1月11日(金)水野さんとの対談はついに佳境に
午後からの水野和夫さんとの対談第3回に備えて、勉強をする。にわか勉強だけれど、経済学についてその歴史を振り返ってみる。これまで、経済学史について考えたことはなかったが、新古典派経済学や昨今の市場原理主義、あるいはマルクス主義の理論構成を見ても、明らかにキリスト教の教学の影響がある。それを前提とした理論で果たして客観性があるのか。そこに大きな問題があるのではないだろうか。
午後は、ライブラリーで対談をする。最後のまとめということで、現在の状況を改めて捉え直し、その上で、これからを考える。アメリカでは景気後退のなかで利下げがささやかれているが、日本に追従する形で、長期金利が2%程度に落ち込んで、そこから出られない傾向が見えてきた。水野さんが指摘するように、日本がアメリカの後を追っているのではなく、アメリカが日本の後を追っているようだ。今回のサブプライム問題にしても、日本のかつてのバブルと同型だし、その背後には現在の資本主義体制が抱える根本的な矛盾がある。そうしたことがだんだん明らかになってきた。非常に興味深い本になりそうだ。
夜は、電通の渡辺さんの紹介で、本天津伊勢丹の社長だった稲葉さんを囲んで、青山ベルコモンズの湯葉の店で会食をする。稲葉さんは慶應の出身で、三田会。『慶應三田会』を読んで感想を寄せてくれているし、『日本の10大新宗教』はアマゾンで品切れの時、古本で900円以上で買ってくれたようだ。おなじみ高いの原さん、編集者の梅村さんも加わり、楽しくときをすごす。そのあと、新宿で飲んで深夜に帰宅。中国人のホステスの話から、中国では仏教が復興していることを教えられる。
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