1月11日(木)パワー・フォー・リビングとは、そして顕正会は
「パワー・フォー・リビング」の大々的な広告が話題になっている。広告には、フィギア・スケートのジャネット・リンや日本ハムのヒルマン監督が登場し、無料で配布される本を宣伝している。この件で、2つの週刊誌から電話取材を受ける。来週の号には載るのだろう。
この広告を出しているのは、アメリカのアーサーS・デモス財団で、本を送ってもらうと、さらに聖書を無料でもらえる方法を教えてくれるらしい。本当は、本にそのための葉書を入れるようにしようとしていたらしいが、それだと宗教の勧誘と言うことでテレビや新聞の広告になじまないので、アクセス先だけを示す方法がとられているらしい。財団は、寄付で成り立っているようだが、宗教団体としての活動などはしていないようだ。本部も実体はなく、連絡先しかわからないのとのこと。その点では、本を送ってもらっても、何もその先には起こらないのだろう。
ただ、主張としては、妊娠中絶や同性婚に反対しているというから、キリスト教右派、福音派ということになるのだろう。だとすれば、ブッシュ共和党の支持基盤になっている中西部の保守的なキリスト教ということになる。そうしたものとしては、独自のテレビ放送を行っているテレビ教会や、大規模な教会に人を集めるメガ・チャーチと似ている。あるいは、そうした教会からの寄付を得ているのかもしれない。
はっきりとした目的を示さないまま、ただ本や聖書を配布するというのは不気味かもしれないが、ホテルで宿泊客に無料で聖書を配布している試みなどとあまり変わらないのかもしれない。ただ、宣伝の規模が大きいので、その点で社会の注目を引いているわけだ。
これよりも、顕正会の方がはるかに問題がある。今回初めて、本部に捜索の手が伸びたが、過激な勧誘を行っていて、しかも若い人間が多い点で、暴走の可能性も考えられる。顕正会については、『創価学会の実力』でもふれている。顕正会がどうなるのか。注目する必要がありそうだ。
« 1月10日(水)若者のパワーに圧倒されるの巻 | Main | 1月12日(金)久しぶりのカーライル »
「心と体」カテゴリの記事
- 3月16日(木)東京でも「0葬」にまた一歩近づいた(2023.03.16)
- 5月27日(金)時事通信のサイトに記事を寄稿した(2022.05.27)
- 4月26日(火)大還暦果たせず(2022.04.26)
- 4月26日(月)緊急事態なので鍼治療(2021.04.26)
- 4月25日(日)顔面神経麻痺になってしまった(2021.04.25)
Comments
TrackBack
Listed below are links to weblogs that reference 1月11日(木)パワー・フォー・リビングとは、そして顕正会は:
» 謎めいたご本。。 [ドラマ!あの素晴らしいドラマを、もう一度。]
最近、派手に宣伝してる「パワー・フォー・リビング」(以下P・F・Lと略)という本は、一体なぁに? 一番最初に目にしたのは、年明け早々に発行されたある週刊誌の挟み込み広告。 ちょっと厚手の紙に印刷されたその広告によれば、ハガキを切り取って送るか電話をすれば、..... [Read More]
パワー・フォー・リビングを配布している財団の創設者の人生をつづった資料「史上最大の成功者」がこちらで読めますよ。
ご参考にしてくださり、より正確で充実したものを書かれるよう願っています。 http://www.ne.jp/asahi/fgbmfi/japan/index.htm
Posted by: 情報提供者?号 | January 13, 2007 10:01 AM