10月17日(水)なぜ相撲協会と亀田家は叩かれるのか
午前中は、『日本宗教美術史』の原稿を書く。6枚ほど進む。午後は、『日本人の宗教史』、編集者からの疑問に答える。その後、金曜日の東大仏教青年会での講演について、その内容を考えてみる。これまでしたことのない話なので、どういう内容にするか組み立てを考えなければならなかった。その作業を終えると、もう頭がまわらない。本日の仕事終了。
メディアでは、一時大相撲の世界が徹底的に叩かれていたが、今度はボクシングの亀田家が叩かれている。気になるのは、叩かれている側がこれまでどういった教育を受けてきたかということ。もちろん、高校から大学に進むだけが人生ではないし、学歴で差別するわけではないが、大相撲にしても亀田家にしても、教育はほとんど中学までではないだろうか。大相撲では、大学の相撲部出身もかなりいるはずだが、現在の協会の幹部を見てみると、中学を卒業して、あるいは中学に通っている段階で入門した相撲取りがほとんどのように見える。北の湖は、花の28と言われていたように、私と同い年だが、入門したのは中学1年のときだ。
義務教育さえ十分に受けていない人間が、今の日本社会で組織のトップに立つというのは相当に大変なことだ。しかも、周囲も同じで、協会が十分に機能していると言えないのも、そうしたことが深く関係しているように思う。亀田家にしても、この世の中がどうなっているか、しっかりと理解しているとも思えない。複雑化する社会のなかで、義務教育しか、あるいは義務教育も受けていないことのハンデは相当のもののはずだ。
時津風親方が暴行事件で退いた後、現役の時津海が後を継がされることになったが、彼がすぐに亡くなった力士の家に向かったのも、大学の相撲部の先輩に相談してのことだったようだ。彼は農大の相撲部の出身である。学歴に意味が出てくるのも、そうした人間関係のネットワークが形成され、そのなかで情報交換ができるからで、義務教育しか受けていない力士だと、そうしたネットワークがまるでない。その意味で、相撲協会叩きにしても、亀田家叩きにしても、学歴差別の色がないとは言えないように思う。
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