3月20日(木)地下鉄サリン事件から13年
地下鉄サリン事件から13年が過ぎた。ここのところ、オウムをめぐっては、それほど大きな出来事は起こっていない。被害者の補償問題は議論になっているが、果たして政治的な解決がなされるのか。世界全体で、テロの問題への関心が薄れていくなかで、議論は必ずしもさかんになってはいない。
事件そのものについても、実行犯などの裁判で死刑判決が確定していっていること以外、新しい情報も出ていない。謎は謎のまま残されている。逃亡犯などは、案外、身近なところにいるような気もするが、年月が経つことで、彼らも年齢を重ね、見分けがつきにくくなっているということはあるかもしれない。
では、今オウムの問題に対してどうアプローチすべきなのか。テロの恐怖が薄れるなかで、問題を立てること自体が難しくなっている。それが、時間の経過ということかもしれないが、こういう状況になってくるとは、同時多発テロの頃を考えると、かなり意外だ。たまたま対イラク戦争がはじまってから5年でもある。それも、しだいに過去のことになりつつある。21世紀はテロの時代ともいわれたが、10年もしないうちに、事態は大きく変わってしまったのかもしれない。テロが広がっていかないのは、もちろん好ましいことだが、そうしたはっきりと目に見える現象が起きないだけに、かえって世界の問題は深刻化しているようにも思える。
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