6月18日(月)中沢新一批判の続編を考えてみてもいい気になってきた
慶應三田会、第1章を直す。終わってから、表の整理をしたが、それにかなり時間がかかった。終わってから、日本宗教美術史の方、次の第3章の内容を考えてみる。いよいよ飛鳥、白鳳の仏教美術なので、いろいろと考えなければならないことが出てきそうだ。和辻の『古寺巡礼』、改めて読み直して、おもしろかった。今と仏像を見るときの環境が違うが、彼自身将来自分がどうしていくか明確な道を見いだしていないなかでの旅だけに、今風にいえば「自分探し」的なところがあるのかもしれない。法隆寺金堂の壁画は、その後焼けてしまったわけで、その点でも貴重な証言と言える。
『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』を出してから2ヶ月半になるが、2人の人から、これは続けてやった方がいいのではという意見をもらった。中沢氏からは格別何の反応もないけれど、これで終わりと思っているのかもしれない。続編のことはまったく考えていなかったけれど、それもありかと思うようになった。頭のなかで、内容を考えてみたが、意外と書かなければならないことが出てくる気がする。中沢氏を東大の駒場が拒否したいわゆる「駒場事件」の重要性も、2人の人から指摘された。要は、現代における知識人の問題になってくるのだろうけど、ランダムにいえば、宮沢賢治とか、ホリエモンとか、宮崎哲弥氏とか、オウム以降に出てきたさまざまな問題にかんして、論じなければならないことは少なくない。私にとっては、中沢氏を相手にするのが、フィールドが共通しているだけに、論じやすいようにも思う。ここは、ぼちぼち考えていく必要がありそうだ。
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