10月30日(火)新古寺巡礼第1日
古寺巡礼第1日。朝8時50分発の新幹線で奈良にむかう。定刻通りで12時に奈良に到着する。昼食をとったあと、まずは興福寺へ。特別拝観ということもあり、また、修学旅行シーズン、正倉院展目当てということで、たくさんの人出。とても平日とは思えない。
興福寺を訪れるのも久しぶりだが、だいぶ創建当初の建物を復元する試みが実現の方向に向かっているようだ。前は、ただ奈良の街の中に点在しているという感じだったようにも思うけれど、今は伽藍が建ち並んでいきそうな気配だ。興福寺でやはりすごいのは、国宝館で、阿修羅像をはじめとする八部衆像、それに仏頭などはやはり圧倒される。中央にそびえ立つ千手観音像もなかなかのものだが、惜しむらくはここがお堂ではなく、国宝館だということ。なんとかちゃんとしたお堂を建ててやれないものかと思う。
東大寺に向かう途中、正倉院展に並ぶ人の多さに驚く。そのまま大仏殿から法華堂へ。この法華堂はこれまで来たことがないような気がするが、本尊の不空羂索観音は圧巻だ。それにしても、小さな空間のなかに仏像を詰め込みすぎている気はする。興福寺にしても、東大寺にしても、少し仏あまり状態にあるようだ。
二月堂で奈良の街を一望し、正倉院の建物を外から見て、戒壇院へ。ここらあたりの大仏殿の裏の道は風情があって、いかにも奈良をめぐっているという感じがする。戒壇院の四天王は国宝だというが、これも祀られている場所がよくない。和辻もそのように書いているが、まったくふさわしい場所とは言えない。
そこから正倉院展に行くと、さすがに夕方で、人も少ない。ゆっくりと待たずに見ることができた。もう59回ということで、新しいものはそれほどないし、目立つものはない。むしろ、平常展の方が、思わぬものがあって、興味深かった。今日一日で、いったいいくつ国宝を見たことになるのだろうか。とんでもない数になるような気がする。どこで何を見たかもよくわからなくなる。
そのまま、同行してくれる芸術新聞社の渡邊さんと大阪へ。車をとりにいく。夕食ということで、焼き肉でもと思い鶴橋に寄る。ここははじめてだが、駅を出ると焼き肉屋街になっている。「神牛」という店に入ってみるが、これまで食べた焼き肉とはまるで違う。これだけのものを東京で食べたらとんでもない値段がしそうだ。焼き肉は鶴橋に限る。梅田へ出て、車で奈良へ戻る。
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