから、ライブラリーで何か読む本はないかと探したら、村上春樹の『東京奇譚集』があった。これはまだ読んでいなかったので、最初の一編を読んでみた。なんだかおもしろくない。説教臭いというわけではないけれど、メッセージが強すぎるのかもしれない。それに、わだかまっていた人間関係が、偶然の力によって氷解していくという物語の展開はいかがなものか。続きを読む気がしなくなり、本をそのまま返す。

December 18, 2006

12月17(日)店に歴史あり

 ライブラリーに今日も行く。まだポイントがあるので、ワークスペースを使う。今度対談することになった伊東乾氏の開高健賞受賞作を読む。そこにはいろいろと難しい問題がよこたわっているようだが、そこらあたりは対談のときに話してみることにしよう。

 帰りがけOXストアーに寄る。もつ鍋にでもしようという話になったが、材料を売っていなかった。なぜかはわからない。しかたがないので、久しぶりにオステリア・エッコに行く。さすがに野菜がうまい。最後に食べたゴルゴンゾーラのリゾット、ピーナッツソースがきいているが、石焼きになった珍しいもの。チーズのせいか、焦げたところがすっとはがれる。店長の話だと、それ以前に、韓国料理を出す店が入っていて、石焼きのどんぶりが残っていたらしい。これを生かすにはどうしたらいいかと試行錯誤して、これにたどりついたとのこと。よって、これはここだけのオリジナルと言うことになる。

December 17, 2006

12月16日(土)犬神家の見所

 ヒルズのライブラリーに行ったら、研究室の武田さんがいて、ジャーナリスト・コースがあるので、出てみないかと誘われる。講師は、一度前にあったことのある東大情報学環の佐倉統さん。話は、脳神経倫理についてで、これまであまり考えたことのないテーマだったので大変参考になる。こうした倫理の問題、宗教団体がすぐに意見を言う西欧と比べて日本は難しい。とくに分野が脳という、心と関連している分野だとすると、日本では相当にデリケートな問題を含んでくるだろう。佐倉さんの話のなかに出てきた「脳文化人」というとらえ方はおもしろかった。

 夜は、「犬神家の一族」を見る。前作は見ていないが、今回は、菊之助が重要な役をやっているので、見る気になった。監督は91歳とか。この高齢では、サスペンスとしてテンポがよくないのではないかと考えていたが、やはりその予想は当たった。ただ、女優さんの撮り方が、すばらしい。これだけ、きれいに丁寧に撮る監督はいないのではないか。それに月の撮り方が美しい。淀川長治が、黒澤明の最後の作品「まあだだよ」について、月の美しさを絶賛していたことを思い出す。

 菊之助は存在感があってよかったけれど、それよりも存在感を示したのが母親の富司純子だった。見終わって、二人しか印象に残らない。あとは、不思議な深田恭子だろうか。サスペンスとして見るとものたりないが、別の見方をするとおもしろい。そんな映画の気がする。

December 15, 2006

12月15日(金)「開目抄」が終わる

 日蓮遺文の勉強会、「開目抄」が終わり、先生によるまとめがある。今年のはじめから読み始め、途中休止になった会があったので、12月までかかった。今日も、先生によるまとめと、質疑で終わってしまった。2006年は「開目抄」の年となった。

 「開目抄」は、佐渡に流された日蓮が、苦しい状況のなかで執筆した大作で、思想的な展開を見せる書物だが、彼を執筆に駆り立てたのは、間違いなく、彼を襲った法難の数々である。「守護国家論」に示されたように、日蓮は、日本の仏教思想史上、希有な理論家であり、「守護国家論」は、天台の教判をもとにした体系的な思想書であった。その論理の展開は合理的で、ほかにこれだけの合理性、体系性を持った思想家はいるのかと思わせるはずだ。それは、一般の日蓮のイメージとは異なっているだろうが、その点は重要なことだと思う。

 その「守護国家論」の議論を実践に移したのが、「立正安国論」になるわけだが、その執筆によって、日蓮は数々の迫害を受けることになる。そして、最終的に佐渡へ流される。酷寒の地で、日蓮はなぜ自分がこんな目にあわされるのかを考え、そのなかから法華経の行者としての自覚を確立していることになる。そして、天台教学に基礎をおく、「一念三千」の重要性を自覚し、そこに万人救済の根拠を求めようとする。だが、ここで一つ気になるのは、数々の法難を受ける原因を、日蓮が過去世における法華経に対する謗法の罪に求めている点だ。一念三千は、現在のこの一念のなかに世界全体が包含されるという、ラジカルな認識論だけれど、その後に、過去世という、既存の仏教思想の議論がそのまま援用されている点は、ある意味、日蓮の敗北を示しているのではないかとも思う。ただ、この後に、それを日蓮が乗り越えていくわけで、そこにこそ彼の宗教家としての本領があるとも言える。

 来年は、「観心本尊抄」を読むことになる。それで大きな山は越えたことになるのだろう。勉強会の後、忘年会に出て、帰る。

December 14, 2006

12月14日(木)村上春樹訳『グレート・ギャツビー』を読んで

 村上春樹の新訳『グレート・ギャツビー』を読んだ。訳者が、この翻訳にひとかたならぬ情熱を傾けていることは、巻末に載せられた長い解説というのか、あとがきというのか、それを読んでみるとよくわかる。翻訳家としてのすべてがそこにかかっているらしい。そして、訳者は、『グレート・ギャツビー』を文学の最高峰に位置づけている。その評価が一般的なものなのかはわからないが、この翻訳が他とは比べられない特別なものだということなのだろう。

 そうした情熱はわかるにしても、では、今回の翻訳自体から、そうしたことが伝わってくるかと言えば、必ずしもそうではない気がする。訳者は、現代の物語として翻訳を試みたというが、使われている訳語が意外なほど古めかしい。要するに、訳者の力が入っている分、堅いのだ。その堅さが、ちょっと気になる。ようやく、最後の方になって、堅さがだいぶほぐれているなという感じもあるけれど、それが文章からスピード感を奪っているように思える。私は、『グレート・ギャツビー』を原書で読んでいないので、正確なことは判断できないが、訳者が強調している、その文学世界が放っている特別な感覚というものを、読者としてうまくつかめなかった。

 私にも翻訳家としての自負はある。これまで、いくつも本を翻訳してきたし、その際には、自分の著書以上に力を注いできたところがある。けっこう自信もあるし、たんに学者として、研究者として翻訳しているだけではないという思いもある。それに、自分の文章力を鍛え上げる上で、翻訳に携わったことがとても大きかったとも思っている。別の人間の書いた文章を、なるたけ忠実に違う言語に置き換えるという作業は、間違いなく文章力を向上させてくれる。だから、他人の翻訳が気になる。それがいやなときは、時間がかかっても原書を読むようにしている。翻訳家ということでは、世界の村上春樹と張り合ってみたいとも思う。

 アメリカの文学というものが、相当に高いレベルにあることは認識している。大学の学部(大学院だったかもしれない)の授業で、大橋健三郎氏のアメリカ文学の授業を通して、かなり学んだ。一時読んでいたフォークナーなどは、やはり巨人だと思う。フィッツジェラルドの作品も、そうしたアメリカ文学のなかで、独特の位置を保っていることだろう。なんだか、その意味で、今回の村上訳はもどかしかった。訳者として伝えようとしていることと、実際の訳文とが乖離しているように思えたからだ。それだけ、翻訳は難しいということだろう。一度、原書を読んでみなければならないように思う。

December 13, 2006

12月13日(水)小泉純一郎を都知事に

 『NA』の直しをする。研究室の安全・安心のプロジェクト、実務家コース2の概略が決まってくる。これをまとめて、募集をかけなければならない。

 最近では、石原都知事の問題がとりあげられているが、やはり知事の感覚と世の中がずれはじめているのではないか。こうなると、立候補自体が難しくなってきそうだ。ただ、対抗馬としてあがっているのが、田中康夫というのはいかがなものか。議会と協調してやっていく気がまったくない人間を、都民が知事に選ぶとも思えない。ほかに候補はいないのだろうか。首相を辞めた小泉さん、暇そうだから、ここは都知事になってみてはどうか。元首相の都知事というのは想定外だし、知事なら表に出てくる機会も多い。そうなると、首相と知事、どっちが偉いのかわからなくなってくる。都民としては、けっこういい選択になるのではないか。やはり小泉には、トップが似合う。

12月12日(火)W研究会

 午後、第2回の公明党研究会。元三鷹市議の高井さんから話をうかがう。実は、前に研究会が流れたとき、概略を聞いたが、改めて聞いてみると、地域における公明党がどういった活動、行動をしているかがわかり興味深い。参加者も、今回は10名程度と多かった。予定では、御厨研の菅原さんにも発表をお願いしていて、レジュメも作ってもらっていたが、先端研20年史のインタビューが長引き、その発表は次回にまわすことになった。

 研究会が終わってから、参加者の岩立さんと話をする。次の研究会は、研究室内の公共政策研究会。黒須さんが、阿川さんの『マサチューセッツ通り2520番地』を紹介してくれる。開始が7時からと時間が遅かったので、弁当が出る。著者を囲んで、話がはずむ。この本、編集者が、昔私の本を作ってくれた講談社の唐沢さんで、奇遇を感じた。内容は、民間人としてアメリカ大使館の公使となった著者の1000日にわたる奮闘記。大使館というものがどういうものかよくわかっていなかったことを痛感する。研究会でも述べたが、加藤さんという希有な才能をもつ大使を、大型船をあずかる船長に見立てた航海記の趣がある。

 

December 11, 2006

12月11日(月)人生これから

 高校時代の同級生、千田氏と会い、昼食をともにする。電通を50歳のときに早期退職し、それ以来、新しい仕事をしているという。彼に限らず、同年代の勤め人と会うと、自分と考えている方向性が違うと感じる。それは、勤め人の場合には、定年というものがあって、50代に入ると、どうもそれを強く意識するようになるからだろう。その点、私のような物書きには定年がないわけで、定年後とか、老後とか言うことが頭にのぼってこない。あるいは、あのまま女子大に勤めていたのなら、同じように定年後を意識して、行動することもあったかもしれないが、幸か不幸か、そうしたことがなくなった。

 その分、自分のなかに、これから人生をどうしようかという思いがわいてくる。人生これからだという意識も強い。本当に自分が何をやったらしいのか、いつも考えている。とりあえずは、働き続けないと生きていけないということもあるが、その点、宗教というジャンルを選んだのは、いいことだと感じる。なにしろ、宗教の世界は、とくに日本の場合、死が近づいてくればくるほど切実になってくるし、年を重ねた方がことばに重みが出てくる。その点でも、これからと思えるのだろう。役者ではないが、死ぬまで仕事しろということなのだろう。その点で、老後のことを考える必要がない。

December 10, 2006

12月10日(日)1階よりも2階が

 昨日行った賃貸マンションに出かけ、開いている部屋をいろいろとみせてもらう。家賃的には1階が安いが、1階から2階にあがってみると、日当たりや景色など、格段に違う。とくに角部屋だと、小窓もあり、明るくて、暖かい。長い目で見れば、やはり2階がいいと言うことになり、一応申し込みをする。順調にいくと、1月には引っ越しになる。この地域、居住環境としては申し分ないが、なかなかいい物件がない。その点で、今回の物件はめずらしいもので、次に探したらほかに出てくるとも思えない。家で仕事をする関係で、本もあふれ、ものもあふれ、手狭な感じがしていたので、この際が決めどきだろう。また、近くで引っ越しをすることになりそうだ。

 引っ越しとなると、いろいろそろえなければならないものもある。今回は、エアコンなどがついているので、その心配はなく、逆に今もっているものをどうるかが問題になってくる。ほかに、いりそうなものは、照明器具が1つ、カーテンが2つ分、無線ランのシステム、それにタンス一さお、CDラック一つといったところだろうか。数えてみると、次で21回目の引っ越しになる。そのなかでも、同じ地域で2度引っ越しをするというパターンが、3度目になりそうだ。

December 09, 2006

12月9日(土)すわ引っ越しか

 昨日の日帰り京都がきつかったので、昼頃まで寝ている。起きて朝食をとったあと、魚真に行くが、鍋セット1500円というのを売っていた。去年はなかったような気がするが、それを買って鍋にしてみると、その多さに驚く。しかも、何種類も魚が入っていて、かに、かき、はまぐりまでついている。4人前という量だろうか。

 買い物から帰ってから、近くに出ている賃貸マンションを見に行く。これまでは、第一生命の社員寮に使われていたところで、それをリニューアルして賃貸に出したもの。図面は送ってもらっていたので、あらかじめ見ていたが、実際になかを見てみると、その広さにびっくり。天井も高いし、壁も厚い。こんな社員寮をもっていたとは、大企業はやはり違う。トランクルームもあるし、収納も多いし、ゆうことがない。今住んでいるところと、家賃がほとんど変わらないのに、20平方メートルも広いのだから、引っ越すしかない気になってきた。エアコンも各部屋についていて、食器洗い機にをウォシュレットもついている。ここ2,3年で買ったものが無駄にもなってしまうが、だからといってそれをもったいないと思うわけにもいかないだろう。明日また、見に行くことにする。

12月8日(金)同志社で講演をする

 朝から新幹線で京都に向かう。早かったせいで、久しぶりにラッシュアワーに遭遇する。9時前の新幹線で京都に出て、地下鉄で今出川へ。そこからすぐのところにある同志社の寒梅館バーディーホールへ向かう。

 講演のテーマは、「宗教と資本主義」。経済学部の主催なので、いささかテーマが堅い。最初に、もう一人の講演者である橋爪大三郎さんが話をし、その後に私が1時間ほど話をした。おそらく橋爪さんはウエーバーの話をしてくれると思っていたので、それに乗っかる形で、ヤマギシ会の無所有の問題やバブル経済との関係について話をする。お互いの講演が終わってから、司会役の落合仁司さんも加わってシンポジウム形式で話し合い、フロアーからも質問を受けた。起こりがちなことだが、質問は講演の内容とは直接関係しないものが多かった。

 講演会が終わってから、堺町の和久傳でごちそうになる。接待係だという同志社の上田先生と、落合さんの奥様が加わる。恵美子さんとはベトナムに調査旅行に同行して以来のこと。さすが、和久傳という料理ばかりで、京料理を堪能し、帰途につく。

December 07, 2006

12月7日(木)元禄忠臣蔵を見終わる

国立劇場に出かけ、「元禄忠臣蔵」の第3部を見る。これで、今回の三部作をすべて見終えたことになる。その記念に内蔵助を演じた役者のサインをあしらった手ぬぐいをもらう。

今回は、討ち入りの直後の話。二幕の「泉岳寺」は、戦後はじめて上演されたらしい。今回の第3部は、もうチケットがすべて売り切れているようだが、男性の観客が多いように見受けられる。国立劇場がこれだけ混雑しているのも珍しく、その分、拍手も熱い。一番の見物は、やはり最後の「大石最後の一日」だが、幸四郎が内蔵助をやると、歌舞伎というよりも、現代劇という印象が強い。それにしても、芝雀をのぞいて、女形がほかには一人も出てこない。ずいぶん、渋い世界だ。そこがいいような気もするが、やはり華やかさがまったくないというのはちょっとどうだろう。これから、またこうした機会がめぐってくるかどうかはわからないが、それよりもやはり、新しい忠臣蔵の歌舞伎が見たい気がする。

その後、歩いて銀座まで行き、久しぶりに煉瓦亭で食事をする。昔懐かしい味で、手作りっぽいところがいい。こういう店はやはり落ち着くが、客もひっきりなしに来ている。それから、銀座のユニクロにより、ダウンジャケットなどを買う。ユニクロが力を入れている店だけに、ほかのユニクロとは違う感じだ。ダウンもかなり暖かい。

12月6日(火)岡田元監督とワインを

『NA』の本の作業を再開する。構成を手直しして、「はじめに」を仕上げる。10数枚ほど。しばらく再構成の作業が続きそうだ。

夜、先日、高校の同級生で電通につとめる渡辺君から紹介していただいたスポーツ・マネジメントの広瀬さんのさらに紹介で、サッカー日本代表元監督の岡田武史さんと銀座のワインを飲ませる店で会う。もちろん、初対面。広瀬さんに、オシム監督は何人兄弟か聞いたのが印象に残ったのかもしれない。そこで、『相性が悪い!』を贈呈する。岡田さんからは、いろいろと興味深い話を聞かせてもらう。ドーハの悲劇の日のテレビ中継や、ワールド・カップ出場を決めたときの意外な反応、宗教や環境問題などへの関心と、さまざまなことを聞いた。次は、トルコ料理でまたということで別れる。

December 04, 2006

12月4日(月)貝は仲良し

 『中央公論』の原稿を書く。5分の3くらいまで書いた。

 すぐ近くに募集中の賃貸マンションがあったので、電話して、間取り図を送ってもらう。予想したよりも賃料は安かった。全室エアコンがついて、食器洗い機もついている。リフォームしたばかりというが、その前は何だったのか、はっきりとした記憶がない。あるいは、会社の社員寮だったようにも思うがどうなのだろうか。一度なかを見てみることにしたい。

 水槽のなかのゴールデンシェルとタニシがいつもくっついている。小さな貝の殻には、白い小さな玉ができていて、卵のようでもあるが、どうなのだろうか。タニシは繁殖力が強いということか。ゴールデンシェルはそのタニシが進化したものという話もある。これからどうなるのか。金色のタニシが生まれたりするのだろうか。

December 03, 2006

12月3日(日)巨匠はあらわれず

 今日は、縁あって、チェコの映画監督、シュヴァンクマイエル氏と会食することになっていたので、その前にヒルズのライブラリーに行ったが、歌舞伎を見に行ったシュヴァンクマイエル氏は、途中で気分が悪くなりホテルに引き上げたので、会食はなくなった。最後まで歌舞伎を見ていたら、海老蔵の話で盛り上がろうと思っていたが、そうはならなかった。

 ヒルズでは、『中央公論』に書く三田会についての原稿を書き始める。国会議員にしめる大学別の人数を調べてみたが、はっきりとした数字が出てこなかった。やはり東大、早稲田、慶応が目立つが、最近では慶応の方が早稲田よりも多いような気がする。

 ヒルズの中華料理の店で、食事をしたが、サービス料を10パーセントもとられた。どの店でもとられるわけではないが、中華料理ではどうもとられることが多い気がする。そうなると、リーズナブルな感じがしなくなる。土地代が高いだけにしょうがないのだろうが、サービスが別によくないのに、サービス料をとられると損した気がする。乃木坂の魚真に行けばいいのだが、日曜日は休みのようで、しかたがない。

December 02, 2006

12月2日(土)真央ちゃんに脱帽

 午後から、先端研へ。安全・安心の実務家コース1に参加する。今度2の方を開かなければならないので、参考のために参加した。テーマは、国民保護法で、前半は消防庁の人の話で、後半は参加者の発表。思わぬところで参考になる話があった。

 家に帰る途中、白洋舎で保管しておいてもらったコートなどを受け取るが、その際に、引き取るのを忘れていたスポーツシャツを受け取る。まったく覚えていなかった。そういえば、見かけなくなっていたという感じだ。こういう場合、教えてくれるシステムにはなっていないのだろうか。ちょっと不思議。

 家で、フィギアスケーとのNHK杯を見る。なんといっても、浅田真央がすごい。新しい採点になってから、歴代最高点をたたきだしていたが、次元が違う感じがする。堂々としているというか、ほかの選手とは違う競技をしているように見える。これだけのスケーターはこれまで存在しなかったのではないか。すごみが出てきたようにも思う。気の強さでは、並ぶものがいないのだろう。おそるべし、16歳。

December 01, 2006

12月1日(金)CURA2

 この3ヶ月、原稿を書き続けてきて、さすがに疲れ気味。ただ、これから大幅に直さなければならないので、まだまだがんばらなければならない。来週、同志社でする講演のレジュメを作って送る。今回は、「宗教と資本主義」がテーマなので、バブルの時代におけるヤマギシ会の発展と没落(?)を軸に、日本人の経済観を考え直してみるといった内容になりそうだ。私の前に、橋爪大三郎さんが講演することになっていて、その内容も考慮しなければならないが、ウエーバーの話をしてくれるととても助かりそうだ。

 午後から、病院に診察に行く。運動不足を補うために、関東中央病院まで歩いていった。30分と少しでつく。数値的には、あまり変わらない。薬もいつもの処方。

 帰りがけ、経堂の駅周辺で買い物をする。すずらん商店街に最近できた「CURA2」というカフェによる。なかはまるでふつうの家のよう。奥のソファーに座って、しばしくつろぐ。コーヒーは、とってのないカフェオレカップで出てくる。

 家に戻って、家計調査の記入、第1日目。これがなかなか面倒な感じだ。

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