8月3日(金)国末憲人『イラク戦争の深淵』を読み終える
日本宗教美術史を書く。10枚強。薬師寺から法隆寺、そして東大寺の法華堂(三月堂)に話を進めていく。この時代、宗教美術のピークとも言えるものだけに、書いていて、甲斐は大いにある。次は、大仏に話が進む。この前、NHKの番組で、創建当時の大仏をCGで復元する番組を見たが、それはすごい。こんなものが、当時、世界の他のところにあったのだろうか。大仏開眼という出来事は、戦後で言えば、東京オリンピックと大阪万国博が一度に来たような感じだったのではないだろうか。それにしても、大仏を作ろうというエネルギーはどこから生まれてくるのか。たんに為政者が、民衆を強制的に動員したということでもない気がする。仏教熱のようなものが、平城京には蔓延していたのではないだろうか。
夕方は、関東中央病院に定期検診。さしたる変化はなし。中性脂肪が多く、改めて運動の必要性を感じる。それとも、ストレスがかかっているのだろうか。ちょっと根を詰めて仕事をしてきたかもしれない。もう少し気軽にしたいとは思うが、なかなかそうも行かない。
朝日新聞の国末憲人さんからいただいた『イラク戦争の深淵』をようやく読み終わる。おもしろかった。イラクでの取材も含まれるが、ヨーロッパと往復を繰り返すなかで、アメリカとフランスを筆頭とするヨーロッパとの対立がどのような方向で進んでいったのかが興味ぶかい。いったい何のための戦争だったのかと改めて思う。重要だと思ったのは、イラク復興の枠組みのなかで、イスラム教の宗派や民族というものを平等に選出しようとしたことが、かえって宗派間、民族間の対立を深刻なものにすることに結びついたことの指摘だ。オウムと9.11以降、宗教がクローズアップされたが、それゆえに宗教の危険性が強調され、それがかえって原理主義的な傾向をもつ宗教の自覚ということに結びついたのかもしれない。その意味では、ことばというもの、概念、分類の重要性を思う。
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