11月13・14日(火・水)対談本と「大徳川展」など
ココログのメンテナンスで、昨日の分あっぷできなかったので、2日分まとめて書くことにする。
13日は、午後に水野和夫さんとの共著の対談があるので、頭が疲れないように、原稿は書かず、本を読むだけにする。午後から、ライブラリーへ行き、そこで2時から対談をする。およそ3時間、けっこうおもしろい話ができたのではないかと思う。もう一度来月に、対談を行うことになる。
終わってから、コーディネーターの渡辺さんと、ミッドタウンの虎屋に行き、それから魚真に行く。
14日は、朝から上野の国立博物館へ行く。「大徳川展」を見るため。ほぼ開館時間に入ったけれど、なかは相当に混んでいた。平日の朝だというのに皆熱心で、まわりきるのに2時間かかる。宗教美術という観点からすると、徳川幕府はそうしたものにあまり関心をもっていなかったことが浮き彫りになる。それにしても、至る所に葵の紋をつける感覚は、相当に執拗だ。何かそれを見ていると、日本人がルイヴィトンを好む元があるようにも思えた。
その後、平常展をまわる。とくにみたいと思ったのは、竹内久一の東大寺の執金剛像の模造。おもしろいことに、淡く彩色が施されていた。その微妙なバランスも悪くないし、同行して貰った芸術新聞社の渡辺さんがとったデジカメの写真でアップしてみると、相当に迫力がある。置かれている場所がそっけなくて、それが残念だが、やはり竹内模造仏像はすごい。ほかにもいくつか国宝が展示されているのを見る。
昼食をとったあと、佐倉の歴史民俗博物館へ。長岡京についての展示がある。沖ノ島の祭祀遺跡の復元もあるので、それも前から見たいと思っていた。そこへ行くのは、20年ぶりくらいだろうか。京成で行ったが、上野から50分以上かかる。駅からタクシーで行ったけれど、展示の方は、全体のコンセプトがわからない。長岡京のCGによる復元と、同じ時代の東北での発掘の結果と、無理に結びつけたようだ。沖ノ島の展示も同じだが、ほとんどが複製品で、その点でも満足できない。こういう博物館の展示はやはり難しいと思った。
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