2月14日(水)「先生とわたし」を読み切る
けっきょく、昨日のうちに四方田犬彦「先生とわたし」を読み終えてしまった。読み終えて不思議な感覚を覚えたが、その内容や構成が、これから出版することになる私の『NA』とかなり重なっていることに驚いた。どちらも一人の人物を描くわけだから、似てくるのも当然かもしれないが、どちらの筆者も含め、双方に登場する人物もある。おそらく、単行本になるのは同じ時期になるだろう。偶然の符合というべきか、何かの力が働いていると考えるべきなのか。とても興味深い。
今日は、池田大作についての原稿を書き続ける。これも一人の特異な人物を描く一種のカリスマ論になりそうだが、そうした人間が組織のなかでどのように扱われることになるのか、原理的な説明が出来てきたような気がする。これまで十分に考え抜いていなかった点が明らかになったのではないか。
夜は、幸四郎の「筆屋幸兵衛」を見る。狂気に陥っていく主人公を、幸四郎はリアルに演じていた。幸四郎の真骨頂は歌舞伎よりもやはり現代劇にあると思うが、舞台を明治に設定してあるこの芝居は、その点では彼に向いているのかもしれない。
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