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January 2007

January 31, 2007

1月31日(水)亀海昌次さんの訃報

早いもので、1月ももう終わりだ。今年は暖冬で、本当に寒いという日がなかった。今日は春のように暖かだった。

『大学ランキング』の原稿、一度書いたものの、どうも引っかかる感じがしたので、最初から大幅に直す。『寺門興隆』の原稿も、やはり最初から直した。どちらも、すっきりとできたので、編集者に送る。

『NA』の本も、編集者の方から、どこを直したらいいかアドバイスをもらう。それほど大きく直す必要はなさそうだ。これでほっと一安心。あとは、出版に向けて、がんばっていけばいいのだろう。

朝、新聞で、アートディレクターの亀海昌次さんが亡くなったということを知る。亀海(かめがい)さんは、本の装丁をたくさん手がけているが、実は私が1992年に刊行した『信じやすい心』の装丁をしてもらっている。PHP研究所からの出版で、その当時、一度お会いしたことがある。まだ66歳。今だとかなり若い死だ。もっと活躍できただろうにと思うと、とても残念。ご冥福をお祈りする。

January 30, 2007

1月30日(火)経堂駅の火事

『寺門興隆』の創価学会の連載、39回目の原稿を書き始める。今回は、沖縄県知事選で、創価学会がどのような選挙戦を展開したのかを分析することにする。すでにこれは過去の選挙だが、最近では、そのまんま東氏が宮崎知事に当選するという出来事が起こった。実は、10数年前のこと、彼が名古屋のテレビ局で冠番組をもっていて、その番組に呼ばれて2度ほどゲスト出演したことがある。アシスタントは、向井亜紀さんだった。私はレギュラーというわけではなかったけれど、この3人が、今日のような人生を歩むとは、本人もまったく予想しなかったことばかりだ。

夕方、経堂の駅の方に自転車で向かうと、消防車のサイレンが鳴り響いていて、赤堤通りを走り抜けていった。どうも駅の方に向かっていると思いながら近づいていくと、ジョイフルの後ろの出口あたりに救急車が一台とまっていた。OXの入り口の方に行くと、道路には何台も消防車が来ていた。どうも、道を渡ったごちゃごちゃした区画で火事があったらしい。先日も、我が家の裏手に何台も消防車が集まってきたことがあった。火事の知らせがあれば、当然、消防車が集結してくることになるが、幸い大事には至らなかったようだ。冬の乾燥した季節だけに、火の元には用心する必要がある。

January 29, 2007

1月29日(月)宮家の将来を憂う

朝日新聞社の『大学ランキング』の原稿を書く。大学のOBやOGから大学選びを考えるといった内容。それほど長くはないので、一応最後まで書き上げる。午後は、新しい本の企画について打ち合わせをする。一応、企画が決まりそうだ。内容を詰めていかなければならない。

愛読者だという人からメールをもらう。ネットで古書店をしているとのこと。調べてみると、アマゾンにたくさんの本が出品されていた。アマゾンで古書を買ったこともあるが、その裏には、そうしたネット上にしかない古書店が存在しているようだ。今まで知らなかったことだが、なるほどそうした商売が成り立つようになったのだと感心する。

別にきっかけはないが、ひょっとしてこのまま行くと、宮家というものが消滅してしまうということに気づく。天皇のお世継ぎ問題は、秋篠宮家に男子が誕生したことで、ひとまず先送りになったようだが、他の宮家には男子が産まれていないわけで、そうした宮家は将来消滅することになるだろう。そうなると、天皇家だけあって、宮家がまったくないという時代がいつか訪れる。宮家がさまざまな形で公務を分担している現状からすれば、それは大変なことになるのではないだろうか。

January 28, 2007

1月28日(日)寒中見舞いを出す

出さなければと思っていた寒中見舞いの葉書をようやく出す。寒中見舞いは、意外と葉書ソフトにも入っていない。喪中葉書を出したものの、年賀状をいただいた数がかなり多かったので、寒中見舞いで挨拶をすることにした。

年が改まったかと思うと、非常にあわただしく日々が過ぎていく。今年は去年に比べてかなり忙しい気もする。人に会う数も多いし、その分、仕事も増えているようだ。仕事の分野もしだいに広げてきたので、その影響もあるだろう。一人でやっている仕事なので、書くにも限界があるが、うまくスケジュールを組んでこなしていかなければならない。この分だと、今年の本を執筆する予定は決まってしまいそうな感じがする。ありがたいが、あまりきつきつなのも困るし、あまり時間をかけないで出したいと思うものをどう組み込んでいくか、苦労することもあるかもしれない。

確定申告もある。税理士に頼むほどのものでもないし、自分でやらないと仕方がない。早めにすませてしまおうとは思うけれど、仕事を優先してしまうので、思ったようにはいかない。実務家コースもあるしなあ・・・・・・

January 27, 2007

1月27日(土)なげやりになってしまうのはいかがなものか

ライブドアの堀江氏の裁判が結審したらしい。意見陳述では涙を流したと伝えられている。本人としては、いろいろと言いたいこともあるのだろうが、何か全体に、彼は裁判に対してなげやりになっている印象を受ける。

無罪を主張するなら、容疑事実に対して徹底的に法律的な議論を展開すべきで、自分に権限がなかったとか言うのは筋が違う気がする。宮内氏に対する発言にしても、使い込みや愛人の指摘は、かえって逆効果ではないのか。企業の社長なら、その第一の仕事は、不祥事が起こったときに率先して責任をとるということにあるはずだ。部下がどうのこうのというのは、社長として言うべきことと思えない。

どうも今の時代、なげやりになりやすい人が多い気がする。世の中、理不尽なことも少なくないし、それでとんでもない目にあうこともある。でも、そうしたことが起こったことを嘆いていても仕方のないわけで、起こってしまったことはそれとして、事態にどのように対処していったらいいのか、真剣に考え抜くしかない。それができれば、結末がどうなろうと、裁判ならどんな判決が出ようと、次につながるはずだ。なげやりになっては、未来はない。

January 26, 2007

1月26日(金)はじめてのシネマ歌舞伎が眼鏡を新調させた

朝、採血検査と尿検査のために関東中央病院に行く。8時半過ぎについたが、今日は、検査を受ける人が多く、少し待たされた。

午後、シネマ歌舞伎の「京鹿子二人娘道成寺」を見るために、東銀座の東劇に行く。この舞台は、昨年歌舞伎座で見ているが、それがどう映像化されるのか是非みたいと思っていた。朝、チケット松竹で予約を入れたけれど、最終列の中央よりだった。実際、席はかなり埋まっていた。シネマ歌舞伎ははじめてだけれど、この演目を選んだのは成功だろう。玉三郎と菊之助がシンクロして動く様は、実際の舞台よりも平面的な映像では、よけいに強調される気がした。それにしても、これだけの完成度の高い舞台はすごいことだと思う。パリなどで上演すれば、圧倒的な成功を収めるに違いないし、映像で見せても相当に高い評価が得られるのではないか。是非そうした試みをしてもらいたいと思う。シネマ歌舞伎で海老蔵が登場したらどうなるのか、楽しみになってきた。

ただ、見ている途中、最終列ということもあって見にくかった。私は普段眼鏡をかけないが、観劇や映画の時はかけている。それで、どうも度が進んで、それで見えにくくなっているのだということに気づき、池袋の東武デパートの眼鏡売り場に行き、眼鏡を新調した。検査では、やはり度が二段階進んでいるとのことだった。新調された眼鏡で見ると、世界が明るくはっきりと見えてきた。そういえば、最近、歌舞伎の舞台が見づらいことがあったような気がする。この前眼鏡を作ったのは、海老蔵の襲名公演の時だから、もうだいぶ立っていたことになる。もっと早く気づくべきで、新しい眼鏡なら道成寺ももっと鮮明に見えたことだろう。

1月25日(木)打ち合わせの一日

打ち合わせの一日。午前中は、経堂で、午後は赤坂で打ち合わせ。書く原稿が一つ増えた。

打ち合わせが終わってから、昨日実務家コースの方に出てくれた牧野出版の佐久間さんに会いに行く。打ち合わせをしていた赤坂プリンスから歩いてすぐのところに会社があった。佐久間さんとは新潮社の時代からの知り合いだけれど、今まで不思議なことに一度も仕事をしたことがない。ちょうど今日からは、牧野出版の仕事に専念するというから、何か仕事ができればいいと思う。

その後、新宿歌舞伎町の台湾料理の店に食事に行く。そこで、ノンフィクションライターの藤井誠二さんと落ち合う。藤井さんとはかなり前、10年くらい前のことになるが、大阪のテレビ局で一度一緒になったことがある。いろいろと話をして、タクシーで帰宅する。

January 24, 2007

1月24日(水)実務家コースはじまる

朝、『週刊現代』から電話取材を受ける。内容は、れいのパワー・フォー・リビング。

午後から大学へ行く。今日から、安全・安心の実務家コース2がはじまる。参加希望者も13名を数えたので、まずは安心。2時から、オリエンテーションとして私が話をし、受講生に自己紹介をしてもらう。やはりリスクマネジメントに関心があるという人が多い。

3時から警察庁国際テロリズム対策課長の松本さんに、中東を中心としたテロの情勢について話をうかがう。これまであまり考えたことがなかったが、イラン革命からはじまるシーア派のテロと、サウジやエジプトからのスンニ派とのテロを区別して考えなければならないということを学んだ。二つの派では、組織構造も違い、シーア派のほうがヒエラルキーが確立されているようだ。多数派はスンニ派になるわけだが、シーア派の方がキリスト教で言えばカトリックの組織に似ているという点がおもしろい。講義の後、質疑応答をする。次回は、私が話をすることになっている。

January 23, 2007

1月23日(火)原稿が完成する

昼、六本木ヒルズで、朝日ヘラルドの記者と会って、話をする。これまで利用してことがなかったが、ライブラリーのオフィス会員は、ヒルズクラブのなかのフィフティーワンというところだけ使えることになっている。そこではじめてヒルズクラブに行ってみる。シーフードカレーを食べたが、サラダにデザート、コーヒーがついて2000円くらい。中身も悪くないので、利用価値はある。たしかに、ゆったりとしていて、豪華だし、くつろげる場所だ。しかし、全体を利用するには、100万円だかを支払って会員にならなければならない。でも、少し金のある有名人なら利用したいと思うだろう。

『NA』の原稿、ようやく完成する。第1稿は2ヶ月で400枚以上書いたが、第2稿ではかなりけずって100枚減になった。直す作業に、結局2ヶ月くらいかかってしまった。編集者に送ったが、どういう反応だろうか。今回の本は、今まで書いたものとはまったく違う性格をもつものだけに、これからどうなるのかわからない。しかし、ひとまず区切りがついたことも事実だ。ちょうど明日からは、安全・安心の実務家コースがはじまる。こちらにも力を入れなければならないし、あとに別の本も控えている。いろいろと動かなければならないこともあるし、まだまだがんばらないといけない。

January 22, 2007

1月22日(月)いまいちな『華麗なる一族』

『NA』の本、最後の章の直しをする。これで、一応できあがったけれど、慎重さが必要な本なので、もう一度最初から見直すことにした。2章の途中まで直す。

1月から始まったドラマ、『風林火山』はなんだか敵味方がはっきりしていないし、時間の進み方がよくわからないし、全体にいまいちなので、しばらくは見ないことにする。原作にないところを追加したようだが、そのせいかもしれない。『華麗なる一族』は、少し期待して見たけれど、最初の出だしからして、どういうドラマなのか意味がわからず、乗れなかったので、30分くらいで見るのをやめた。二回目も見てみようとしたが、「国際ボランティア」ということばが台詞に出てきたところで、あまりに落ち着きが悪くなり、やはり見るのをやめた。時代を60年代の設定するなら、それで徹底して欲しい。徹底していないところが出てくると、とたんに興ざめになるのは、やはり全体に行き届いていないことが見えてくるからだろう。

昔の『水戸黄門』を見てみると、これはもしかしたら、職人のドラマなのかと思った。町人は職人で、その世界を描くことで、リアリティーが出ていたのではないか。それに比べると、最近の『水戸黄門』には職人の世界が描かれていないようだ。あまりおもしろくないのはそのせいだろう。

January 21, 2007

1月21日(日)意外と無名

公明党の青年局だと名乗る若者が署名を求めにやってきた。携帯電話の定額制を実施しろという要望書だったが、これを政府に提出するというのはどうなのか、疑問に思って聞いてみたが、その署名集めに来た若者も効果には疑問を持っているようだった。ただ、番号のボーテビリティー制度についても署名活動をしたとのこと。それが、公明党の政治的な主張とどうかかわるのかわからないが、こんな活動もしているようだ。

ついでなので、公明党のことも聞いてみたが、地元に住んでいる創価学会2世(3世の可能性も)らしかった。公明党員で、党員証も見せてもらったが、党員としての活動はほとんど実体がないようだ。やはり、会員のなかから、係のようにして選出され、公明党員として活動をするのだろうか。それでも、選挙の時には活動していないと言うことで、どうもそこらあたりの感覚がよくわからない。

一応、私が誰なのか認識しているのかどうかを知ろうと、名乗ってみたが、まったく心当たりがない様子だった。意外と私も無名なのだと、なんだか複雑な気になる。

January 20, 2007

1月20日(土)パワー・フォー・リビングとテレビの公共性

最近は、テレビでコマーシャルを流している「パワー・フォー・リビング」を検索して、このサイトに来る人が多い。たしかに、テレビではコマーシャルが流れているし、新聞広告や車内の中吊り広告も目立つ。にもかかわらず、これを流しているアーサー・S・デモス財団は、その正体が不明だ。週刊誌の取材などでも、コマーシャルに登場している人々は、キリスト教の信仰はもっていても、この財団とは特別な関係もないようだ。

実体のない財団が、本を配り、さらには聖書にふれることを勧めるためだけに莫大な費用をかけて、コマーシャルを流しているというのは、なんのためのなのかとその目的を探りたくもなってくる。けれども、目的に関して、これもあまり手がかりはないようだ。

クリスマスの頃、銀座などの繁華街で、聖書のことばを書いたプラカードをたて、聖書のことばを流している者があるが、それに似ている気もする。あれも、どういったところがやっているのか正体が不明な上、実際の活動もしていない。勧誘をするわけでもなければ、募金を呼びかけるわけでもない。ただ、神への信仰を説き、聖書の世界へ誘っているだけだ。たしかに、それがすべてで、他の目的など何もないのかもしれない。

ただ、テレビから、神を信じているという人間のコメントが流れてくるのは、異様でもあり、不可解だ。神ということで、抽象的な存在にも聞こえるが、そこで言われている神はキリスト教の神であり、特定の宗教団体において信奉されている神である。となれば、具体的な活動はなくても、コマーシャルは宗教的なメッセージを発する布教活動の一種になる。それにテレビやほかのメディアも手を課していることになる。もう一歩、具体性を帯びてきたら、テレビはどうするのか。その線引きはいかにといったことを、それぞれの局がはっきりと考えているのだろうか。それはテレビの公共性ともかかわる重大なことではないだろうか。もし、明確な線引きをしないまま、これなら大丈夫だろうという形でやっているとしたら、それは大きな問題だ。

January 19, 2007

1月19日(金)海老蔵一座の陰謀

午前中は、原稿を書く。本の原稿、最後まで書いたような気がする。これを見直していけば、完成にもちこめるのではないか。テーマがテーマだけに、慎重さが必要ようだ。

午後は、日蓮遺文の勉強会。今日は、会場がいつものところではなく、近くの研究所が使われた。「開目抄」も終わり、今日は、相当に進んだ。これまでで一番はかどったのではないか。そのなかで、「夢想御書」というのが気になった。これについては、少し調べてみたい気がする。

海老蔵一座のロンドン公演が、イギリスでローレンス・オリビエ賞にノミネートされた。ほかには、ロイヤルバレーの公演が3つノミネートされているが、果たしてバレーと同列に比較できるものなのか。賞をとってもとらなくても、何か違うような気もする。

それに合わせるかのように、今海老蔵がつきあっているとされる佐藤江梨子が松竹座の公演の宣伝をするような発言をしていた。この二人、本当につきあっているのだろうか。なにかタイミングや発言内容を見ると、お互いの宣伝のためにつきあっているように見せている感じがしてならない。それは、米倉涼子のときにも感じた。ことは海老蔵の公演のときに勃発するし、そのおかげで女優の方は仕事が増えていく。もし、パリのオペラ座の公演の後に、二人が別れたということにでもなれば、本当に怪しい。案外、海老蔵という人、スキャンダルを宣伝に使う才能があるのかもしれない。12月には二人でディズニーランドに遊びに行ったと言うが、そのときは、歌舞伎座に出ていた。夜の部の最後の公演なので、早く行けばそれもできるのかもしれないが、なんだか話がひどく不自然だ。

January 18, 2007

1月18日(木)あかちょうちん太郎の巻

午前中は、本の原稿書き。ほとんど最後まで書いたが、一番終わりをどうするのか、そこが問題になってきた。もう一度、全体を見て、最後を決めようと思う。

午後は、ライブラリーへ。三五館の編集者と久しぶりにあって、話をする。どうやら、新しい本を書かなければならないようだ。おそらく、来年の刊行になるだろうと思うが、秋くらいには書き始めなければならないだろう。あまり先まで本の予定が決まるのはどうかとも思うが、提案してくれるのは本当にありがたい。

夜は、魚真乃木坂店の店長のおやじさんがやっている経堂の居酒屋、あかちょうちん太郎にはじめて寄ってみる。けっこう、値段が安い割に、おいしい。おやじさんと息子、顔もそうだが、体の動き方が似ていておもしろい。この店、もう23年になるというけれど、芸能関係ではけっこう有名な店らしい。

January 17, 2007

1月17日(水)ワープロ復活を予言する

昨日は、ココログがメンテナンスを行っていたので、ブログを更新することができなかった。そこで、昨日の分は休みにする。定期的にこういったメンテナンスがあって、そのあいだは、かなりの時間にわたって更新できないことがあるが、これもブログが増えてきたせいなのだろうか。ブログはプロバイダーが頼みなので、ユーザーとしてはどうしようもない。ここには情報化ということの難しさが示されているのかもしれない。

それに関連して、最近考えたことがある。最近、個人情報の保護ということで、いろいろな組織、団体では名簿の管理に気を使うようになっている。その際に、ところによっては、情報が外部にもれないように、名簿作成を手書きにしているという。それは、かなり大変な手間のようだ。それに、名簿が膨大なものであれば、全部を手書きにするのは不可能に近いのかもしれない。

そうであれば、そこにワープロ復活の余地があるのではないだろうか。ここで言うワープロは、いっさい外部のネットワークとつながっていない単体のもののことを言う。ワープロは、2000年くらいまで生産されていたようで、最後の段階ではインターネットにつながるようなものも出ていたように思うが、それではなく、いっさい外部とつながらないものだ。さらには、情報を守るということでは、フロッピーやCDロムもなく、もちろんUSBポートもないものである必要がある。そして、誰でもは使えないように、パスワードなどで管理する、徹底して情報がもれない仕組みをもったワープロでなければならない。もしかして、そうしたワープロの復活の可能性はないだろうか。情報化社会のなかで、手書きというのはいかにも酷な気がする。

January 15, 2007

1月15日(月)白血病と牛乳

朝新聞を開いたら、マイケル・ブレッカーの訃報が載っていて、驚いた。死因はまたしても白血病。57歳の若さだ。この何年か、実は白血病と闘っていたらしい。今、サックスプレイヤーとして円熟の境地に達していただけに残念だ。私は、生で演奏を聞いたことはないけれど、NHKのBSで放送したブレッカーブラザースの再結成のライブや、日本でのアンサンブルでの公演はなかなか見事だった。録音よりも生の方がはるかに実力を発揮するプレーヤーだったように思う。同じおくやみの欄には、ジョン・コルトレーンの夫人だったアリスの訃報も載っていた。それほどの年ではないのに、こちらも残念なことだ。

出かけるのが続いたので、あまり仕事に専念できない。本の最後の章のアウトラインを作り、『寺門興隆』の校正をする。

安全・安心の実務家コース、今日になって申し込みが急に増えた。締め切りの週だからなのだろう。まだ、定員に少し余裕があるので、申し込まれる方は急いで欲しい。なんとかこれなら、形になりそうで、ほっとする。

フルヤ牛乳の宅配をとっているけれど、人手不足で、週3回の配達が2回になるという。一方で、明治牛乳の宅配の人がサンプルをおいていった。不二家の問題も牛乳をめぐってだし、以前の雪印もそうだった。牛乳というのは、生ものの上に、大量にさばかなければならないので、商売としては非常に大変なのだろう。

January 14, 2007

1月14日(日)ヒッキー・フリーマンのジャケットが私を待っていた

バーゲン開催中なので、伊勢丹へ行く。やはりチェスター・バリーか、ヒッキー・フリーマンで買おうと思い、新館の5階に行く。いい物が並んでいるが、値段が高いので、禁断の地としているが、バーゲンの時だけは、足を踏み入れることにしている。

今回は、明るい感じのジャケットを買おうと考えた。店で、店員の人が選んでくれた、少し女性物っぽい、薄い青が入ったヒッキー・フリーマンのジャケットを着てみると、なかなかいい。サイズをもう一つ上のものにしてもらうと、体にもぴったり。直すところもとくに見つからない。

なんだかこれを買うのでは、少しあっけない気がしたので、ほかにも探して、着てみるが、最初の物にかなう物はまったくなし。値段がどうのということではなく、このジャケットが私に買われるために待っていたかのようだ。これでは、決めるしかない。ネームを入れてもらっただけで、あとはまったく直さなかった。直すと、どうしてもデザインが崩れるので、なるべくならそのまま行きたいが、今回は言うことなしだった。この二つのブランドの上着は、私の体型に合っている。

その後、閉店になるアルコットのロフトに寄ってみるが、クリアランスの最後の日ということで何も残っていなかった。この後は、どういった店が出品するのだろうか。

1月13日(土)魚真の乃木坂店で寿司を堪能する

ラーブラリーに出かけて、仕事をする。本の原稿、最後の一章はまだだが、そこまでの章を見直し、それをプリントアウトする。印刷するとA4で100枚にも満たない。なんだかあっけない気もしてくるが、大枠はできたような気がする。

仕事が終わってから、乃木坂の魚真へ。カウンターで少し飲み食いした後、立ち食いの寿司を食べる。今日はおまかせで頼んでみたが、珍しいものとしては、生ニシンとカマス。ニシンは光り物という感じだが、味が違う。もっと蛋白。カマスの方は、あぶってあるので、何か穴子を魚にしたような味になる。カマスの方がうまかったけれど、今日の一番のネタは、最後に出てきたトロとたくあんの巻物だろうか。ほかに、マグロの子供、メジマグロや寒ブリ、などさすがにうまかった。寿司を堪能して家路につく。今日はかなり寒かった。

January 13, 2007

1月12日(金)久しぶりのカーライル

本の直しをする。一番の山場を書き終えたように思う。あとは、最後の章を書くことになるが、第1稿ではまったく書かなかった宗教学のあり方について書こうと思う。来週には、全体ができるだろう。

夕方から新宿へ行く。待ち合わせの前に、伊勢丹をのぞいてみる。地下の食料品売りがが変わっていた。本館全体がリニューアルされたのだろうか。新館で、ジャケットを見てみる。5階のチェスター・バリーで最初に見てから、下の階に降りると、その差は歴然としていて考えてしまう。値段は上の方が3倍高い。ここは考えどころということで、とりあえず売り場を後にする。

そのあと、編集者とこれから出す三田会についての本の打ち合わせをする。慶應は来年創立150周年を迎えるので、その前に出すのがいいということになり、刊行時期は一応9月ということに決まる。これから、いろいろと取材をしなければならないだろう。

店が、2時間で出なければならなかったので、タクシーで池ノ上に出ることにしたが、つかまえたタクシーが新人ということで、まったく道がわからないという。これで商売ができるのだろうか。運転の仕方も怪しいので、別の車に移る。池ノ上では久しぶりにカーライルに行く。一昨日、店主の吉越君に声をかけられたので、これも何かの縁だろう。カーライルで、しばしくつろぐ。他の二人にも気に入ってもらえたので、終わりよければすべてよしとしよう。

January 11, 2007

1月11日(木)パワー・フォー・リビングとは、そして顕正会は

「パワー・フォー・リビング」の大々的な広告が話題になっている。広告には、フィギア・スケートのジャネット・リンや日本ハムのヒルマン監督が登場し、無料で配布される本を宣伝している。この件で、2つの週刊誌から電話取材を受ける。来週の号には載るのだろう。

この広告を出しているのは、アメリカのアーサーS・デモス財団で、本を送ってもらうと、さらに聖書を無料でもらえる方法を教えてくれるらしい。本当は、本にそのための葉書を入れるようにしようとしていたらしいが、それだと宗教の勧誘と言うことでテレビや新聞の広告になじまないので、アクセス先だけを示す方法がとられているらしい。財団は、寄付で成り立っているようだが、宗教団体としての活動などはしていないようだ。本部も実体はなく、連絡先しかわからないのとのこと。その点では、本を送ってもらっても、何もその先には起こらないのだろう。

ただ、主張としては、妊娠中絶や同性婚に反対しているというから、キリスト教右派、福音派ということになるのだろう。だとすれば、ブッシュ共和党の支持基盤になっている中西部の保守的なキリスト教ということになる。そうしたものとしては、独自のテレビ放送を行っているテレビ教会や、大規模な教会に人を集めるメガ・チャーチと似ている。あるいは、そうした教会からの寄付を得ているのかもしれない。

はっきりとした目的を示さないまま、ただ本や聖書を配布するというのは不気味かもしれないが、ホテルで宿泊客に無料で聖書を配布している試みなどとあまり変わらないのかもしれない。ただ、宣伝の規模が大きいので、その点で社会の注目を引いているわけだ。

これよりも、顕正会の方がはるかに問題がある。今回初めて、本部に捜索の手が伸びたが、過激な勧誘を行っていて、しかも若い人間が多い点で、暴走の可能性も考えられる。顕正会については、『創価学会の実力』でもふれている。顕正会がどうなるのか。注目する必要がありそうだ。

1月10日(水)若者のパワーに圧倒されるの巻

午前中は、本の直し。午後から出かける。まず、1時から代々木上原で、エスニックな昼食をとりながら、公明党についての本の打ち合わせをする。

3時から大学の研究室で、研究会に出る。今日は、玉井さんが安部政権の性格について、大蔵省支配の復活かどうかについて発表。御厨さんの話では、安部首相の周辺が意外に元気だという。自分たちはよくやっている、日本を動かしているのは自分たちなのだという自負心というか、幻想があるらしい。幻想だか、信仰だか、どうも宗教学の出番のようだ。

5時に、東大の大学院生が来て、そのインタビューに答える。話題は創価学会とメディアとの問題をめぐって。授業で記事を書くことになっているらしい。

6時半からは、研究室の新年会。いつものように、池の上のがたごとや。そこへ行く途中、声をかけられる。誰かと思ったら、池の上のバー、カーライルの吉越君だった。カーライルには、最近行っていない。宴会では、若者のパワーに圧倒される。そういえば、昔の学生の宴会では、こうだったようにも思うが、末頼もしいと言うべきか。

January 10, 2007

1月9日(火)正しい診断にはデータが必要だということ

昨年の暮れに行った伊東乾氏との対談の原稿が送られてきたので、それに赤を入れる。すでに伊東氏の方は、赤を入れてくれていたので、楽にできた。さっそく編集者に送る。

その後、本の原稿の続きを書く。いよいよ佳境に入ってきた感じだ。

夕方、関東中央病院に診察してもらいにいく。今回は、腎臓関係の診察。尿蛋白の値が高く、その原因をたしかめるため。原因としては腎炎と糖尿病とが考えられるようだが、採血で出た値からは、その可能性は低いらしい。やはり糖尿病の傾向がある、いわゆる予備軍ということだろうか。ただ、眼科の診断も受けていて、眼底に異常がないので、そこらあたりよくわからない。医者としては、過去のデータがあれば、それで判断できるところがあるようだが、3年前に入院するまで、ほとんど検診を受けていないことがたたって、私の場合にはそのデータがない。病院にかかって思うのは、病気の診断というのは非常に難しいことで、一人の医師が今目の前にいる患者を診ても、正しい判断は下せないようだ。定期的に検査などしておくべきだったと後悔するが、これだけは過去にさかのぼれないので仕方がない。人間、50歳くらいからいろいろ変調が出やすい。そのための備えに、定期検査をしておくのがベストなのだろう。

January 09, 2007

1月8日(月)森美術館で日本の幸せを感じる

ライブラリーで仕事をする。祝日なので、ヒルズ自体は混んでいるが、ライブラリーの方はすいている。仕事がはかどるものの、途中、香水のきつい女性が入ってきて、これには困った。廊下にまで香りがする。しかたがないので、ワークスペースを借りる。こうした場合はどうしたものか。集中力がそがれることはなはだしい。

昼食は、ヒルサイド地下の「アン」でとる。この店ははじめて。海老天丼、小皿がいくつかついて1500円。店の雰囲気から考えると、悪くはない。そのあと、森美術館で開催中の「ビル・ヴィオラ: はつゆめ」展を見る。今日までなので、見ておくしかない。作品はビデオアート。高感度のハイビジョンで撮影したものが多く、その威力には感心する。おもしろかったのは、19人の人間が集まったところで、突然ものすごい放水が起こるという作品。水しぶきやそのなかで呆然と立ちつくし、倒れていく人々の姿は圧巻だった。

ただ、全体的に、作品の意図はわかるものの、被写体となった人物が貧しい気がした。昔の西洋の肖像画なら、そこに描かれたのは、栄耀栄華を極めた人物が多く、顔からドラマが伝わってきた。しかし、現代の普通の人間では、たとえそれが俳優でも、そうはいかない。最初に展示されているのは、男がこちらに歩いてきて、最後に火柱が上がって、人物が消えていくというものだが、歩いているところがつまらない。もしこれが、日本の歌舞伎役者であったら、あるいは能役者であったら、歩いているだけで見られるものになっていたことだろう。この技術を使って、歌舞伎や能の役者の映像を撮影してみたらどうか。考えてみると、そうした役者は、ほかの国には存在しない。そこに、日本の芸能の水準の高さがあり、日本人の幸福があるように思った。

January 07, 2007

1月7日(日)天候最悪

爆弾低気圧の影響で、日本海側や北日本は大荒れの天気。東京は、はじめは穏やかな日和だったが、夕方になるにつれ、次第に風も出て、少し荒れ気味。一昨年訪れた北海道の浦河町では、猛烈な風で、大変なことになっているらしい。飛行機や列車の運休も相次いでいる。

今度出る『中央公論』の同じ号に原稿を書いている朝日新聞の編集者から電話で、『大学ランキング』への原稿の依頼を受ける。まだ雑誌が出ていないのに、その反響があるというのははじめてのことで、今年はさい先がいい感じだ。この調子でいってもらいたい。

義弟が多摩センターの三越で店を出しているというので、のぞいてみる。小さなコーナーだが、けっこう売れたらしい。小さなダイヤだが、手軽にそうしたものが手にはいるのが好評の原因のようだ。今度は、トルコの方で、ウエディングドレスの店を出すらしい。

同じ三越の店内をまわっていたら、紳士物のシャツがトルコ製だった。最近では、トルコ製品も日本に入ってくるようになっている。我が家にも、100円ショップで買ったマグカップと、無印良品のある色のタオルがトルコ製だ。

January 06, 2007

1月6日(土)兄妹はなぜ憎み合うのか

昨年の秋から執筆中の本、なるべく早く仕上げたいので、今日はその直しをする。少し構成を変えていった。最後までどう進めればいいか、だいぶ見えてきたので、近日中に仕上がるだろう。

朝日新聞の朝刊には、『寺門興隆』の広告が載っていて、創価学会の連載も紹介されていた。来週発売になるはずの『中央公論』も届く。目次を見ると、ずいぶんと知った顔が文章を書いていた。今回のは、三田会についてはじめて書いたものなので、どう受け取られるのか、反響が楽しみだ。

正月早々、世間を騒がしている短大生を兄が殺した事件、猟奇的な側面が注目されているが、兄妹関係で見ていった方が、殺した次兄の動機は理解できるのではないか。

一番上に男の子が生まれれば、たいていの場合、歓迎される。それが祖父母にとって初孫なら、なおさらかわいがられる。とくに、今回の事件の起こった家庭は歯科医という自営業だ。跡継ぎとして男の子は大いに歓迎されたことだろう。

そこに、もう一人男の子が生まれたとき、家族の多くは長兄のときほど喜ばないだろう。すでに跡継ぎは確保されているわけで、むしろ女の子の方が望まれていたかもしれない。それでも、兄と弟二人だけなら、弟も末っ子としてかわいがられることは多い。

ところが、さらに下に女の子が生まれたらどうなるのか。家族の関心は、一気にこの女の子に注がれることになるだろう。ただでさえ、下が生まれるということは、上の子にはショックだ。初めての女の子ということで、そのショックは激しいものになる。真ん中の次兄に、妹を嫌う気持ちが生まれても不思議ではない。家族が、次兄のことをかわいがったり、心配したりすれば、その嫌な気持ちも強くはならないだろうが、その反対になれば、嫌な気持ちは憎しみへと発展していく可能性がある。

上と下、兄弟姉妹がお互いを嫌うことは少なくない。とくに、今回のような兄弟姉妹構成では、次兄が妹と対立関係に陥りやすい。周囲や家族は、兄妹なのだから仲良くするように言ってきたかもしれないが、言われれば言われるほど反発することもある。

今年は歌舞伎における兄弟関係から話がはじまったが、この事件でもそれが大きな影響を与えていた。なぜ兄妹(弟)は憎み合うのか。一度、このテーマで本を書きたいとも思っている。

January 05, 2007

1月5日(金)「寺子屋」を見て兄弟の難しさを感じる

昨日の夜、歌舞伎チャンネルで幸四郎と吉右衛門の「寺子屋」を見た。これは、去年9月生の舞台を見たものだが、「寺子屋」だとどうしても見てしまう。これだけよくできた歌舞伎も少ない。何より、二人の男が真正面からぶつかるという設定がいいのだろう。「勧進帳」もそうだが、まさにガチンコ勝負だ。

この「寺子屋」を改めてみて、すばらしいのは幸四郎の松王丸だ。これまで、現代劇の、あるいはミュージカルの役者としての幸四郎は評価できても、歌舞伎の幸四郎は評価できなかった。「寺子屋」の松王丸も、大げさすぎると感じるところがあった。ところが、今回は違った。見終わって、幸四郎は偉大な歌舞伎役者なのだと思ったし、今、ほかにこれだけすばらしい松王丸はいないとも思った。首実検を終えての「源蔵でかした」のところにそれが一番現れている。あるいは、息子の最期を聞き、「笑いましたか」と言うところでもそうだ。これまでとは違い、抑制がきいているからこそ、感動的な場面になっている。

なぜそうなのか。それは、源蔵が実の弟の吉右衛門だからというところに尽きるだろう。別に松王丸と源蔵とは血がつながっているわけではないが、二人の役者の呼吸がとにかくあっている。その合方は、おそらく兄弟にしかできないものだろう。それがあるからこそ、幸四郎としては抑制した演技で、十分に松王丸の苦悩と喜びを表現できるのだ。

そして、思った。だからこそ、兄弟の共演が避けられてきたのだということを。吉右衛門は名優だが、兄と相対するとどうしてもその引き立て役になってしまう。幸四郎は、吉右衛門が相手だと、自然に威厳ある人間を演じられるのだ。今回の「寺子屋」でも、前半は吉右衛門が生きているが、舞台が進むにつれて、幸四郎が表に出て、吉右衛門はその分霞んでくる。最後は、幸四郎が吉右衛門を圧倒している。これでは、弟として浮かばれない。二人が共演し、ガチンコ勝負を繰り広げれば、名舞台ができる。だが、それは、最終的に幸四郎をもり立てることにはなっても、吉右衛門が浮上することにはつながらない。

私には男の兄弟がいないので、そこらあたりのことが実感できないが、同性の兄弟という関係はひどく難しいものなのだろう。「寺子屋」を見て、改めてそれを感じた。

January 04, 2007

1月4日(木)正月早々梅枝の将来を考える

今日から仕事始め。とりあえず、本当は年末に書いた方がよかった『寺門興隆』の創価学会の連載を書く。これで38回目。4年前に突入したということだろうか。今回は、池田名誉会長が200番目の名誉学術称号を授与されたという話題にを中心に書く。いったいその意味はどこにあるのか。これは、他では書かれていない内容のものになった気がする。

今年は、喪中ということで、正月気分も盛り上がらなかったけれど、テレビで歌舞伎関連の番組をやっていたので、それをあらかた見ていった。海老蔵は松竹座に出ているので、見に行きたいところだけれど、「毛抜」と「勧進帳」の富樫ということなので、行くのは諦めることにした。海老蔵の富樫、弁慶ほどにはおもしろくない。テレビ中継で少し見たが、それほど大きくは変わっていなかった。「毛抜」は、なんといっても家の芸なので、近々東京でも見られるだろう。

全体に、すごいと思わせるような舞台中継はなかったけれど、役者として注目されるのは、時蔵の長男、梅枝ではないだろうか。この人、2年前、海老蔵の「十六夜清心」に出ていて、そのときから気になる役者になった。先月の「元禄忠臣蔵」でやった細川内記がとてもよかった。何より品のあるのがいいが、今月は、国立劇場の「梅春五十三駅」に出ている。それほどたいした役ではないし、菊五郎の化猫にいいようにされるところは吹き替えだろうが、台詞をしゃべっているとき、空気を支配できる力があるように思える。まだ本格的な役をやっていないので、正しい評価もできないが、ひょっとすると大器なのかもしれない。

ただ、そこで問題になるのは、立役か女形かという点だろう。時蔵を受け継げば、女形ということになるけれど、長男は女形には不向きだ。多くの女形は、長男ではなく、末っ子である。玉三郎や菊之助が典型だし、魁春もそう。芝雀も、「すし屋」でかわいく「お月様寝やさんした」が言えるのも、下だから。その点、長男である時蔵は、しっかり者はできても、かわいさを出せない。そうなると梅枝の場合も、あまり女形は勧められない。弟の萬太郎が女形をした方がきっといいだろう。でも、時蔵としては、梅枝に自分のやってきたものを継がせたいのかもしれない。そこが大問題だ。

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