11月18日(日)初めて日展を見る
午前中からライブラリーへ。ワークスペースを借りて、『日本人の宗教史』再校ゲラを見る。こうした仕事は、缶詰状態でやらないと、途中でいやになってしまう。なんとか、最後まで見終わるが、終わったところで力が尽きる。
午後には、芸術新聞社の渡辺さんと今後の打ち合わせ。滋賀と京都に行こうと思うが、けっこう場所的に不便なところが多く、そうたくさんはまわれそうになり。ただ、秘仏の一年一度の開扉といったこともあり、その日しか仏さんを拝めないので、それにもあわせる必要がある。
打ち合わせが終わってから、新美術館での日展を見に行く。これまでこうした公募展を見たことはないが、やはり美術の現状を考えるには必要かもしれないと思い、寄ってみた。すいていたけれど、作品の多さにまず驚く。日本画から洋画、彫刻から工芸、そして書へとまわる。それにしても、大きな作品が多い。これは、大きさが決まっているのだろうか。
正直、見るべき作品はなかったけれど、まず、モデルにすべき人間の選び方を間違っている。現代の普通の人は、モデルたりえない。可能なのは、能楽師や音楽家などで、そうした人物を描いている物は、視野に入ってくる。普通の女の子や男の子を描いても、絵にはならない。彫刻も同じで、もっとすっくと立っているような存在を描くべきではないか。書の場合には、意味がわからずに書いているというところが、すぐにわかる。字面ではなく、それぞれのことばがどういった意味内容をもっているか、勉強する必要は無いのだろうか。
終わってから、ミッドタウンに出て、クリスマス用のイルミネーションを見る。発光ダイオードを使った青の光の絨毯はめずらしい。それから、魚真、虎屋という最近おなじみのコースをたどる。
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