12月28日(金)本の売れ行きがすぐにわかる恐ろしい世の中になってきた
年の瀬も押し詰まってきたはずだが、あまりその感じがしない。なんとなく、年末を迎え、正月になっていくというところだろうか。地方に故郷のない人間には、正月に格別な意味がなくなってきた気がする。
『属性』の原稿、第3章を書き上げる。ぼちぼちと進んでいるが、これからが本番のようだ。
最近、本を出し続けていて、思うのは、本を出すということはけっこう憂鬱な作業だということだ。今回の『10大新宗教』のように売れてくれればいいが、なかなかそんなわけにはいかない。売れ行きなど気にしなくてもとは思うものの、やはり気になる。売れれば気になるし、売れなくても気になる。そんなことで、新刊が出て直後には本屋に行きたくなくなる。自分の本がどう扱われているのか、売れるようにおかれているのかどうかで一喜一憂してしまうからだ。文筆家にとっては、本の売れ行きが収入を決定的に左右するのだから、それも仕方がない。
とくに最近の傾向としては、本が出た最初の日に売れるかどうかで、その後の売れ行きが大方決まるような気がする。前はそれほどでもなかったのではないか。しかも、売れているかどうか、ネット社会になってそれがわかるようになったきた。一番はっきりするのが、ジュンク堂のホームページ。池袋本店の在庫数が出ていて、前の日に売れたかどうかが翌日にはわかる。初日2日と、数字が動かなければ、あきらめるしかない。この数字があるということは過酷なことだ。そして、売れれば、勢いがついて売れていき。売れなければ、そのまま勢いがつかずに在庫は一冊状態になっていく。
売れたら売れたで、ランキングが気になってくる。紀伊國屋書店をはじめ、一週間分のランキングというのもあるが、文教堂書店の場合は、ポスシステムがすぐに反映され、文教堂全店の売り上げが10分ごとに示される。この数字は、おそらく現在の売れ行きを直接に反映していると考えて良いだろう。これは便利ではあり、勢いがついているときははげみにもなるが、下がっていけば、精神状態によくない。
今は、どこの世界でも、こうした数字がすぐに出るので、何かものを売っている人たちは一喜一憂していることだろう。それによって、販売戦略も立つのだろうが、精神にはあまり良い影響を与えていないように思える。
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