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May 14, 2007

5月14日(月)團菊祭、夜の部の方がはるかにいい

午前中は、『公明党vs.創価学会』の再校、引用の表記のところを直す。そのあと、『日本宗教美術史』の続きを午後まで書く。10枚弱進んで、銅鐸から埴輪に話が進んだ。埴輪というのは、考えてみるとかなりおかしなもののような気がしてきた。平凡な形ではあるけれど、一方でどうして円筒の形をしていたりするのか。昔の人の考えはなかなかよくわからない。

午後は、歌舞伎座へ。團菊祭夜の部を見る。昼の部よりも、今回は夜の部の方がおもしろかった。勢いがあるような気がした。

「女暫」、海老蔵の成田五郎というのは珍しい。もしかしたら、今回限りかもしれないが、いやあ、立派で言うことなし。菊之助も松録も、数年前とは見違えるほどうまくなっているのがわかる。けれども、一番驚いたのは萬治郎。パルコ歌舞伎か何かで三枚目を演じて好評だったということを聞いたが、ここまでやれるとは思わなかった。三兄弟のなかで一番いい。案外、この人、シンになる役の方がいいのかもしれない。声の通りもいいし、気持ちがいい。

「雨の五郎」は松録。全体に一通りだが、花道の引っ込みでにやっとしたところは、ちょっとぞくっとした。ふと、助六をやってみたらどうかと思った。海老蔵には十郎でつきあってもらおう。

三津五郎の「三ッ面子守」はすでに名人芸。最近、女形をやったりしているが、どちらかというと立役よりもいい。立役だと、暗くなるが、女形だとまったくそうならないのが不思議だ。もうこれで人間国宝にしてもいいと思った。

「め組の喧嘩」、最初幕が上がって、四つ車の團十郎が座っているのだが、一瞬海老蔵かと見間違えた。やはり似ている。二人が力士で並んで登場したりするのが、なんだか不思議だ。体格のいい二人が並ぶと、力士として迫力がある。菊五郎もいいが、扇雀の子供、虎之介がいい。成駒屋、子供の代の方がよほどうまい気がする。将来が楽しみだ。

というわけで、すっきりして見終えることができた。これぞ歌舞伎という感じがするし、やはり海老蔵は荒事がいい。7月には松竹座で油地獄をするようだが、どうなのだろう。行ければ行きたいとは思うけれど、やはり向いていないようにも思える。なよっとすると、彼はなよっとしすぎる欠点がある。

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