1月21日(月)世界は今、巨大なマルチ商法にはまっている
株式市場が大変なことになっている。別に株をもっているわけではないので、個人的に損害があるわけではないが、それにしても株価はよく下がるものだ。相当に損をした人もすくなくないのだろう。一昨年の3月に『宗教としてのバブル』を出した頃には、またバブルが訪れたかのような雰囲気になりかかっていた。それから比べると嘘のようだ。
これだけ日経平均が下がるのは、下がりすぎで、心理的な要因がかなり働いているのだろう。ただ、最近の相場は値動きが激しく、それほど資金力のない一般投資家には相当に難しい局面になっているのではないだろうか。儲かればもちろんいいが、損失を出した場合、それが致命的になって、回復不可能になってしまう。機関投資家なら、まだ資金があって、それをつぎ込むことで回復も出来るのだろうが、個人ではとうてい無理だ。一般投資家が投資できない環境ができつつあるようにも思う。
外から眺めていると、今の人類社会は、膨大な金余りという事態をもてあまし、過剰投資によるバブルと、その崩壊を繰り返しているように思える。いわば、世界全体が人類規模のマルチ商法に巻き込まれているようで、その悪循環から抜け出せないようだ。日本のような低金利の先進国があれば、自然と金余りを助長する。アメリカも、おそらく低金利の時代に入っていくだろうし、それはますます金余りを生み、マルチ商法をさらに巨大化していくことになるかもしれない。これは、本当に大変なことだと思う。
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