10月12日(金)J.J.は時代を駆け抜けたのだということ
だんだん、秋が深まってくる気配だ。寺門興隆の校正をする。『日本人の宗教史』の校正を出版社に送る。『日本宗教美術史』の方、しばらく休んでいたので、次の密教美術について、少し考え始める。密教美術だけで1章を費やすことになるだろう。天平時代には寺別にやると都合がよかったが、密教の場合には、むしろ仏像、曼荼羅、法具など、もの別がいいかもしれない。
昼から、亜紀書房の木村さんと、次の本の打ち合わせ。いまあじゅで話をしたので、beをもっていく。いろいろと怪しげな人物のネットワークについて話をして、本の話はあまりしなかったが、宗教にかんする島田流のガイドブックになりそう。
昨日行った「植草甚一展」の図録には、植草氏の年譜がついている。それを見ると、私たちがよく知っているJ.J.が活躍した期間が意外なほど短かったことに気づく。実質的な最初の単行本、『ジャズの前衛と黒人たち』が出たのが、1967年で、著者はすでに59歳。それから、ブームのような人気が出て、亡くなるのが1979年、71歳のとき。その間、わずか12年しかない。ちょうど、その時代に遭遇した私としては、そんなに短かったかと改めて驚いたが、その時期の生産性はかなりのものだ。時代を駆け抜けた一人ということだろうか。
« 10月11日(木)植草甚一展はやはり散歩の途中で寄るものかもしれない | Main | 10月13日(日)丹波山に調査に行ったときの柳川先生の年齢は今の私とほぼ同じだと気づいた »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 11月5日(日)オーディオショウから新発見のスピーカーで歌舞伎座顔見世は充実の舞台(2023.11.05)
- 11月2日(木)『スーフィズムとは何か』(集英社新書)をめぐる鼎談が公開された(2023.11.02)
- 10月8日(日)天王洲アイルのMYAFには長谷川君と前田君がともに(2023.10.08)
- 10月5日(木)縁あって正教会の新約聖書をいただいた(2023.10.05)
- 8月25日(金)朝日カルチャーセンターの新宿教室の講座はまだまだいろいろある(2023.08.25)
« 10月11日(木)植草甚一展はやはり散歩の途中で寄るものかもしれない | Main | 10月13日(日)丹波山に調査に行ったときの柳川先生の年齢は今の私とほぼ同じだと気づいた »
Comments