2月5日(月)携帯電話の使い方に情報化社会の限界を見る
土日に出かけたので、朝遅く起きる。
岩波新書の小峯和明『中世日本の予言書-<未来記>を読む』を読む。未来記というのは、日蓮にも関連し、興味深い領域だが、出だしは結構おもしろかったものの、話が進むにつれて興味が薄れていった。竜頭蛇尾かもしれない。
夕方、アークヒルズで、田原総一朗さんと対談をする。宝島から出る本のためのもの。なかなか興味深い対談になったと思う。
最近、電車に乗っていると、ゲームをしている人の姿が目立つ気がする。DSやPSPが普及したせいもあるが、携帯電話でもゲームをしている人が多くなった。以前は、誰もがメールをやっているという感じだったが、いつの間にか、携帯電話の使い方も変わってきた気がする。メールだとコミュニケーションがそこで行われていたのに対して、ゲームだと閉じている。果たしてこれが、象徴しているのかはわからないが、そこには情報化と言われている事態が、壁に直面しているということではないだろうか。
少し前にワープロ復活を予言してみたけれど、ネットにつながるということの難しさ、危険性があらわになり、また、つながることが予想されていたよりも必ずしもいい結果を及ぼさないことが明らかになってきている。つながるということは、交流が深まるようで、ただ浅い関係が広がるにすぎない。しかも、情報の流出やブログなどの炎上、そして、メールでも迷惑メール、スパムメールの増加など、好ましくない事態が進んでいる。ならば、ネットにつながらず、クローズドにした方がいいのではないか。しだいに、そんな判断が下されるようになるのではないか。web2.0などというのは、決して歓迎すべきことではなく、マイナスばかりが多くなる可能性もある。今、情報化は曲がり角に来ているのではないか。
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