8月16日(木)大文字と『坊っちゃん』を観る
10大新宗教の原稿、天理教の分を20枚弱書く。それにしても暑い。熊谷などでは40.9度と最高気温の記録を更新したとのこと。こういう日は外に出ないのが一番だ。熱中症でかなりの人が亡くなっているが、大学の事務からくるメールでも、教員の親の訃報が続いている。これは、熱中症ではないのだろうが、暑さのせいに違いない。
夜、NHKで大文字焼きの生中継を見る。山折さんが解説をしていた。河合隼雄さんのことを語っていたが、こうした番組解説するのにふさわしい人は山折さんをおいて他にいないようになってきたように思う。番組は、大晦日の行く年来る年的で、いかにもNHKらしくなかなかよかった。大文字の火の炊き方が5つ全部違うということは知らなかった。日本人には、水や火そのものを神聖なものと考える信仰があるように思えるが、これもまたそうしたものの一つだろう。
ヤフーオークションで落札した『坊っちゃん』の映画を見る。1935年、昭和10年の作品。決して、明るい青春映画にはなっていないが、かといって原作通りというわけでもない。どう評価するのかは難しい。生徒の集団としての怖さの部分はまるでなく、師範学校と中学が争う場面はなくなっている。宴会から芸者のやってくる料亭のところに直結してしまっている。驚いたのは、主演の坊っちゃんとマドンナが、オーディションで選ばれたらしく、その選者に漱石の妻や、森田草平、それに菊池寛などが入っていること。このあたりの事情、調べてみるとおもしろいかもしれない。
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