昨年の秋から執筆中の本、なるべく早く仕上げたいので、今日はその直しをする。少し構成を変えていった。最後までどう進めればいいか、だいぶ見えてきたので、近日中に仕上がるだろう。
朝日新聞の朝刊には、『寺門興隆』の広告が載っていて、創価学会の連載も紹介されていた。来週発売になるはずの『中央公論』も届く。目次を見ると、ずいぶんと知った顔が文章を書いていた。今回のは、三田会についてはじめて書いたものなので、どう受け取られるのか、反響が楽しみだ。
正月早々、世間を騒がしている短大生を兄が殺した事件、猟奇的な側面が注目されているが、兄妹関係で見ていった方が、殺した次兄の動機は理解できるのではないか。
一番上に男の子が生まれれば、たいていの場合、歓迎される。それが祖父母にとって初孫なら、なおさらかわいがられる。とくに、今回の事件の起こった家庭は歯科医という自営業だ。跡継ぎとして男の子は大いに歓迎されたことだろう。
そこに、もう一人男の子が生まれたとき、家族の多くは長兄のときほど喜ばないだろう。すでに跡継ぎは確保されているわけで、むしろ女の子の方が望まれていたかもしれない。それでも、兄と弟二人だけなら、弟も末っ子としてかわいがられることは多い。
ところが、さらに下に女の子が生まれたらどうなるのか。家族の関心は、一気にこの女の子に注がれることになるだろう。ただでさえ、下が生まれるということは、上の子にはショックだ。初めての女の子ということで、そのショックは激しいものになる。真ん中の次兄に、妹を嫌う気持ちが生まれても不思議ではない。家族が、次兄のことをかわいがったり、心配したりすれば、その嫌な気持ちも強くはならないだろうが、その反対になれば、嫌な気持ちは憎しみへと発展していく可能性がある。
上と下、兄弟姉妹がお互いを嫌うことは少なくない。とくに、今回のような兄弟姉妹構成では、次兄が妹と対立関係に陥りやすい。周囲や家族は、兄妹なのだから仲良くするように言ってきたかもしれないが、言われれば言われるほど反発することもある。
今年は歌舞伎における兄弟関係から話がはじまったが、この事件でもそれが大きな影響を与えていた。なぜ兄妹(弟)は憎み合うのか。一度、このテーマで本を書きたいとも思っている。
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