8月31日(金)村上春樹訳にはどうも疑問が残る
10大新宗教、立正佼成会の項目を書く。最後まで書くが、見直すまでにはならなかった。これは、来週まわしになる。次は、創価学会だけれど、今まで書いてきたのと少し違うように書きたいとは思っている。うまくいくだろうか。
夕方、髪を切りに床屋に行く。床屋で、その近くにある宗教団体の話を聞く。終わってから行ってみると、包括宗教法人・神徳教団大本庁と記されたプレートを掲げた建物があった。これが、この教団の教祖が住んでいる場所らしい。調べてみたが、どういう教団なのかあまりよくわからない。松原の方に、拠点があるようで、一度見てみてもいいかもしれない。
村上春樹訳、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読み終える。この本の出だし、とくに主人公が学校にいる場面は、なんだか読みにくくて、どうなることかと思ったけれど、主人公がニューヨークに出てきてからは比較的おもしろく読めた。読んでいると庄司薫の赤ずきんを思い出す。
ただ、翻訳としてはどうだろうか。村上氏は、相当自信をもって訳しているのだとは思うけれど、意外に読みにくい。思い入れが強すぎるせいかもしれないが、この本にかんしては、英語と日本語の根本的な違いということも影響しているのではないか。日本語だと、年齢に応じて表現が変わり、とくに若者ことば的な表現があるが、英語には、ここの単語は別にして、それがない。文章の上で、子供の文章と大人の文章に本質的には違いがないけれど、日本語だと違いがある。そのために、何か日本語の若者ことばを使うと無理が生じてくるか、そうしたものを使うことで、主人公が実年齢以上に子供になってしまう場合がある。この本は、まさにそうした傾向があるのではないか。あるいは、兄弟のあいだでファーストネームで呼び合うことも、そのまま日本語でも同じようにすると、違和感が出てくる。何かそうしたところが、不消化に終わっているし、妙な表現も少なくない。村上訳、3冊読んだが、かなり疑問が残っている。
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