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August 19, 2007

8月19日(日)『サキソフォン・コロッサス』と『日本精神史研究』の斬新さを改めて思う

昨日と打って変わって、また暑い。いつまで続くのだろうか。

久しぶりに日本宗教美術史の原稿を書く。唐招提寺について書いてみたが、最後まで書き終わらなかった。それでも10枚ほどになった。意外と書くことがある。唐招提寺だと木像が有名だが、これを日本人の作と見るか、鑑真が連れてきた中国人の作と見るかで議論がある。それに、なぜ木像なのかという問題もある。いろいろ調べていると、いい加減なことが結構言われていることに気づく。仏像を作る技術的な問題など、あまりに簡単に扱われすぎているのが気になる。宗教的な観念にしても、果たしてその時代にそうした観念があったのかどうか、検証しないまま当てはめられていたりする。

マックス・ローチが亡くなったので、『サキソホン・コロッサス』をかけてみる。アナログだ。この作品、50年前の録音ということを考えると、奇跡的なできばえの気がする。ローチのドラムスも、前衛的で、いったい誰がこうしたアレンジで行こうと考えたのか気になる。実は、この録音がされた数日後にクリフォード・ブラウンが自動車事故で亡くなっている。もし、この録音が1週間後に予定されていたら、絶対にこの名盤はできなかっただろう。ほかに、ブラウンの死の直後のローチの演奏があるが、まったくだめで、生彩を欠いている。双頭バンドを組んでいたのだから、そのショックの大きさは並大抵ではなかっただろう。その点でも、奇跡的と言えるかもしれない。

和辻の『日本精神史研究』を読み終わる。最後に入っている歌舞伎劇についての考察は、ちょっとどうかと思うが、いろいろと興味深い考察があった。和辻の専門は倫理学だけれど、彼にはその枠におさまらないところがあり、むしろ他の分野に果敢にチャレンジしたときの方が才能を発揮したように思う。この本のなかでも、仏像にかんする考察は『古寺巡礼』に通じるし、枕草子や源氏物語の成立にかんする論考などは、かなりおもしろい。解説を書いている加藤周一氏もそうだが、広範な分野を網羅し、考察を深めていくタイプの学者はなんと呼んだらいいのだろうか。一番おもしろいのは、そうした種類の学者であるように思う。

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