2月17日(土)ロイヤーと帝国
安全・安心の実務専門家コース2の三回目。今日は、阿川さんにお願いして、あめりかにおける独立調査委員会の話をしてもらう。去年のシンポジウムで、防衛大の宮坂さんが提起した権限のある独立調査委員会が果たして日本でも可能なのか。アメリカにおける法意識、ロイヤーの機能と立場、その考え方などについてレクチャーしてもらう。知らなかったが、宮坂さんは阿川さんと同じゼミの後輩とのこと。そのせいか、出来事が起こった当初の段階では何が起こっているかわからない、しばらく経ってからもなぜそれが起こったかわからないという言い方は、お二人ともそっくり。そこに影響関係があるのかはわからないが、ちょっとおもしろかった。
ロイヤーは、日本では弁護士と呼ばれるわけだが、その役割は二つの国でずいぶんと違う。そもそも数が違い、ロイヤーでも日本で考えられている弁護士としての活動をしている人間は必ずしも多数派ではなく、企業につとめて法務部を担当するとか、道は多様なようだ。あるいは、法科大学院の制度が導入された日本でも、将来には同じような自体が起こるかもしれない。日本だと公的な機関でロイヤーの役割を果たしているのは官僚ということになる。
コースが終わってから、阿川さんと、帝国をめぐって雑談をする。帝国というのは多民族国家で、日本もこれからは、人口が減少するなか、外国人が多数入ってきて、多民族国家の状態になるに違いない。そのとき、どういったマネジメントをするのか。帝国に成功した経験のない日本人には、考え時であるように思う。
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