9月30日(日)ファンタジーとは悪についての現代的な思索なのかもしれない
昨日、今日と雨で、外に出なかった。別冊宝島の原稿を仕上げる。2本違うテーマのはずが、要は憲法の問題になってしまった。改めて、戦後レジームからの脱却ということの意味と、その難しさを思う。これは、そう簡単なことではない。
ハリー・ポッターの第6巻上下を昨日と今日で読み終える。第5巻の帯に、シリーズ最高傑作と記されていたが、たしかにそれはあたっている。それに比べると第6巻は単調だが、最後に大きな盛り上がりがある。ハリーのぶつかっている難しい問題が第7巻で一挙に解決、あるいは解消するのだろうか。とかく最後は謎解きの説明になって、つじつま合わせになりかねないが、どうなるか興味がある。
ハリー・ポッターにかぎらず、20世紀から21世紀にかけて生まれたファンタジーというものは、けっきょく、悪の問題を中心に据えている気がする。その意味では、案外ドストエフスキーの世界につながっているのかもしれない。20世紀は戦争の時代で、21世紀のはじめはテロの時代になった。そうした世界史的な時代の動きというものをいかに昇華させていくか、そこにファンタジーが書かれる意味があるのかもしれない。ハリー・ポッターにおける悪は、一方で、薄っぺらい物である気がするものの、その一方で複雑で、善と悪とが明確には分けられない。悪と思われた人間が善であったり、人間によって評価が分かれるものも出てくる。その点で、今日的な悪の問題を扱っていると言えるのだろう。その点では、けっこう手強い作品かもしれない。
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