2月25日(日)海老蔵君そこんとこは?
『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』の校正をするために、ヒルズのライブラリーへ。ワークスペースを借りて、校正をする。やはりこうした作業にはここが一番いい。文章を直したりもあって、半分ほどしか進まなかった。大きな問題はやはりなさそうだ。
作業をしている途中で、ライブラリーにあった『ゲーテ』の海老蔵の記事を読む。写真だけは立ち読みしていたが、記事は結構おもしろかった。いかに彼が歌舞伎のことを真剣に考えていることがわかる記事だったが、言っていることに一カ所嘘があるように感じた。
それは、今度パリのオペラ座でやる『紅葉狩』には改良の余地があるが、『勧進帳』は完璧なので直すところがないと言っているところだ。だったら、去年、新橋演舞場で弁慶をやったとき、勧進帳の読み上げのところで、わざと詰まったりしていたのはどうなのだろう。前はそうしたことはしていなかったし、他の役者もそれはしない。ただ勧進帳を朗々と読み上げているだけだ。弁慶が本当の山伏でないことからすれば、詰まって当然で、海老蔵のやり方は合理的だと思う。ただ、それをあまりおおっぴらにしたくはないのだろうか。
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