8月6日(月)二人の有名人編集者を引き合わせ夜
日本宗教美術史、東大寺の大仏について書く。先日、NHKで創建当時の大仏をコンピュータグラフィックで復元する番組を見たのが役立った。それにしても、1300年も前に、あれほどの規模の大仏を作ることができた日本の経済力というのは目を見張るものがある。大仏開眼会は、国際的なイベントだったし、グローバル化がすでに進んでいたかのようにも思える。奈良時代の経済について、いったいどれだけの国力があったのか。あまり研究されていないような気がするが、これはかなり興味深い。
午後は、新宿で、これからはじめる仕事について、幻冬舎の編集者と打ち合わせをする。『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』を読んでくれていて、あれは文学だと言ってくれたところが興味深くもあり、うれしかった。たしかにあれは、評論でもなく、論文でもなく、評伝でもないのかもしれない。
その後、神保町へ。大学時代の同級生、トランスビューの中嶋廣氏を、宗教学科時代の同級生、かつての『週刊SPA!』の編集長、渡辺直樹氏に引き合わせる。意外だが、二人はこれまで会ったことがなかったらしい。書籍の世界と雑誌の世界はオーバーラップする部分はあるものの、案外、領域が重なったいないようだ。三省堂本店の地下のビヤホールで飲み、その後2軒ほど寄る。二人はまだ飲んで、歌っているので11時過ぎに退散する。
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