7月30日(月)今回の選挙は公明党にとって大きなダメージになる可能性がありそうだ
坊っちゃんについての原稿、最後まで書き上げる。200枚強。予定通りの枚数。これで、宗教美術史の方に戻れるし、新しい仕事もはじめられそうだ。
参院選から一夜明けた。安部首相は続投のとのことだが、これからますます大変なことになっていくのだろう。ほかに人材がいないということだが、となると、難しい政局を乗り切っていくことが難しいのではないか。青木参院会長が辞めたことは、決定的な痛手になるのではないだろうか。
公明党については、得票数が確定した。選挙区ではかなりとりこぼしたけれど、得票数を見ると、だいたいのところでは、票数を伸ばしている。それ以上に、民主党が票を伸ばした結果、そのあおりで落選したようだ。こうした情勢のなかでも、票を伸ばしたという点は、注目に値する。創価学会が選挙区にはかなり力を入れたということだろう。
一方、比例代表については、公明党はかなり票を減らしている。800万票台だったのが、700万票台に落ち込んでいる。これは、連立を組む前の1998年の参院選の得票数とほぼ一緒だ。連立を組むことで、自民党から流れてくるようになった票が、一気に吹き飛んだという感じがする。
この結果は、自民党との関係にどう影響するだろうか。自民党は選挙について、公明党にしだいに依存してきたものの、これからはそうもいかなくなるかもしれない。次の参院選で、負けた選挙区で公明党は候補を立てられるのだろうか。完勝をいつも目標としている公明党としては、当選が確実でないところには、なかなか候補を立てられない。そうなると、党勢がさらに衰えていく可能性がある。そうなると、自民党も公明党との関係を再考することになるのだろうか。公明党にとって、今回の選挙はダメージが意外に大きいかもしれない。果たして再生は可能なのか。30年かけてつかんだ与党の地位も、あるいは危うくなるのではないだろうか。
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