4月18日(水)大義なきテロ
日本でもアメリカでも銃による惨劇が起こった。長崎市長の殺害は、テロと言えるものかもしれないが、その動機となると、政治的なものはまったく感じられない。おりしも、自民党の加藤元幹事長宅の放火事件の犯人にも判決が下ったけれど、犯人は政治的なテロと主張しているものの、裁判所の判断は借金や病気を理由として、右翼らしさを出そうとした犯行だと断定している。
アメリカの場合も、政治的なものはまったくなく、恋愛がからんだ個人的なことらしい。こうした銃撃事件、必ず犯人が自殺して終わるが、そこには具体的な目的がなく、銃を乱射するという行為に意味を見いだそうとしている傾向が示されているようにも思える。
こうした銃撃事件をテロとしてとらえるのは難しいようにも思えるが、テロと言われているような事件も、その原因をよくよく調べてみると、動機や目的が曖昧なものが多い。それが現代におけるテロ行為の特徴ということなのだろうか。大義なきテロでは、それを防ぐ手段もない。その点では厄介な時代になってきているようにも思える。
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