10月27日(土)『慶應三田会』がいよいよ出版されることになった
いよいよ『慶應三田会―組織とその全貌』が三修社から刊行される。来週の頭には書店に並ぶことになるのだろう。ネットで検索したら、名古屋のちくさ正文館という書店の新刊案内で紹介してくれていて、そこには、次のように書かれている。
29万人もの会員がいると言われる三田会とはいったいどういう組織か。その結束力の強さは広く知られていても、その実態は明らかにされてこなかった。本書が目指すのは、その三田会の実態の把握である。
「オウム」「オウムと9・11」でオウム真理教を、「創価学会」「創価学会の実力」「公明党VS創価学会」で創価学会を丸裸にした、島田裕巳が次に対峙するのは「三田会」だ!
最後のところがとてもいい。こういう紹介はとてもうれしい。大学の同窓会というものを真正面から扱った本というのは、私が調べた限り、今まで存在していない。あまり注目を集めない領域なのかもしれないが、大学というのは卒業してからの年月の方が長くなるわけで、その点で、同窓会がどういった役割を果たしているかはかなり重要なことだと思う。
そのなかでも、慶應の三田会は、抜群の結束力を誇っている。それはたんに親睦のための集まりではなく、日本の社会全体に間違いなく影響を与えている。その全体像は明らかにされてこなかったし、慶應の卒業生でも把握していないはずだ。その点では、三田会の会員にも、そうでない人にも興味をもってくれるのではないか。昨日、この本を見た人が、ぱらぱらと頁をめくっていて、「早稲田というのは慶應のために存在しているようなものですね」と言っていたのが、おもしろかった。まさかそんなこともないだろうけれど、早稲田の人にとっては、慶應はとても気になる存在なのだろう。是非、早稲田を卒業した人たちにも読んで貰いたい。
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