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June 07, 2007

6月6日(水)これからは鈍感力ではなく「対力」だ

午前中は、慶應三田会を10枚、午後は日本宗教美術史を8枚ほど書く。

夕方、ライブラリーへ出かけようとして、郵便受けをのぞいたら、朝日新聞の編集者から書籍小包が届いていた。急いで明けてみると、『公明党vs.創価学会』の見本が2冊入っていた。来週の発売なので、もうそろそろ見本が出来る頃だと思って、待っていたところだ。今年2冊目の本になる。とりあえず、1冊もって外に出る。

ライブラリーで、読書。村上春樹訳『ロング・グッドバイ』の続きを読む。今日で読み終わるかと思ったが、最後まで行かなかった。その後、「社会人社会化計画」の打ち合わせ。実際に、計画を進める前に、いろいろと議論をするところがおもしろい。今の社会にどういった問題があるのか、まとまって議論する機会もないので、頭の中が整理されてくる。

その議論のなかで、どういった力を養っていく必要があるのかという話をしていたとき、「対力」ということばを思いついた。「体力」からの連想だが、対力は、対人関係を作っていく力であり、社会と対決していく力であり、対策を立てていく力ということだろう。今の若い人は、豊かで安定した生活環境のなかで、この対力を培う機会を奪われているのかもしれない。

私たちの世代だと、上に団塊の世代がいて、彼らの存在が鬱陶しかったわけだけれど、そうした存在があったからこそ、私たちは何くそとがんばれたのかもしれない。その点では、団塊の世代の存在は、これは今になって初めて言えることだが、ありがたいことだったのかもしれない。私たちは団塊の世代と対峙することで、対力を養ってきたということになる。公明党と創価学会の関係にしても、政治と宗教がせめぎ合うことで、お互いに対力をつけているようにも思える。これからは、鈍感力ではなく、対力だ。

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