7月20日(金)東大出は金儲けをすべきではないということ
慶應三田会、第5章が終わる。あと一章の予定。3冊同時執筆という今までやっていないやり方をしているが、相互に関係してきて、これはもしかしたらいいことなのかと思うようになった。昔は、何冊も同時に本を読むとかしていたし、忙しいときにはかえってまた新しい仕事を入れた方が、スムーズにいくと言いつつ、たくさん仕事を引き受けていたときもある。引き受けた本は、順番に書くのではなく、全部一度に手がけていった方がいいのかもしれない。
午後は日蓮の勉強会。今日はなぜか出席者がひどく少なかった。大切なところで、小松先生も力を入れて話していただけにもったいない。「観心本尊抄」のなかの、題目と本尊を位置づけたところだが、題目の部分、あまりに短くあっけないので驚く。その点と、本尊を文字で書き表すという日蓮の試みについて、人数が少ないのを幸いに、いろいろと質問する。
終わってから、ビッグカメラでプリンターのインクを買い、伊勢丹でズボンを受け取り、高野で紅茶を買い、タワーレコードで物色し、小田急でパジャマを買って、上の天一で夕食をとる。一つ席を隔てて、研究者二人が座って、学会での発表やセクハラなどについて話している。若い女性の研究者には相当不満があるようで、それをたぶん准教授風の男性が聞いている。女性は関西の人で、京大だろうか。思わず聞き耳を立ててしまった。
村上ファンドの村上氏に実刑判決が下る。彼が記者会見で、もうけることは悪いことなのかという世評に対する批判をしていたのを思い出すが、あの彼の発言に日本の社会はまともに答えたのだろうか。投資ファンドは、従来の投資とは違うし、大量の資金を使って、企業に迫り、それで利益を得ようというやり方自体、大いに問題で、規制の必要があるように思う。企業の防衛策よりも前に、そちらに手をつけるべきだろう。
ちょっと思うのは、東大出は金儲けをめざしてはいけないということ。東大の出身者が金儲けをしようとすると、ものすごく大きな額を稼ごうとし、その際に、違法すれすれの巧妙な手段を見つけ出そうとする傾向がある。昔の光クラブも同様だろう。普通金儲けに必要とされる手順をすべてすっ飛ばし、頭のよさを利用して、世の中を出し抜いて、金儲けをしようとする。この点、もっと詳しく説明しないといけないかもしれないが、「東大出は金儲けをすべきではない」のはたしかだ。
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