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July 2007

July 31, 2007

7月31日(火)今お気に入りの『歌スタ』から若手研究者育成のシステムを考える

『週刊読書人』から依頼された池田晶子さんの遺著、2冊の書評を書く。これを書くために、池田さんのものはかなり読んだ。いろいろとわからないところもあるが、なんとか7枚にまとまった。その後、創価学会の連載に手をつける。今回は、やはり参院選での公明党の敗北を分析することにした。政局に関して、一寸先は闇とよく言われるが、まさに今回もそうなった感じだ。

久しぶりに散歩に出る。このところ気候が悪く、散歩する気になりにくかった。これからは暑い日が続きそうなので、どうなるかわからないが、やはり歩くことは必要だろう。途中、数人のお年寄りが遊歩道に座り込んだりしているのを見かける。近づくと、一人地面に倒れていた。少し酔っていたらしく、それでころんだようだが、救急車も呼んだ後だと言うので、格別役立たないようだったので、そのまま散歩を続ける。思わぬことがあるものだ。

最近、気に入っている番組に、日本テレビの深夜番組『歌スタ』がある。簡単に言えば、歌手の登竜門番組だが、歌手志望の人間に作曲家などが曲を書くかを決め、その曲ができたところで、レコード会社の担当者の前でプレゼンをするという形式がけっこうおもしろい。昨晩も、これまで見たなかでは、一番実力のある歌い手があらわれたが、曲を書くというところにならなかった。たしかに、審査員の言うとおり、メジャーデューする歌手になるより、ミュージカルなどで活躍した方がいいのだろう。そこらあたりのずれのようなものがけっこうおもしろい。

そこからの連想だけれども、若手の書き手、評論家、研究者にも、そうした機会が用意されていたらいいのかとも思う。形式はいろいろ考えられるだろうが、こういう本が書きたいとプレゼンして、それを編集者の前でアピールするなどのやり方がありそうだ。若手の書き手は、望まれている。そうした試みが、若手の意欲を高めることにむかうのなら、悪くない方法ではないだろうか。

July 30, 2007

7月30日(月)今回の選挙は公明党にとって大きなダメージになる可能性がありそうだ

坊っちゃんについての原稿、最後まで書き上げる。200枚強。予定通りの枚数。これで、宗教美術史の方に戻れるし、新しい仕事もはじめられそうだ。

参院選から一夜明けた。安部首相は続投のとのことだが、これからますます大変なことになっていくのだろう。ほかに人材がいないということだが、となると、難しい政局を乗り切っていくことが難しいのではないか。青木参院会長が辞めたことは、決定的な痛手になるのではないだろうか。

公明党については、得票数が確定した。選挙区ではかなりとりこぼしたけれど、得票数を見ると、だいたいのところでは、票数を伸ばしている。それ以上に、民主党が票を伸ばした結果、そのあおりで落選したようだ。こうした情勢のなかでも、票を伸ばしたという点は、注目に値する。創価学会が選挙区にはかなり力を入れたということだろう。

一方、比例代表については、公明党はかなり票を減らしている。800万票台だったのが、700万票台に落ち込んでいる。これは、連立を組む前の1998年の参院選の得票数とほぼ一緒だ。連立を組むことで、自民党から流れてくるようになった票が、一気に吹き飛んだという感じがする。

この結果は、自民党との関係にどう影響するだろうか。自民党は選挙について、公明党にしだいに依存してきたものの、これからはそうもいかなくなるかもしれない。次の参院選で、負けた選挙区で公明党は候補を立てられるのだろうか。完勝をいつも目標としている公明党としては、当選が確実でないところには、なかなか候補を立てられない。そうなると、党勢がさらに衰えていく可能性がある。そうなると、自民党も公明党との関係を再考することになるのだろうか。公明党にとって、今回の選挙はダメージが意外に大きいかもしれない。果たして再生は可能なのか。30年かけてつかんだ与党の地位も、あるいは危うくなるのではないだろうか。

July 29, 2007

7月29日(日)単純な自民党の大敗ではなくことは深刻なのに違いない

参議院選挙の投票日。朝、投票に出かける。この前の衆院選挙と同じような出足だった。

昼、ライブラリーへ。中央大学のレポート、残りの半分を採点する。学年が1年から4年までにわたっているので、学年が違うとずいぶん、書き方が違う。ただ、書く熱意ということでは1年生の方があるようにも思った。3時間以上かかって、終わる。それから、少し坊っちゃんの原稿を書く。明日やれば、最後まで行きそうだ。

今回の開票速報は、どこのテレビ局も、投票が終わった瞬間に、出口調査などの結果から、予測を発表するという方式をとっている。それで、早々と自民党の大敗ということになった。これは、事前に予想されたとおりで、大きな違いはないが、公明党の不振は、予想以上かもしれない。

今回の選挙、年金や大臣の金の問題というよりも、自民党の小泉以降の政治のやり方が否定されたということではないだろうか。小泉元首相は、自民党を潰すと宣言して、実際、それを実現したのだと思う。その結果、これまで政治が支援していた、農業者の団体や事業者の団体に、お金が流れないことになり、そうした団体は大きな危機に陥った。それも、国家の財政から考えて、そうしたところに金を使えなくなったということが反映していたのだろう。そうなると、自民党の構造自体が崩れ、族議員が消滅することで、自民党の支持基盤そのものが崩れてきた。それが、今回の選挙に反映したのだとすれば、事態は相当自民党にとって深刻だろう。公明党の場合も、今日の聖教新聞を見ると、現在の景気の良さを評価し、実はそれが格差を拡大している点にはふれていない。これは、公明党のよって立つモデルが古くなっているということだろう。その意味では、公明党もはっきりと限界に来ていることを意味する。次の衆院選は、自民が確実に大敗するということになり、それとともに公明党も大きく沈むのではないだろうか。

July 28, 2007

7月28日(土)大学生に選挙権を与えてもいいと思った

中央大学の授業でレポートを出していたのが、大学から送られてきた。受講生が200人を超えているので、これを見るのが結構大変だ。今回の参院選挙の結果を予想した上で、今後の政局における公明党の役割について論じなさいというテーマを出したけれど、けっこう皆しっかりと書いている。私も一度レポートを出したし、続く先生も同じようにレポートを書かせているので、大分書くのに慣れてきたのかもしれない。少なくとも、最初に書かせたときよりしっかりしている。

それも、今回の選挙に関心が高いせいだろうか。1年生の部分だけ終わったが、彼らにはまだ選挙権がない。それでもこうした課題を考えることで、関心をもったと言っている学生が少なくない。やはり、今回の選挙は、若い層にも関心を起こさせる部分をもっているということだろう。少し意外に思ったのは、安部首相が敗北したときの責任論を回避しているのに対して、小沢民主党党首が、過半数をとれなかったら議員も辞めると言っていることを評価している学生が多い点。これは、かなりきいたらしい。

こうしたレポートを出して思うのは、大学での教育のなかで、政治に対する関心を喚起することは十分に可能だということ。それはとても必要なことではないか。現実に進行していることだし、まだ有権者でもないというところが新鮮に思える。国民投票法で、選挙権が18歳からに引き下げられる可能性があるが、大学生なら選挙権はやはり与えていい気がした。法学部ということもあるのかもしれないが、まだすれていない学生だからこそ、素直に政治に反応する。問題は、大学がどういった教育をするかだろう。

July 27, 2007

7月27日(金)選挙の予想は相当にあたるようだ

坊っちゃんの原稿、昨日残った7のところを書く。ここが一番長くなった。その後、8に進む。半分くらい書いただろうか。あと一日で、終わりまで行く予定。漱石は、わずか10日くらいで『坊っちゃん』を書いているが、それに近いスピードかもしれない。漱石は、原稿を書いたら、ほとんど直さなかったという。直すくらいなら、また別の本を書くとも言っていたとか。やはりこの域に達しないといけないのだろう。

参院選まであと、2日になった。各メディアでは、自民党の大敗を予想しているし、さしもの公明党も相当に苦戦しているらしい。それで、予想というものがどれほど当たるものなのか、前回のことを調べてみた。前回の参院選は、2004年7月11日が投票日だった。その一週間前に、読売新聞が世論調査にもとづいて情勢判断をしているが、それによると、自民党が48、民主党が53、公明党が11、共産党が4、社民党が2という予想をしていた。実際には、順に、49、50、11、4、2だった。それに無所属が5だった。公明党以下は、まったく予想があたっている。自民党も1議席しかかわらない。民主党だと3議席で、ここが違うと言えば違うが、全体に相当正確に予想がなされている。ということは、今回も、予想されている通りになるということだろう。

今日の朝日新聞だと、38、58、10、4、2、そして、国民新党が2に無所属が7という予想がされている。無所属の場合、民主党など野党からの推薦を受けている候補者が多い。となると、自民党は相当に負けることになる。参院は、3年改選がないし、民主党が第1党で、与党が少数派になる事態が続く。次の選挙だって危ないので、その事態が相当長く続くのかもしれない。これは、必ず政局の流動化に結びついていくのではないだろうか。

July 26, 2007

7月26日(木)次のワールドカップに出られないとなるとアナログ放送を休止できなくなるかもしれない

坊っちゃんの原稿を書く。24枚まで書いたけれど、この部分、終わらなかった。1日に一つの章を書き上げるというやり方でやってきたが、さすがに山の部分に達してそうはいかなかった。ここは、明日までかかりそうだ。

日芸の山下聖美さんから新著『賢治文学「呪い」の構造』が届く。巻末に、私との対談が入っている。すぐに本を読んでみたが、すらっと読める。賢治をめぐる世界がまるで宗教団体のように描かれていて、そこがおもしろかった。宮沢賢治の文学というのは、素直にいいと言えないので、どうそれを説明するかはかなり難しい。ただ、賢治の世界にはまりこんでしまう人も少なくない。『坊っちゃん』もイメージと実際の作品とのあいだにずれがあり、そこに問題があったりするけれど、それはどの作品についても言えることなのかもしれない。

昨日の夜アジアカップのサッカーの試合を見た。実際には完敗だろう。点は入っても、いいところがなかった。次のワールドカップに向けて、日本チームはかなり苦しいと予想していたが、だんだんその通りになってきた。この分では、次のワールドカップには出場できないのではないか。ここのところ3度出場できたのは、地元開催の恩恵と、中田選手の存在によるものではないか。その中田がいなくなったとき、日本チームはひどく弱く見える。全体の力が劣るせいだろう。

サッカーのワールドカップに行けないと、その影響は思わぬところに出そうだ。次は2010年で、翌年にテレビは地上デジタル放送への完全移行を控えている。今のところ、地デジを見ている人は、予想をはるかに下回っているようだ。となると、ワールドカップで切り替えという大宣伝をうとうとしているのだと思うけれど、その思惑が外れ、移行できなくなる可能性がある。他の国でもそうらしいが、延期は避けられないだろう。なにしろ、21世紀に入って、視聴率が50パーセントを超えたのは、ワールドカップの試合しかない。

もし延期を避けたいのなら、たとえば、今の段階で、試しに一日とか、アナログ放送を休止し、どういうことが起こるのか、国民に危機感を植え付けないとだめだろう。そうでないと、どうせ普及しないのなら延期だろうという空気が蔓延するはずだ。

July 25, 2007

7月25日(水)菅原さんの調査だと参院選はとんでもないことになる

久しぶりに天気がいい。梅雨が明けたかのようだが、まだなのだろうか。今日も一日、坊っちゃんの原稿を書く。6をい書き上げる。だいたい1章、25枚前後で進んでいる。これで150枚以上書いたことになる。4回かけて、本文を細かく読み、それがこれで終わった。あと2章かけて、『坊っちゃん』を分析し、最後に漱石について論じようと思っている。

トランスビュー事務局がある「いける本・いけない本」の6号が届く。研究室の武田さんの『NHK問題』がいけない本に入っていて、清水君の『政党と官僚の近代』がいける本に入っていた。もっとも個人の選択だから、考え方の違いもあるだろう。全体を通して、中公新書の『写楽』がおもしろそうに思えた。誰とは言わないが、本を出しすぎると、充電が必要だと言われるらしい。これは注意だ。

研究室つながりで、菅原君のホームページを見ると、今度の参院選挙についての世論調査の結果が出ている。驚くのは、7月のはじめに行われた第2回調査の結果で、比例区で、自民党に投票するというのがわずか17.9%で、それに対して民主党が37.4%。その差が20%もある。公明党は共産党に負けていて、2.9%対4.3%。共産党は健闘するということだろうか。有田氏の新党日本は0.2%と苦しい。

さらに、選挙区だとさらに差がつき、安部政権の支持率は、わずか17.5%。不支持が65.5%もある。いろいろな調査のなかで一番、極端な数字があがっているようにも思えるが、案外これが、現実なのかもしれない。そうなると、政局は激しく流動化する。自民党から抜ける議員が出て、衆院選挙も近くなるのだろうか。

July 24, 2007

7月24日(火)池田晶子さんの署名

久しぶりに、ライブラリーへ行く。三田会の方が終わったので、坊っちゃんを仕上げることにする。第5章、25枚ほど書き上げる。あと、3章だと思うが、最後はどうなるかわからない。

仕事が終わってから、ライブラリーにある池田晶子さんの本を読む。2冊見つかったが、どちらも『週刊新潮』の連載が中心だ。『人間自身―考えることに終わりなく』には、死の直前まで書いていた原稿が収録されているが、最後の文章は、『週刊新潮』の「墓碑銘」という物故者についてのコラムの話になっている。自分でその原稿を書こうかという話だが、それはやはり死を意識してのことなのだろう。そこに、彼女の真骨頂があるのかもしれない。

もう一冊、『勝っても負けても 41歳からの哲学』を明けてみると、池田さんの署名が入っていた。この本、ライブラリーでは、高橋潤二郎コレクションのなかに入っていた。これも、慶應のつながりなのだろうか。しばし、池田さんの署名を見て、考える。

もう一つ、『文学界』に載った、村上春樹の外国語でのインタビューをまとめた論文を読む。そこには、日本では語っていないことが語られているらしい。村上さんという人は、案外、自分に対する評価というものを気にする人なのだろうか。父親が教師だというのは知っていたが、僧侶も兼ねていたとははじめて知った。それはどのように影響しているのだろうか。

July 23, 2007

7月23日(月)慶應三田会の原稿に区切りがつく

朝から、慶應三田会についての原稿を書く。最後の章。午前中で3分の2くらい終わったので、そのまま午後も書き続ける。一応これで、第1稿ができた。原稿の量で270枚弱。ほかに、図表とかあるし、おそらく写真も入るだろうから、全体で300枚くらいだろうか。単行本として、まあまあの量だろう。予定よりも少し早く仕上がった。書いてみると、いろいろといままで考えていなかったところにも話がおよんでいった気がする。大学の同窓会について、これまでまとまった本など出ていないので、意味はあるのではないだろうか。

あと、昨日書いた坊っちゃんの原稿に手を入れ、宗教学会からの論文執筆依頼に返答する。全体の特集のテーマが、「宗教批判の諸相」ということなので、仮の題を「オウム事件以降の宗教批判」とした。オウム事件が起こったとき、日本の既成仏教宗派は、オウムは宗教ではない、仏教ではないと切り捨てた。事件を、あるいは教団のあり方を、仏教として真摯に受け止め、とらえようとする視点はごく一部にとどまった。また、9.11が起こったときには、一神教に対する批判的な声がずいぶんとあがった。一神教と対比される、日本の多神教を評価したり、養護したりする声も多数上がった。どちらの場合も、宗教一般の問題として引き寄せるのではなく、異なる宗教、あるいは宗教の枠の外にあるものとして排除しようとしたという点で共通している。これによって、宗教界、仏教界は、批判の矛先が自分たちにむいてくるのを避けようとしたわけである。果たして、その功罪はどうなのか。論文では、そこらあたりのことを論じることになるだろう。

July 22, 2007

7月22日(日)みんなが坊っちゃんに見えてくる

日曜日なので、『宗教学者が読む「坊っちゃん」』の原稿を書く。1章分、25枚書き終える。これで、100枚を少し超えた。全体の予定が、200枚くらいだから、一応半分まで来たことになる。「坊っちゃん」という作品、これまであまり深く考えたことがなかったけれど、原稿を書いていると、坊っちゃんという人物像の重要性がわかってくる気がした。なぜかいろいろな人が坊っちゃんに見えてくる。それだけ、日本人の一つの原型のような人物像なのだろう。坊っちゃん恐るべしである。

夕方、要町の祥雲寺に出かける。桜月の神谷姉弟のお父様が亡くなられ、その通夜。まだ、66歳だったという。何度か病気をされて、対力がなくなっていたのが、響いたようだ。ご冥福をお祈りしたい。

July 21, 2007

7月21日(土)宗教倫理学会で話をする

午後、13時から、宗教倫理学会の研究会で話をする。祈りとモダニティーという研究会の枠のなかだが、中沢新一批判の意味について語ったので、祈りという面はまるででなかった。この学会の存在はしらなかったけれど、関西の人が中心のようだ。今回も、わざわざ関西方面から来ておられる方が多い。

あまり時間のことを考えずに出かけたけれど、話したいことを話し終えたら、2時間もぶっつづけでしゃべっていた。中沢批判について話をする機会はこれまでなかったし、これからもそれはなさそうなので、貴重な機会だと思う。話してみると、いったい何を書こうとしたのか、改めてそれが確認できた気がする。批判というのは、批判する対象を鏡として、自分の姿を見定めることなのであろう。そのことを強く思った。

研究会が終わってから、数人の人たちと東京駅の地下街で一杯飲む。飲み始めた時間が早かったので、家に戻ってもまだ8時半にもなっていなかった。

July 20, 2007

7月20日(金)東大出は金儲けをすべきではないということ

慶應三田会、第5章が終わる。あと一章の予定。3冊同時執筆という今までやっていないやり方をしているが、相互に関係してきて、これはもしかしたらいいことなのかと思うようになった。昔は、何冊も同時に本を読むとかしていたし、忙しいときにはかえってまた新しい仕事を入れた方が、スムーズにいくと言いつつ、たくさん仕事を引き受けていたときもある。引き受けた本は、順番に書くのではなく、全部一度に手がけていった方がいいのかもしれない。

午後は日蓮の勉強会。今日はなぜか出席者がひどく少なかった。大切なところで、小松先生も力を入れて話していただけにもったいない。「観心本尊抄」のなかの、題目と本尊を位置づけたところだが、題目の部分、あまりに短くあっけないので驚く。その点と、本尊を文字で書き表すという日蓮の試みについて、人数が少ないのを幸いに、いろいろと質問する。

終わってから、ビッグカメラでプリンターのインクを買い、伊勢丹でズボンを受け取り、高野で紅茶を買い、タワーレコードで物色し、小田急でパジャマを買って、上の天一で夕食をとる。一つ席を隔てて、研究者二人が座って、学会での発表やセクハラなどについて話している。若い女性の研究者には相当不満があるようで、それをたぶん准教授風の男性が聞いている。女性は関西の人で、京大だろうか。思わず聞き耳を立ててしまった。

村上ファンドの村上氏に実刑判決が下る。彼が記者会見で、もうけることは悪いことなのかという世評に対する批判をしていたのを思い出すが、あの彼の発言に日本の社会はまともに答えたのだろうか。投資ファンドは、従来の投資とは違うし、大量の資金を使って、企業に迫り、それで利益を得ようというやり方自体、大いに問題で、規制の必要があるように思う。企業の防衛策よりも前に、そちらに手をつけるべきだろう。

ちょっと思うのは、東大出は金儲けをめざしてはいけないということ。東大の出身者が金儲けをしようとすると、ものすごく大きな額を稼ごうとし、その際に、違法すれすれの巧妙な手段を見つけ出そうとする傾向がある。昔の光クラブも同様だろう。普通金儲けに必要とされる手順をすべてすっ飛ばし、頭のよさを利用して、世の中を出し抜いて、金儲けをしようとする。この点、もっと詳しく説明しないといけないかもしれないが、「東大出は金儲けをすべきではない」のはたしかだ。

July 19, 2007

7月19日(木)話題の『選挙』を見る

慶應三田会の原稿、5章の最後まで書く。批判的な視点も必要だと思うけれど、大学の同窓会を批判的に扱うということは難しい。同じく結束力が強くても、そこが宗教との違いだろうか。

午後は、土曜日の発表のレジュメを作る。その後、大学へ。本を図書室に返しにいったら、最初、うっかり違う本をもっていってしまい、研究室にあわてて戻る。3階までの階段の上り下りがあって、少し運動になる。最近、天候がよくなくて、散歩していないので、ちょうどいいところだろうか。

今話題になっているドキュメンタリー映画『選挙』を見る。日本独特の選挙の姿が描かれているとして、海外で評判だというが、たしかに日本の選挙はそういうものだろう。新しい候補者にとっては、選挙活動を通して、そのやり方を学ぶだけではなく、自分がどういった人間関係に支えられているかを確認する機会でもあるように思う。ただ、市議会の補欠選挙ということで、自民党がこぞって応援するというのは、普通の選挙とはかなり違うだろう。普段なら、地盤の問題もあるし、県議や国会議員が応援してくれるということもあまりないはずだ。その点では、かなり特殊な候補者が取り上げられているようにも思う。逆に、普段の選挙なら、どろどろしたところもあって、カメラが入り込めないような部分もあったことだろう。

帰りに季織亭ではじめて冷やし麺を食べる。どんな感じだろうかと思っていたら、たしかに季織亭風だ。こういうのははじめてだろう。評価はけっこう難しいかもしれない。

July 18, 2007

7月18日(水)日本的企業文化の終わりを見た

相変わらず、午前中は慶應三田会、午後は日本宗教美術史。それぞれいちものペースで進む。

資料が必要なので、久しぶりに杉並区立の高井戸図書館へ自転車で出かける。図書館のむかいかわは、「三井高井戸グラウンド」だったが、知らないうちに、大規模な住宅の工事がはじまっていた。このあたり、企業がグラウンドをもっていた例が多いけれど、企業をめぐる環境の変化のなかで、次第に廃止され、宅地化されている。三井の場合にも、同じ運命をたどっているのだろうが、こういう空間は一度失われれば、二度と回復できない。グラウンドが生まれた頃とは周囲の状況もずいぶん変わったのだろうけれど、とても残念な気がする。これはやはり、日本的な企業社会の終わりを意味しているのだろうか。

昨日の夜、報道ステーションで、公明党の太田代表がしゃべっていたのを見た。やはりいまいち、説得力がない。自民党との視線の違いを強調するのもいいが、もう少し自民党にかみついている姿を見せないと、一般の支持者の支持は得られないだろう。創価学会の会員の最近の公明党に対する不満も、これでは解消されない。

July 17, 2007

7月17日(火)ようやく『キリスト神話』が出来た

新潟の地震はかなりの被害を与えたようだ。雨の季節で、避難生活も大変だろう。東京も、天気が悪い。ここのところ梅雨らしい日が続いている。

三田会の原稿、第4章を書き上げ、それを直す。後2章になった。午後から、宗教美術史、いよいよ天平時代に入る。この時代の宗教美術の水準の高さをどう考えるか。ポイントはそこにありそうだ。

かなり前にやったトム・ハーパーの『異教のキリスト教』翻訳ができあがった。書名は、『キリスト神話―偶像(アイドル)はいかにして作られたか』になった。発行元はバジリコ。編集者から、見本を受け取る。装丁はなかなかよく出来ている。問題もある本だが、最後のキリストの実在に関する議論はとても重要な気がする。

その後、朝日新聞の土曜版、beの「逆風満帆」の取材を受ける。掲載はかなり先で、じっくりと話を聞いてくれるらしい。今日は、創価学会の本についての話をする。

July 16, 2007

7月16日(月)津島派はやはり怒っているのだということがわかった

今日は海の日らしい。台風一過のいい天気かと思ったら、梅雨空が続いた。新潟で地震が起こり、多数の犠牲者も出ている。原発で火事があり、消火が遅れたというのは、大きな問題だろう。地震になれば、消防車を呼んでもこない。なかで処理できる体制がなければ、大惨事になる可能性もある。

休日だが、普通に仕事。三田会、11枚ほど書いた。宗教美術史、奈良時代に入ろうと思ってはいるが、まだ焦点が定まっていない。知りたいことについて書いてある資料があるようなので、図書館で取り寄せることにした。昨日書いた坊っちゃんについての原稿を直す。

自民党の参院候補が、応援にきた安部総理のことを批判したようだ。見ると、津島派とのこと。久間防衛大臣がやめて、津島派の大臣が一人もいなくなったのに、誰も騒がないと研究会で言っていた御厨さんのことばを思い出した。このままいくと、間違いなく自民党は大敗するのだろう。創価学会も、今回のような状況では、選挙に燃えるとは思えない。選挙後にどうなるのか。かなりの波乱が予想される。

July 15, 2007

7月15日(日)海老蔵に鳴神上人は鬼門なのだろうか

朝、「サンデー・プロジェクト」で、公明党の太田代表がしゃべっているのを見る。もっと、自民党に対してがんがん言った方がいい気がするが、どうもそれができないらしい。先日、この太田代表が演説しているのをテレビで見たけれど、創価学会で幹部の経験があるからか、宗教家としての演説という印象を受けた。むしろこの人は、学会の方で活躍し、会長になった方がよかったのではないか。どういう都合で学会から公明党に移ったのかわからないが、そこに間違いがある気がする。政治家としては、逆に何かがありすぎる。

坊っちゃんについての原稿、今日はやめておこうかとも思ったが、午後になって書き始めたら、けっきょく一章分書いてしまった。20枚強。小説の書き出しの部分で、これが末っ子小説で、漱石らしさが一番出ていること、そして、坊っちゃんと『男はつらいよ』の寅さんとの類似性について書いた。11章あるうちの1章だけふれたことになるが、1章ずつふれていくことにはならないだろう。たぶん。

海老蔵は、朝日新聞だと数針縫ったということになっていたが、他のスポーツ紙などでは15針となっている。おそらく、15針の方が正しいのだろう。数針では重傷ではないかもしれない。考えてみると、前に「鳴神」をやったのが、2001年9月の新橋演舞場のことで、そのとき、全部で4役こなして、声をつぶすという出来事があった。そのために、次の年、松録の襲名公演を休んだりしたのだが、もしかしたら鳴神上人は彼にとって鬼門なのかもしれない。なにしろ、鳴神は女犯の罪をおかす。報道が事実と思えないことは繰り返し述べてきたが、あるいはどこかで鳴神上人のような行状に及んでいるのかもしれない。天罰は恐ろしい。

昨日、その松竹座の公演のための船乗り込みの様子を「デジカメニュース」で見たが、そのとき愛之助が5役あると言っていた。海老蔵が休演で、鳴神は愛之助になった。ということは、彼は6役出ずっぱりということになる。これは、いくらなんでもとんでもない。これがつとまるから、歌舞伎役者は恐ろしい。

July 14, 2007

7月14日(土)池田晶子さんの本を読む

強力な台風が近づいている。一日雨。明日から明後日にかけて、台風が通過するらしい。要注意だ。

『週刊読書人』から、池田晶子さんの遺著、2冊の書評を依頼される。振り返ってみると、彼女の本を読んだことがない。週刊誌の連載など短いものは読んだことがあるが、本はまだ読んだことがなかった。それでは、書評ができないし、故人にも失礼なので、本を読んでみることにする。とりあえず、経堂図書館で二冊借り、それから読み始める。『新・考えるヒント』から読み始めたが、小林秀雄の『考えるヒント』を下敷きにしているというか、それに触発されたというか、本としては変わっている。小林秀雄も、『本居宣長』しか読んだことがない。なぜ『本居宣長』だけ読んだのか、よくわからないが、たしか家に単行本があって、それに目を通したことがあって、文庫化されたときに買って読んだように記憶している。ちょっと苦手な人間という感覚がある。ただ、未知な著者ではあるので、気になるところもある。

書評する本にもよるけれど、著者の考え方ということを問題にしなければならない本の場合には、少なくともある程度、その著者の本を読んでいないと書評はできない気がする。一番いいのは、やはり著作を全部読むということだが、なかなかそうもいかない。その点でいけば、書評の方がただ文章を書けと頼まれるより、厄介で、大変だ。だから、あまり書評を頼まれたくないと思うけれど、縁という部分もある。今回の書評は、死者への供養でもあるとは思う。池田さんは、書評などしていたのだろうか。

July 13, 2007

7月13日(金)海老蔵が怪我したと聞いて驚いた

午前中、三田会の原稿を少し書く。それほどは進まなかった。次の部分で女子大の同窓会にふれようと思い、日本女子大の同窓会、桜楓会のHPなどを見る。大学の創立者の成瀬仁蔵が共同体をめざしていたことは知っていたが、銀行部というものまであったとは知らなかった。これはどういうものだったのだろうか。詳しいことはわからない。

午後は芝公園の東京グランドホテルへ。曹洞宗関係の雑誌、『仏教企画通信』の座談会に出るため。このホテルが曹洞宗のものとは知らなかった。本来は、佐々木宏幹先生も入るはずだったが、多忙で体調を崩されたとのこと。残念。雑誌の編集長と、来年講演に読んでいただいている福島の僧侶の方を相手に、いろいろと話をする。曹洞宗もさまざまな問題を抱えていながら、どうしていいかわからないというのが現状らしい。

その後、日本テレビへ。「ザ・サンデー」のために、今話題になっている謎の一万円札の事件についてコメントする。タクシーで帰宅。宗教学会の雑誌『宗教研究』から論文の執筆依頼が来ていた。「宗教批判の諸相」という特集に論文を書けという依頼だ。考えてみると、修論をまとめた論文を書いて以来、『宗教研究』には書いていない。これは断れないだろう。

海老蔵が楽屋で転倒し、怪我をしたため、休演になったというニュースを聞く。大阪の松竹座に出演中で、公演中に復帰できるかどうかわからないらしい。「鳴神」のあとというが、舞台でかなり大暴れし、それでころんでしまったのだろうか。9月の舞台に備え、減量しているとも聞く。心配だ。

July 12, 2007

7月12日(木)グーグルのDocs & Spreadsheetsはかなり便利だ

参議院選挙が告示された。しばらくはこの話題で騒がしいのだろう。景気が拡大しているのに、なぜ賃金が上がらないかという点について、各党がどうのように考えているのかに注目してみたが、どこも従来の景気対策の域を出ない。これでいいのだろうか。政党の限界ということを感じる。

三田会の原稿を10枚ほど書き、宗教美術史の4章の内容をメモする。それから、『宗教学者が読む「坊っちゃん」』の2の原稿を直す。ここからどう展開させるか。『坊っちゃん』の内容にすぐ入った方がいいかもしれない。

最近、グーグルのサービスの一つ、「Docs & Spreadsheets」というのを使っている。これは、ネット上のワープロと表計算のサービスで、無料で使える。自分でアップロードした文書と表に、自分でアクセスできるだけではなく、共同執筆者や閲覧者にも公開できる。今は、書いた原稿は皆、ここにアップし、それぞれの本の編集者が閲覧したり、編集したりできるようにしている。わざわざメールで送る必要もないし、少し前までは、ダウンロードすると段落のはじめの一字空きのところがなくなってしまう欠点があったが、それもバージョンアップして解消された。

何よりいいのは、自分の書いた原稿をいちいちUSBメモリーとかに落としていく必要がないこと。どこでも開けるので、大学でもライブラリーでもそのまま使える。量が多ければ、一度ダウンロードして、ワープロソフトで直したり、続きを書いたり出来るし、短ければ、そのまま修正ができる。これを使っている人がどのくらいいるかわからないが、これはけっこう便利だ。

July 11, 2007

7月11日(水)歌舞伎座改築のスケジュールをうらなう

梅雨に入ってから、しばらくは梅雨明けしたような天気が続いていたけれど、最近は、いかにも梅雨という日が続いている。九州の方では相当に降っているらしい。

いつものように、三田会を書き、宗教美術史を直す。三田会の方、どうも書きにくくなったので、少し構成を変えることにする。宗教美術史は、3章の直しが終わる。ここまでで、260枚くらいになった。

アメリカのオールスター戦、イチローのランニング・ホームランを見る。何か楽しそうだけれど、平行して契約更新のことが報じられていて、とんでもない高額になっている。たしかにそれだけ貰えれば、誰でも楽しくなるのかもしれない。なんにしても、すごいことだと思う。

昨日、歌舞伎座に行ったので、改築はどうなるのだろうと気になった。そこで調べてみると、いくつかのことがわかった。5月の歌舞伎座の株主総会では、改築の話はまったく出なかったようだ。中央区には、歌舞伎座で第9を歌う会があるらしく、その情報だと、来年2月には改築のためのイベントがあるらしい。また、俳優祭の挨拶で、團十郎は、もう一度今の歌舞伎座で俳優祭をやりたいということを言ったらしい。これを総合すると、年末から年始にかけて、改築のスケジュールが発表され、2月にそれにむけてのイベントが行われ、最終的に5月の株主総会で決定されることになるのだろう。となると、来年の7月か8月くらいから改築がはじまるのではないか。当初の予定よりも1年ほどずれたようにも思える。そうなると、完成は2010年ということになるだろうか。どちらにしても、歌舞伎座改築に向けてのさよなら公演もあることだろう。

July 10, 2007

7月10日(火)蜷川は歌舞伎に負けたのではないかと思わせる「十二夜」のでき

慶應三田会、第4章に入る。14枚ほど書く。日本宗教美術史、第3章を直す。あと1回で最後まで行きそう。次の奈良時代のことも考えなければならない。東大寺と興福寺が中心になるのだろう。

歌舞伎座、3階の1列目が手に入ったので、「十二夜」を見に出かける。初演は、実際の舞台は見ていない。歌舞伎チャンネルで見ただけだ。筋書きを読むと、この前の記者会見でも言っていたが、歌舞伎により近づいているとのこと。

残念ながら、期待したほどおもしろくなかった。より歌舞伎的になった分、シェークスピアらしさがなくなっている気がする。蜷川の舞台はこれまで何度か見てきたけれど、あまり蜷川の演出という感じがしない。むしろ菊五郎劇団の歌舞伎という雰囲気の方が強い。これだと、蜷川演出でやる意味があるのだろうか。鏡を使ったおかげで、3階席でも、花道などがよく見えてありがたいが、それ以上の演出効果があるとも思えない。なんだか、再演によって、蜷川が押しやられたという印象を受けた。これだったら、国立劇場の正月に菊五郎劇団がやっている復活狂言とあまり変わらない。

なんのために、歌舞伎でシェークスピアをやるのだろうか。蜷川演出の必要性はどこにあるのだろうか。今回の再演は、それが不明確になっている。シェークスピアの芝居は、役者が自分の思い、感情をすべて台詞として吐露する形になっており、歌舞伎とは正反対だ。すべて役者によって語られてしまうため、観客に次の展開がみなわかってしまい、舞台が進むにつれて期待感が薄れていく。しかも、小田島訳はだじゃれが多く、そうした台詞は底が浅く感じられてならない。男と女の対比、同一性、裏返しということについても、女形が男に化けるという複雑さがあまり生きていない。一番生き生きしていたのは亀治郎だが、彼の場合には、まるでシェークスピアとは違う芝居をしている。自分の出番については、自分で演出してしまったのではないか。

これだと、蜷川は歌舞伎に負けたという印象だけが残る。彼は歌舞伎のなかに引き込まれ、骨抜きにされてしまったのではないか。役者は、さすが蜷川とほめているのだろうが、ちょっと利用されているだけにも見える。それだけ、歌舞伎を演出するということは難しいのだろう。蜷川が、歌舞伎でシェークスピアをやって本領を発揮できるとしたら、「マクベス」とかをやったときだろう。やはりそのとき、脚本が一番問題になる。果たしてそうした試みはなされるのだろうか。喜劇ではなく、悲劇で勝負して欲しい。


July 09, 2007

7月9日(月)創価学会批判は会館での選挙活動にしぼられている

三田会の本、第3章を直し、最後まで終わる。4章の内容についてメモを作る。大学同窓会の意味を、格差社会と関連させて論じるつもりだ。

日本宗教美術史、こちらも第3章を最後まで書き、直しに入る。大学に取り寄せた本が届いているので、それをとりに大学へ。本を手に入れてから、美術史の直しの続きをする。章の半分まで終わる。

帰りの小田急線、人身事故でダイヤが乱れ、各駅も混雑していた。

アジアカップのカタール戦を後半から見る。高原のゴールまではよかったが、最後に追いつかれた。相当に厳しい戦いのような気がする。

朝日新聞では、声欄で、今日も、創価学会が会館で選挙活動をしていることについての投書が載っていた。最初の投書が載ったときには気づかなかったが、週刊誌でも取り上げられ、かなり話題になっている。どうも、最近のこうした動きを見ていると、創価学会に対して否定的な人間が、会館での選挙活動の問題に絞って、それを問題にしているような感じがする。戦略的なものがあるようにも思えるが、どうなのだろうか。それが、創価学会の側の自粛に結びつくのか、それとも反発を大きくし、選挙活動に燃えさせることになるのか。まだ、その見通しは立たない。

July 08, 2007

7月8日(日)イニシエーションの封印は解かれた

『宗教学者が読む「坊っちゃん」』の第2章を書く。『ローマの休日』を使ってイニシエーションの構造について書いてみる。以前、書いたこともあるので、25枚ほど書き上げて、章が終わる。前にかなり綿密に分析したつもりだけれど、そのときには気づかなかったことの発見もある。ダメ記者のブラッドリーにとっても、アン王女との出会いは、イニシエーションになっていたのではないか。

一時、イニシエーションという考え方に発展性がないような気がして、封印していたけれど、この前講演してみて、若い学生から、イニシエーションということに興味がわいたという反響をもらい、考え直すようになった。けっきょくは、それが自分にとっての原点だから、戻っていくしかないのかもしれない。問題は、それをどう先に進めていくかだろう。今回の作業では、少しそれがわかってきた気がする。とりあえず、イニシエーションの封印は解けたことになる。

今日、文章を書くために、改めて『ローマの休日』をざっととばしながら見てみたが、最近のは字幕が変わっているのを発見した。前は、一番重要な単語「スケジュール」がばらばらに訳されていたのが、今のは統一されている。これでないと、スケジュールということばが使われている意味がわからない。今回の字幕翻訳者の方が、話の内容がわかっている。

July 07, 2007

7月7日(土)自民党を批判する創価学会の本音が見えた

『聖教新聞』を見たら驚いた。「破邪顕正」というコラムがあるが、今日のは「自民とはなさけない。民主党もだらしない」で始まっていた。民主党を批判するのはわかるが、連立を組んでいる自民党をこの時期に批判するとは驚きだ。さらには、「あの暴言党。この不祥事党。どちらも根底は増上慢だ」とさえ言い放ち、「潔癖な倫理感と責任感に燃える第3極が、いかに尊いか」と公明党を持ち上げている。連立を組む前ならわかるが、今というときになってこうした見解が創価学会の機関誌に載るということは、やはり創価学会は本当は自民党のことを嫌い、敵視しているということだろう。現在の選挙協力も、こうした自民党観の上になされていることになる。

ただ、自民党が創価学会からなさけないと言われてしまうのも仕方ない。毎日のように、問題が噴出している。こういう事態も珍しいのではないか。これで選挙を戦うというのはとんでもなく大変なことだろう。たまたま、今日、丸川珠代氏が乗った選挙カーが家の前を通りかかった。窓から見たが、車の正面は見えたものの、候補者は車の後ろに立っていたようなので、姿を見ることはできなかった。もう参院選が公示されたかのようだが、彼女はかなり苦戦しているらしい。これも運だろうか。

July 06, 2007

7月6日(金)伊勢丹のバーゲンで買い物をする

朝、三田会の原稿を書く。第3章の最後まで行く。あとは、この章をもう一度最初から見直す必要がある。次の第4章で、全体の山を越えることになりそうだ。

昼から、新宿のつのはず庵で、『公明党vs.創価学会』の打ち上げをする。座敷で落ち着いて天ぷらを食べる。いろいりと話題が出て、次の本の話もいくつか。今度はちょっと角度が違う本になるかもしれない。

その後、バーゲン中の伊勢丹へ寄る。ダーバンでパンツを2本買う。サマーウールのグレーと、コットンのベージュを買う。それから、一階上にあがって、チェスター・バリーの店に行く。シャツが欲しいと思っていたが、格子縞のポロシャツがあり、それを勧められる。なかなかおもしろいデザインで、気に入ったので、それも買う。これで、夏のバーゲンでの買い物はほぼ終わりだろうか。パジャマとか欲しいのだが、パンツの裾上げをとりに行くときにでも寄ることにしよう。

夕方は、芸術新聞社の渡辺さんと、宗教美術史の今後について打ち合わせをする。量の問題や刊行の時期などとともに、一度訪れたいと思っている奈良への取材旅行などについて検討する。食事をということになったので、トルコ料理を勧め、渋谷の「ヒラル」へ。金曜の夜だが、席をとってくれた。店のお客さん、前に比べて若い人たちばかりなので、聞いてみたら、最近はその傾向だという。メニューも少し変わっていたし、デザートのクルミパイも、作り方が変わっていた。トルコ料理に味噌と醤油をどのように使ったらいいかを話し合う。裏メニューとして出したらいいのではということになった。

7月5日(木)私はポスドクだということを知って驚く

仕事はいつもの通り。日曜日から今週、原稿を100枚くらい書いた。このペースだと、月に1冊は軽々書けることになるが、まあ、そうはいかない。3種類の本を書くというのは、飽きないという利点はあるけれど、これは正しいやり方なのだろうか。

午後、大学へ行く。行ったら、東京大学からポスドクについてのアンケートが来ていた。これは、ポスドクを対象とした調査。なんで私にと思って見てみると、たしかに博士課程の修了者で、任期付きポストについているという点では該当する。しかしなあ、前職に教授とか書いたら、集計する方も困るのではないか。おもしろそうなので、答えてみることにする。

夜は、研究室の研究会。山本さんの政党移動についての研究発表。博士論文にまとめるとのこと。おりしも、有田さんが出馬する新党日本では解党騒ぎが起き、政党移動が起こりそうだ。グッドタイミングで、おもしろく発表を聞く。

研究会のあとは、皆で代々木上原の「bonte」という和食の店に。最初に飲んだ、琥珀色のビールがおいしかったが、調べてみると、バスペールエールというイギリスからの輸入品で、生でなければ買えるようだ。前に気に入った恵比寿の琥珀に似ているので、一度買ってためしてみよう。店では薄いグラスに注がれていたが、そういう飲み方がいいのだろうか。

July 04, 2007

7月4日(水)次は麻生さんで行きましょうか

今日は、ほぼ雨だった。執筆の方は、いつもと同じ感じ。徐々に進んでいる。

友人の渡辺さんの本についてのブログを見ると、麻生太郎氏の本を読んだらおもしろかったとのこと。安部政権の基盤が揺らいでいるなかで、次の首相は誰かということになれば、まず麻生氏の名前があがる。私は本は読んでいないが、驚くのはその系譜。ちょっとくらくらしてくる。まるで、昔の摂関家、藤原氏のような感じだ。

出身は福岡県の飯塚ということだが、たまたま私の母方の祖父母が、この飯塚の出身だ。ただ、大正時代に新婚旅行で東京に出てきて、そのまま東京に居着いたという伝説(?)がある。簡単に故郷を捨てられたということは、飯塚にそれほどの係累がいなかったからであろう。不思議なことに、この祖父母から飯塚のことは聞いたことがない。あまり好きではなかったのだろうか。その点で、我が家は飯塚の庶民で、麻生家は殿様といった違いがある。

果たして、これだけ系譜が華々しい人が首相になったとき、庶民感覚をつかめるかという問題もあるが、漫画が好きという庶民性はかなり貴重かもしれない。文化事業ということでは、何かやってくれるかもしれない。大学院で学んだ首相というのも新しいタイプではないか。ほかに、めぼしい政治家もいないので、とりあえず、次は麻生さんで行きましょう。

July 03, 2007

7月3日(火)iPhoneは相当におもしろい電話のようだ

いかにも梅雨という感じの日が続く。原爆容認発言の防衛相が辞任した。防衛庁が防衛省になり、もし憲法が改正されて、自衛隊が自衛軍にでもなったら、防衛相の役割というのは相当に大きくなってくるはずだ。その点で、誰を人選するか、内閣は相当に関心を払わなければならないのではないだろうか。

三田会を10枚書き、宗教美術史を8枚書く。まあまあ、徐々に進行している。

アメリカでは、iPhoneが発売されて、大きな話題になっている。オークションで転売した価格がそれほどでもないといった報道もあるし、日本人のITジャーナリストがわざわざハワイにまで出かけていって、iPhoneを購入したはいいものの、電話の契約ができず、使えないので、ショップでデモンストレーションして貰ったという記事もあった。

アップルのホームページで、iPhoneの使い方について解説したビデオが流されていたので、それを見てみた。たしかに、革新的な電話だということはわかる。一番すごいのは、指でスクロールが手軽にできたり、画面のなかの画像の縮小や拡大ができることだ。デモンストレーションなので、実際にそれほど軽快に使えるのかはわからないが、日本でもこれが発売されると、相当に関心を集めるだろう。今使っている携帯と比べて、できないのはナビの機能くらいだろうか。日本のメーカーも、今はきっと類似した機能をもつ機種の開発を進めているのだろう。いったいどの携帯キャリアから発売されるのか。これは大きな問題になりそうだ。

July 02, 2007

7月2日(月)海老蔵、松録の「馬盥」はまだまだなのだろうと改めて思った

『寺門興隆』の創価学会についての連載を書く。今回は、福本潤一議員の離党問題をあつかってみたが、真相はどうもよくわからない。『週刊現代』にインタビューが2回出ているが、それほど大きな問題があったように思えない。少し背景を探ってみたが、全貌はまだ明らかになっていないのかもしれない。

それだけ書いたら、いっぱいいっぱいになって、『日本宗教美術史』の原稿、1章と2章を少しだけなおした。なおしたというより、追加したと言った方がいい。あとは、仕事にならなかった。1日20枚少しが限界だ。

歌舞伎チャンネルで、去年の演舞場の「馬盥」を見る。実際の舞台も見たが、なかなかしんどい芝居だ。海老蔵も松録も、役をつかみきっていない気がする。これがうまくつかめれば、相当に迫力のある対決劇になるのだろう。その日が来るには、少し時間がかかるかもしれない。

安部内閣の支持率がまた下がっている。別に首相が言っていること、間違っているとか、そういうことではないのだろうが、けっきょく、人間としておもしろみに欠けるというところがあるのではないか。国民も、そうした首相を支持することが難しい。もっと国民に対してこころを開いてくれるような人間が首相として求められているのではないか。日本は、人を信じる社会なのだから、どうしてもそうなってくる。安部さんと一緒に話がしたいという気にはならないし、彼はいったい何がおもしろくて生きているのだろうか。

July 01, 2007

7月1日(日)二人道成寺にはシンクロナイズドスイミングの影響があるのだろうか

『宗教学者が読む「坊っちゃん」』の原稿を書いてみる。24枚書いて、1章が終わった。この調子で書いていったら2週間で書き上げてしまいそうだが、ほかの仕事もあるのでそうもいかない。全体で8章の予定だが、なるべくなら1章を1日で書いてみたい。途中でやめて、別の日に書くと、雰囲気が少し変わる。時間のとれるときに、ぼちぼちやっていきたい。これで、3つの本を同時に進行することになった。これまでまったくやったことがないことだが、なんとかできそうな気がする。

今日はそれほど暑くもないので、北沢川緑道を散歩する。往復で1万3000歩。1万歩を過ぎると、ちょっと疲れてくる。足が疲れるわけではないが、やはり湿度が高いせいだろうか。1万歩くらいでやめるのがいいのかもしれない。

夜、玉三郎と菊之助の「京鹿子二人道成寺」を見る。これは、初演も再演も実際に舞台で見たし、シネマ歌舞伎でも見た。改めて見て、これはシンクロナイズドスイミングの影響なのかと思った。不思議と現代的な感覚があり、昔だと発想として出てこないものなのかもしれない。歌舞伎チャンネル来月は、5月の歌舞伎座と演舞場の演目を放送するらしい。ずいぶんと早く放送されるものだ。

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