2月4日(日)ヒルズでお木曳き
伊勢神宮の遷宮が平成25年に行われることになっている。前回は、平成5年、1993年に行われた。ちょうどバブルの崩壊した直後のことで、不況が長期化して行くにつれて、次の遷宮は危ないのではないかとも言われていた。それでも、景気の回復が見られたことで、無事に行われるような状況になってきているように思える。それでも、資金集めは簡単ではないのだろう。今回六本木ヒルズで、行事の一つ「お木曳」が行われるというので、それを見学しにいった。この行事は、遷宮に使われる用材を神宮におさめるためというが、一種の景気づけの意味があるのだろう。
お木曳きのはじまる1時少し前についてみると、ヒルズのアリーナで参加者が集まり、決起集会のようなことをしていた。伊勢からも来ているし、ヒルズの住民も参加しているらしい。はっぴを着た引き手のなかには、外国人の姿もあった。
出発前のお木曳車を見ていると、その前に一人知った顔の男性がいた。誰だろうと思っていたが、はじまるときに、つんくが挨拶をしていたので、なるほどと思った。お木曳が行われるのは、けやき坂の一部で、それほど長い距離ではないが、ヒルズから通りへ出て、一番上まで行き、そこから下におり、最後に本番と言うことで、下から上までお木曳が行われた。「エンヤ」のかけ声とともに、車が動いていくが、なにしろ最後のところはせき止められる形で、引き手の数が少なくなり、「止めるな」のかけ声もむなしく、何度か止まってしまったこともあった。それでも何とか、一番上のところまで曳いて、それでお開きとなった。沿道にはたくさんのひとが見物していた。テレビカメラの数も多く、夜のニュースでその光景をやっていた。
行事自体は、単純なものだが、この用材を運ぶと言うことが祭りのようになるのは、諏訪のおん柱祭りとも共通する。他の国では、果たしてそうした部分が行事になったりするのだろうか。あるいは日本特有のことかもしれない。
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» 第六十二回神宮式年遷宮 六本木ヒルズ「お木曳」 [古谷千秋の食い倒れ日記]
伊勢神宮では、20年毎にすべての社殿と鳥居を建て替えて神体を遷す。これを式年遷宮と言い、持統天皇の時代から1300年以上続く伊勢神宮で最も重要な行事だ。次の遷宮は2013年。それに向けて旧神領にあたる伊勢市・二見町・御薗村の住民が、社殿の建て替えに用いる御用材を内宮・外宮にお納めする御木曳行事(第2次)が今年行われる。... [Read More]
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