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November 01, 2007

11月1日(木)新古寺巡礼第3日

11月に入り、古寺巡礼も3日目。朝8時に出発し、薬師寺に向かう。やはり昨日は月末で道が混んでいたようだ。経はスムーズに行き、拝観時間がはじまる少し前に着く。そのまま一番乗り。これ自体気分がいい。

やはり最初は、薬師三尊像。今回一番期待していた仏だが、その期待は十分に満たされた。年月を経ても、輝き続けているところがすごい。しかも、金網もガラスもなく、そのまま堂内に安置され、開け放たれた扉を通して風も吹き付けている。さらにライトで照らされていて、何物にも侵されないという気概さえ感じられる。もちろん国宝だが、「至宝」ということばが値する。ただ、古いだけでいいのではなく、1000年を超える年月を経ても、輝き続けている点がすごい。黒漆の力を実感する。その点では、中宮寺のものと同時代ということだろうか。

奥には、玄宗三蔵院伽藍というものができていて、三蔵法師を祀るとともに、平山郁夫氏の壁画が公開されている。これは、絵を仏として描いたものだというが、やはり平山氏は仏教画家だということがより明確になった。その点を無視して、彼の絵を語ることはできないだろう。

最後に聖観音を拝んでから唐招提寺の方へ行く。この時間になると修学旅行の生徒たちもやってきて、早朝に着いたときとは寺の雰囲気が変わっている。唐招提寺の方は、金堂が修理中で、めぼしいものが見られなかった。薬師寺がきれいに整備され、一貫しているのとは異なり、ひっそりと地味な感じだ。

その後、西大寺に行き、真言律宗というものがいかなるものかを確認し、法華寺へ。こちらは、門跡寺院と言うことで、こじんまりとしていた。弥陀三尊も、和辻が言うように、とてももともとの組み合わせとは思えない。十一面観音像は有名だが、こぶりで迫力はない。

そこから浄瑠璃寺へ。こちらは奈良ではなく京都。九体の阿弥陀仏が並ぶ姿は珍しいが、個々の仏を見ると、一つ一つは国宝のレベルに達しているようには見えない。むしろ、三重の塔を仰ぎ見たところが美しく、山が煙っていたせいもあり、カメラマンたちが懸命に写真をとっていた。

そこで時間がまだあるということで、急遽、当麻寺へ。ここも前に行ったことはあるが、当麻曼荼羅を見たという記憶しかない。しかもそれは後世の模造品で、全体に見るべきものはないが、今回、当麻寺が経てきた複雑な歴史がわかって、興味深かった。中将姫伝説が生まれたことで、お堂の配置が変わり、参道まで変わってしまったことも、浄土宗と真言宗の二宗によって運営されていることも今回はじめて知った。そこには、密教や浄土信仰の流行によって、寺が変容していく姿が映し出されている。それがわかっただけでも収穫だった。

さらに時間があったので、奈良国立博物館の平常展示を改めて見る。前回は駆け足だったが、今回も全部は十分に見られなかった。それでも、中心におかれた国宝の数々は、すぐれたものが多い。博物館に一度やってくると、それぞれの仏はほこりをはらわれ、場合によっては修理される仕組みになっているのだろうか。寺と博物館との関係も興味深い。

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