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June 2008

June 30, 2008

6月30日(月)宗教美術史は追い込みにかかっている

朝から、『日本宗教美術史』の原稿を書く。11章の現代編が終わった。さらに、最後のエピローグにあたる12章の構想を立て、それを書き始める。全体で20枚弱書いただろうか。

秋から大正大学で行う講義の内容について考え、それを送る。

トークイン岡山に来ていただいた松江の小松電機産業の社長、小松昭夫氏から電話があり、夕方会うことになる。行った先は、八重洲の田中八重洲画廊。そこでは、創価中学と高校で絵を教えていた田渕隆三氏の個展が開かれていた。田渕氏には著書があり、そのなかには松山俊太郎先生との対談も含まれていた。いろいろと複雑な縁がある。

そのあと、一行で新しい大丸の上のレストランへ。ご馳走になる。

June 29, 2008

6月29日(日)沸騰都市イスタンブールを見る

今週は、火曜から土曜まで夜に用事があったので、さすがに疲れた。8時頃寝て、2時過ぎに起き、また寝て、もう一度朝方目が覚めて、また寝た。起きたら10時前だった。これでかなりすっきりした。来週はそんなことにはならないだろうが、日曜からは金沢・高岡の講演シリーズがある。次の週は広島、福岡シリーズ。これで地方でのトークインはほぼ終わりそうだ。

『ハリー・ポッター 現代の聖書』再校の原稿を見直す。何度も書き換え、初校も見たので、あまり問題はなさそうだ。

夜、NHKの沸騰都市のシリーズ、イスタンブール編を見る。まさに、宗教と経済が融合しているという話で、そこには「資本主義2.0」の世界が広がっている。イスラム回帰の動きにしても、イスラム圏への経済進出が背景にありそうだ。しかも、イスラム系の経済団体は、市場が拡大することを見越して、トルコのEU加盟に賛成する姿勢に転換したという。その選択は、現在の状況では極めて重要なものだろう。やはり一度イスタンブールに行く必要がありそうだ。日本でもいろいろなところをめぐっているとわかってくることもある。それを海外にまで広げれば、さらにわかってくることがあるに違いない。

6月28日(土)人生の目的について語り合い人生の目的を与えられる

朝からライブラリーへ。新しい本の企画で、精神科医の和田秀樹さんと対談をすることになった。3回くらい話しをして、それをもとに1冊にする予定。テーマは、「人生の目的」というもので、通常の対談本とは異なり、お互いに一人で長く話していくことになった。もちろん、途中で質問などもはなんでいったが、実際の本ではそういうところは削って、対話はまとめてやることになるだろう。

今日はまず、和田さんが人生の目的について語り、昼食をはさんで、その後私が話したが、いろいろあるので、話しが長くなり、時間切れに。全体に非常におもしろかった。まったく違う人生を歩んでいるが、共通点もあり、違和感を感じない。次が楽しみだ。

対談が終わってから、関西学院の山中さんと落ち合う。学会に来て、学芸大の方からライブーに寄ってくれた。夕方の新幹線で帰るということなので、ヒルズの点心の店で軽くビールなどを飲む。その話のなかで、島田さんは、ローマ法王など世界の宗教指導者と対話をするようになったらいいのではという示唆をもらう。これは、なかなかいいアイディアだと思う。私の場合には特定の宗教の立場には立っていないので、どの宗教の人とも対話は可能だ。宗派的な利害もからまないし。そうしたことこそが、宗教学者に一番必要な仕事なのではないか。

June 27, 2008

6月27日(金)はじめてタキシードを着てパーティーへ行く

朝は、いつものように『日本宗教美術史』の原稿を書く。2項目でおよそ10枚ほど。あと1項目で現代が終わりそう。そうなれば、最後のまとめの章だけ。『新宗教ビジネス』も数枚書く。

午後は、日蓮遺文の勉強会。今日の部分は、一気に進んだけれど、日蓮なりの宗教史のような感じで、あまり問題がない。ただ、質問コーナーで松山先生から岩波の法華経の新訳などを中心に話しがあり、大変勉強になった。インドから中国、中国から日本へと伝わってきた仏典がそのたびごとにどう変容したのか。その過程を追った研究など、どこにも存在しないようだ。

勉強会が終わってから、伊勢丹へ。ドレスコードのあるパーティーに行くため、タキシードに着替えさせてもらう。はじめて着るので、買ったところで着せてもらってよかった。まさに、馬子にも衣装状態。ちょっと自分が違う人間になったような感じ。

タクシーでパークハイアットへ。雑誌の『ヴァンサンカン』のガラチャリティー。なかなか豪華なパーティーだが、もう少し工夫があった方がよかった。雑誌のボスと編集長、それにゲストで来ていた辰巳琢郎さんと話しをする。辰巳さんは、明日対談する和田秀樹さんが監督した映画に出ていた。たまにはこういう機会があるのもおもしろい。

June 26, 2008

6月26日(木)中央大学で授業をし和田秀樹さんの映画を見る

朝は、今度土曜日に対談をする和田秀樹さんの撮られた映画『受験のシンデレラ』を見る。時間がなくて、途中までしか見られなかったが、オーソドックスなお手本のような映画の気がした。最後まで見たかったが、午後は中央大学で授業もあるので、とりあえず床屋へ。さっぱりして、小田急線で多摩センター経由、中央大学にむかう。

この時期にいつも授業があるせいだろう、中央に行くときは雨と決まっている。今日もまた雨。授業では、たかじんの番組のDVDを見せ、そのあとに講義。三回分の課題を出して終わり。それからは、授業にはなぜか間に合わなかった角川書店の岸山くんと多摩センターに出て、打ち合わせ。本の中身は出来ているが、問題はそれをいつ書くかということ。

多摩センターから、小田急線千代田線で根津へ。山中旅館という旅館を個室中華にした店に行く。お相手は、水野さんに広瀬さん、それにいつも仲介役の渡辺さん。

家に戻ってから、和田さんの映画の続きを見る。これは、どう考えても和田さんしかとれない映画だと思った。受験と言うことを描いて、これだけ自然に話しが進むというのはかなり難しいことだと思う。最後はしっかり感動させてくれるし、明るいエンディングもよかった。

June 25, 2008

6月25日(水)話していて新しい発見をした貴重な日だ

午前中は原稿書き。一応、進む。

昼から外へ。東北沢の駅で、かんき出版の編集者から、私が監修を頼まれた『手にとるようにわかる宗教の本』の見本を受け取る。そこから、先端研により、代々木上原の駅へ出て、ライブラリーへ。そこで学習研究社の取材を受ける。

新宗教の本を作るらしく、その巻頭インタビューを依頼されたが、話していて、いかに宗教団体をとらえるか、自分のなかにものすごいはっきりとした視点が出来上がっていることに驚く。これまでとはまったく違う角度から新宗教について語っている自分が不思議だ。いったい宗教教団とは何なのか。今執筆している『新宗教ビジネス』にはかなり生かせる話かと感じる。

そこから、タクシーで新宿へ。NSビルの店で会食をする。セッティングしてくれた人の思惑とはずれているようだが、いろいろと楽しかった。

June 24, 2008

6月24日(火)外務省とミャンマー大使館に長井健司さんの死に抗議する署名を5万人分もっていく

今日は、外務省と駐日ミャンマー大使館に、長井健司さんの死に抗議し、彼が最後まで手放さなかったビデオの返却を求める署名を5万人分もっていく。午前中は外務省へ。ミャンマーと交渉にあたっている外務省の当事者に会見し、これまでのいきさつを伺う。長井さんの妹さんが同行されているので、丁寧に説明していただいた。いろいろと難しい状況にあることを改めて確認する。

このときの取材をもとに、かなりメディアで取り上げてもらったようで、昼の段階で反応がある。今までにない手応えを感じつつ、品川のミャンマー大使館へ行く。

ミャンマー大使館の対応はまったく不誠実。署名を受け取ってもくれない。なぜ拒否するのか、それがわからない。仕方がないので、署名をポストに入れるが全部入りきれない。最後は、門の下から箱に入れて入れる。この量を見ると、署名の重みを感じる。5万人分の署名というのは尋常ではない。

これまで、さまざまな活動をしてきたのが、ここで開花した一日だった。ようやく運動がはじまったという感覚もした。これからが問題だろう。とりあえず、命日までには10万人分の署名を集めなければならない。ただ、今日持って行ったのとは別にすでに1万5000人分に近い署名は集まっている。あと一踏ん張りだろう。

June 23, 2008

6月23日(月)伊勢丹でプレセールに行き帰ると桜上水の駅が変わっていた

午前中は、『日本宗教美術史』の原稿書き。今日は、土門拳と入江泰吉の写真について書いてみた。両方併せて10枚ほど。それから、『新宗教ビジネス』を10枚弱書いて、第1章が終わった。

そこからライブラリーへ行き、『新宗教ビジネス』の第1章を見直し、編集者に送る。梅村さんが来て、『ハリー・ポッター 現代の聖書』の校正の付け合わせをしたが、それほど直すところがないのであっけなく終わる。終わってから、次の本について雑談をする。来年やる仕事になるだろうが、今回『ハリー・ポッター』と格闘して壁を乗り越えたのは、アカデミズムの残滓を振り払ったということではないかという話しになる。なるほど、そういう部分があるのかもしれない。

プレセールのお知らせが来ていたので、伊勢丹に行く。いつもの売り場で、ネクタイ、ポロシャツ、長袖のシャツ、それから夏物のジャケットを買う。バーゲンの値段なのでかなりお得。商品がまだたくさんある段階で安く買えるのはありがたい。

帰りは京王線で帰るが、桜上水の駅、出口が高架橋の上に変更になっていた。そういえば、土曜日、エスカレーターの試運転をしていた。昨日か今日から変更になったのだろう。ただ、かなり高いので、階段を使うと結構時間がかかる。

June 22, 2008

6月22日(日)三輪暁さんの個展にうかがい絵を一枚買う

7月に無事刊行されそうな『ハリー・ポッター 現代の聖書』の校正をするためにライブラリーに行く。校正という作業は、けっこうしんどいので、集中力がいる。そのときには、ライブラリーで仕事をするのが一番いい。それほど大きく直すところもなく、無事に終わる。

それから荻窪へ。高校時代の友人、三輪暁さんの個展に行くため。この3日間、西校の人間に続けて会っている。会場にいくと、三輪さんの小学校と中学校、それに大学の同窓生という人たちがきていた。地元だけにそういった人たちが多いのだろう。

今回の個展では、「暁闇」と題されたものが出色の出来。新境地を開いたようで、これからが楽しみだ。ただ、それはかなり大きくて、おそらく40万円以上はしそだし、そもそも家に飾るところがなさそうなので、今回の個展のお知らせにも使われている小さな絵を買う。三輪さんの作品を買ったのは、二度目。今度はもう少しスペースのある家に住み、大きな絵でも飾れるようにしたい。

終わってから、三輪さんの大学時代の演劇仲間と近くで飲む。魚の店だが、かなりうまかった。酒もいいものがそろっていた。

June 21, 2008

6月21日(土)母校のシンポジウムに出て宗教学のルーツを知る

久しぶりに母校の都立西校へ行く。同窓会の主催するシンポジウム「宗教は『心の危機』にどう応えるか」に出るため。パネリストは池田香代子、関根清三、藤井健志の各氏で、菅原伸郎氏がコーディネーター兼司会。視聴覚ホールで開かれたが、これがなかなか立派で300人近く入る。半分以上は埋まっていたので、かなりの盛況だ。

残念ながら、関根氏は、お母様が危篤ということで欠席。そのレジュメを、菅原氏が紹介するところからはじまる。それぞれおもしろい論客が集まっていた感じで、議論はかなり盛り上がる。驚いたのは、紙に書いてもらった質問の数。相当に多くて、菅原氏が整理に苦労していた。

実は、東大の宗教学科には6代続けて西高の出身者が来ていたことがあった。私と藤井氏はそのなかに含まれるのだが、その謎が今回少しとけた。私たちの時代にはまったく活発ではなく、ほとんど記憶のない「聖書研究会」が、池田さんの代の少しあとまで相当に活発で、「社研」と肩を並べるようなサークルだったことを知る。そこには、無教会派の伝統も流れているようで、東大などとも関係があったのかもしれない。池田、関根、菅原の各氏は、その聖書研究会に入っていたとのこと。そういう下地が、宗教学関係の人間を生む遠因になったようだ。

私のした話しとしては、オウム事件のあと、自分は負けたのだと総括することで、問題を整理したという話しが受けた。それが「負け教」ということばで定着してしまった感じで、それがどうも腑に落ちる言い方らしい。「負け教」についてもう少し考えてみる必要がありそうだ。

June 20, 2008

6月20日(金)『資本主義2.0』の重版が決まり千住博さんの装丁もでき副都心線にもはじめて乗ったそんな一日

午前中は、かんき出版の監修の仕事を、最後までやる。かなり急いでいる様子なので、こちらもがんばってみた。その後、日本宗教美術史の原稿、平山郁夫と東山魁夷について書く。一応、この二つの項目が終わる。

講談社の方から、『資本主義2.0』が重版になったという知らせをもらう。かなり難しい本ではないかと思うが、まずは順調だ。

宗教美術史の方、装丁を千住博さんにお願いしていたが、それが届く。思った通りのできで、ぐっと来た。さすが千住さんだと感心する。

装丁の原画に使われた物が、今度開通した副都心線の新宿3丁目駅で陶板になっているというので、そこに行ってみる。陶板だとさわれるのでうれしい。せっかくなので、渋谷まで乗ったが、なかなか快適。電車も駅も広い。圧迫感がないのがいい。列車と列車のあいだの扉が透明なガラスだというのには驚いた。

そこからライブラリーへ。新宗教ビジネスの方の原稿を書く。夕方、渡辺さんが来て、福岡での講演のことについて打ち合わせをし、新宿へ出て食事をする。

June 19, 2008

6月19日(木)日蓮宗のシンポジウムに聴衆として参加する

午前中は、日本宗教美術史の原稿を書く。今日は、丸山夫妻の「原爆の図」と、平山郁夫の被爆体験について書いていくが、最初の部分は終わったが、次が全部終わらなかった。

午後から、新宿の常円寺へ。日蓮宗西部のシンポジウムに参加者の一人として出席する。先週、本門寺で語ったこともあり、日蓮宗のなかで「立正安国論」をどのように読もうとしているのかを知りたくなった。地下のホールには70名くらい集まっていただろうか。かなりの盛況。1時半から6時半まで延々と続く。

最後に、司会の渋沢さんから指名されて、考えを述べる。日蓮の原点は「立正安国論」だし、そこにこそ仏教の行動原理がある。実践をしないと、意味がないが、現在の日蓮宗は、日蓮主義の問題や創価学会のことで、かなり後ろ向きになっている。小野さんなどは、「立正安国論封印論」を主張するが、むしろ封印すべきは、「開目抄」や「観心本尊抄」ではないか。そこに宗教化していく根源があり、閉鎖的になっていく原因があるように思う。といった暴論を語る。

シンポジウムが終わってからは、近くで懇親会。

6月18日(水)執筆中の本の原稿を再開し新しい本の執筆を開始する

午前中にはいろいろな荷物が届く。最近家にいる機会が少なくて、こうした郵便物なり、宅配便なりをどう受け取るかが結構大変。そういうのを受け付けてくれるものはないし、宅配ボックスもおけそうにない。

ハリー・ポッターの校正が早々と届く。それほどページ数は多くがないが、果たしてどの程度直すべきか。そこが問題だ。

全体の予定が半月遅れ気味なので、それを取り返していかないといけない。とりあえず、宗教美術史の原稿、現代をあつかった11章を書き始める。藤田嗣治のことを6枚ほど書く。

それから、新しい本の原稿として、『新宗教ビジネス』を書き始める。タイトルはこのようになるかわからないが、ビジネスという観点から新宗教について見ていくというのがテーマ。これまでこういう本はまったくなかったと思うが、新宗教や既成宗教がどういったビジネスモデルによって運営されているのか、そこを明らかにすることがおもしろそうだ。なんとか、この本は早めに仕上げたい。

June 17, 2008

6月17日(火)国宝があれば行かなければならない

尾道のホテルで目覚める。朝食後、ホテルの下の船着き場から、生口島の瀬戸田行きの船に乗る。40分弱で瀬戸田に着く。この島には、平山郁夫美術館と耕三寺がある。

まずは、平山郁夫美術館へ。展示されている点数は少ないが、平山さんの子ども時代の作品があって目を引いた。やはり子どもとは思えないうまさだ。とくに注目したのが、中学三年生のときに書いたという不動明王像。これは、広島の原爆をテーマに描かれた作品のなかに登場する不動明王と似ている。ほかにも、仏像の絵などがあり、最初からそうした方面に関心がむいたいたのがわかった。

そこからすぐ近くの耕三寺へ。この寺のことは、昔本に書いたことがあるが、それは協力してくれたライターの取材をもとにしていて、私は行ったことがなかった。その点で、昔から気にしていた寺だが、母の供養のために作られたという点で異色の寺だろう。

さらに、近くにある向上寺の三重の塔を見に行く。これは、室町時代の国宝だ。かなり暑くて、日差しも強く、山の上にあって、虫などもいろいろ飛んでいたりしたが、近くにきて、国宝に寄らないわけにもいかない。なんとか登って、塔を見る。室町と言うことで、ちょっと特徴のないのが残念。

昼食後、港に戻り、尾道へ。そこから電車で倉敷へ。これも今まで行ったことがなかった大原美術館へ行く。近代絵画と民芸が主な収蔵品だが、西洋近代の油絵、有名作家のものばかりだが、なんだかきれいに見えなかった。最近、日本画を主に見ているせいか、油絵はペンキを塗ったような感じに思えてしまった。ただ、日本人の画家だと、筆遣いが繊細で、とくに岸田劉生などは、実に細かくて丁寧。これは、いったいどういうことなのか、考えなければならないことがありそうだ。

倉敷から岡山へ出て、ホテルのティールームでお茶をする。そこで、木下さんとふたたび落ち合い、反省会。そこから新幹線に乗り、彼の方は京都で降りる。明日法隆寺に行くとのこと。私はそのまま東京へ。

6月16日(月)尾道を初めて訪れ講演をする

朝は、ホテルで仕事をする。締め切りから大分遅れていた『宗教研究』の論文をなんとか仕上げる。これで少し肩の荷が下りた。監修本の前書きも書く。

岡山から尾道へ。尾道へ来たのははじめて。木下さんにつれられて、尾道をまわる。映画でしかしらない場所だが、街を歩いてみると、潮風が心地よく、良い場所だと言うことがわかる。お昼に、尾道ラーメンを食べる。けっこう東京風に近いという感じがした。山の中の寺や、古家を改装した喫茶店などに立ち寄る。まさに尾道観光。

講演会場は、商工会議所の昔の建物を新たに建て直したもの。ホールは、その議場で、めずらしい空間だ。今治からも来てくれた。映写設備がないので、私の持参したノートパソコンで長井さんの映像を見てもらう。終わってから、四国放送に電話出演。スタジオにはこの前徳島でお世話になった饗庭先生も出演していた。

June 16, 2008

6月15日(日)岡山で講演しふたたび岡山で講演するめどをつける

朝、とりあえずライブラリーへ。書きかけの論文、そのなかにしか入っていない。家では書き続けることができないので、とにかくライブラリーでやる。一応本文はできたが、要旨と英文要旨はできなかった。これは明日まわし。

そこから、東京駅へ。高岡から出てきている関口さんと昼食をとる。7月6日に長井さん関連で金沢に行くので、その翌日、高岡でもできないかと打診する。こころよく応じてくれたし、そうした活動ができることを喜んでくれているようで、ありがたい。

関口さんと別れて、新幹線で岡山へ。途中、ちくま文庫の校正をする。300頁を超えているので、いくら元本の改訂とはいえ、最後までは終わらなかった。自分でも忘れていたが、なかに今治のことが一カ所だけ出てくる。これも何かの縁だろう。

岡山に着いてから、ホテルにチェックインし、講演会の会場へ。木下さんの話だと、相当苦戦と聞いていたが、30人ほど来てくれた。岡山の日蓮宗の人たちにはお世話になったし、松江などからも来てくれた。終わってから寄った店で、岡山大学の医学部の学生さんに遭遇し、岡山大学で講演会ができないかと打診する。うまくいきそうな気配だ。というわけで、岡山に来たかいがいろいろあってうれしい。

June 14, 2008

6月14日(土)ようやくハリー・ポッターのめどがつく

朝、ちゃんと髭も剃って、ライブラリーへ行こうと思ったら、東北地方で地震が起こった。マグニチュードが7.2というのは相当に規模が大きい。被害もかなり出ているようで、山が完全に陥没しているのを見ると、唖然とする。途中、テレビで余震の警報が出たが、その通りに地震が起こったのには驚いた。ある程度、事前に予知できるようにまではなっているらしい。

遠くで地震が起こると、ヒルズの建物が影響を受けると聞いていたので、家で仕事をすることに変更。今日が完全なデッドエンドなので、ハリー・ポッターの最終的な直しをする。最後の章、ほぼ全面的に書き換えた。終わったところでは、頭が完全に飽和状態になっていて、自分ではいいのか悪いのかまるで判断ができなかった。夜梅村さんと電話で話、なんとかオーケーをもらう。すでにカバーデザインの方も進行していて、タイトルは『ハリー・ポッター 現代の聖書』に決まっている。あとは、ゲラで直せばいいだろう。

今回の仕事は、相当に苦労した。何度書き直したかわからない。なかなかこれでという線が出なくて、頭を抱えた時期もあったが、なんとか乗り越えることができた。ただ、これを通して、物の言い方について学んだような気もする。これは、ほかのことでも感じることだが、はっきりと物を言うことを求められているような気がしている。単純化するということではないけれど、これは良いのか悪いのか、具体的にどうしたらいいのか、はっきりとした物言いをしないと結局は通じない。大分勉強になったような気がする。

June 13, 2008

6月13日(金)日蓮宗のシンポジウムで話しをする

今日は日蓮宗の東京のシンポジウム。場所は、池上の本門寺。これまで何度か行ったことはあるが、話しをするのは、はじめて、全体のタイトルは、「外から見た『立正安国論』」で、パネラーはほかに、末木文美士と藤井正雄の両先生。司会は、日蓮宗側ということで、小松邦彰先生。

着いた見たら、両先生はちゃんとレジュメを用意されているので、申し訳なくなり、あわててレジュメを作る。これは、ちゃんとコンピュータで打ってもらい、私の順番に間に合った。聴衆は、かなりいて、百数十名とのこと。やはり、人数が少ないよりも、多い方がはるかに話しやすい。

外からとは言っても、私の場合、完全に外とは言えない気がする。少なくとも、日蓮の遺文に5年つきあっているし、もともと日蓮宗に関連する地域で育っている。家の宗派は曹洞宗だが、さまざまな点で、日蓮宗の方が親しみがある。私に与えられたテーマは、「新宗教から見た」というもの。ただ、『立正安国論』と関係のある新宗教は創価学会しかないので、その話しが中心になる。なんとか、役目を果たして、あとは懇親会。

June 12, 2008

6月12日(木)日芸でエッチな文学論を展開する

朝、江古田へむかう。日大の芸術学部の特別講義として話しをするため。最近、よく電車が遅れるが、今日も遅れた。話しは、「宗教学者のかなりエッチな文学論」。文学作品のなかのエッチなところだけ拾ってきて、話しをしたが、ちょっと学生では話しが大人向きすぎたかもしれない。ただ、文学にタブーを打ち破る勇気が必要というところは通じたかもしれない。聴衆として来ていた牧野出版の佐久間さんと南口さんに、『坊っちゃん』本の校正を渡す。あとがきは間に合わなかった。

そこから、ライブラリーへ行って、ハリー・ポッターの原稿、構成し直してみる。一応、3,4章を終える。そのあと、『坊っちゃん』の方のあとがきを書く。9枚ほど一気に書いて、メールで送る。

帰りがけ、新宿伊勢丹へ寄って、ゆえあってタキシードを買う。今まで買ったことがなかったので、買い物が楽しい。ちょっと違った気分になれそうだ。

June 11, 2008

6月11日(木)いろいろと依然としてごたごたしている

今日は天気がそれほど悪くはない。朝、自転車を使おうとして、自転車置き場にないのに気づく。また、盗まれたかと思ったが、忘れていた。沖縄に行く日、荷物があったので自転車で駅までいった。にもかかわらず、帰りにそれを忘れていたのだ。しかたなく歩いてコンビニに。明日の講演の資料、コピーする。この内容、見られたら、ちょっと困る。『宗教研究』の論文、一応直す。注もつける。もう少しだが、結論がちゃんとしていない。

梅村さんから電話が入り、急きょ、打ち合わせ。ハリー・ポッターのまとめ方について話し合う。一応できたような気がした。あとひと踏ん張りだ。帰りに自転車を駐輪場から引き揚げる。1500円もかかった。

帰ってから、『坊ちゃん』本の校正をする。これは、電車に乗っているときにもやらないと間に合いそうにない。

夕方、まず新宿へ行き、ビッグカメラで修理してもらったパソコンを受け取る。長期保証にしていたのでタダだが、もし払うとしたら3万以上になる。それから、神保町に出て、木下さんと待ち合わせてソマードへ。加藤社長などと、今後のことを話し合う。帰りがけ、かんき出版の編集者から監修しているものの残りの原稿を受け取る。

June 10, 2008

6月10日(火)急に思い立って運慶作大日如来像を見に行く

コンピュータをライブラリーに昨日おいてきたので、朝ライブラリーへ向かう。千代田線に入ったあたりで、運慶作と考えられる大日如来像のことが気になってくる。今日から国立博物館で公開される。そこで、急きょ予定を変更し、上野へむかう。

国立博物館は、一昨日まで「薬師寺展」が開かれていた。庭では日通のユニホームを着た人たちがいたので、おそらく搬出の作業をしているのだろう。運慶の仏像は、本館の最初のところに展示されていた。それほど多くはないが、観客がいるし、報道陣も来ている。観客からは、「小さい」という声が上がっていたが、たしかにそれほど大きなものではない。ただ、保存状態は予想した以上によかった。金箔もしっかり残っているし、全体に均整のとれたすぐれた仏像だ。円成寺の大日如来像と形はそっくりだ。もっとも、お堂を建てて本尊として祀るにはいかにも小さい。

博物館の前から台東区のバスが出ていたので、それに乗り、千駄木駅のほうへ向かう。途中、谷中を通ったけれど、街が観光地化していて、地図をもって歩いている人たちも見かけた。最近の変化なのだろう。

ライブラリーでは、ハリー・ポッターの原稿、最後の5章を書く。なんとか最後まで書きあげる。はたしてこれでどうだろうか。

帰りがけ、経堂図書館により、木曜日に日芸でする話の資料を探し、コピーする。お目当ての個所を探すのにかなり時間がかかった。

June 09, 2008

6月9日(月)自殺の増加という問題について考えなければならなくなってきた

あまり天気が良くない。それに、昨日の秋葉原で起こった無差別殺人のことで、何かいたたまれない気がする。

朝から、ライブラリーへ。電車が遅れる。これも最近目立つ。別に人身事故が原因ではないようで、なんとなく遅れているということらしいが、こういうのもうっとうしい。

ライブラリーでは、ハリー・ポッターの原稿からはじめる。最後の5章、20枚弱書く。ほとんど新しく書いた。その途中で編集の梅村さんから電話で、善と悪との分かれ道はわかるが、悪とは何かがまだ書かれていないという注文が入る。それを第5章で書くことにして、その寸前のところまで行く。そこからが難しいので、明日に回す。
午後は、『宗教研究』の論文、一応最後まで書くが、結論がいまいち。あと、注とか要約とか、英文の要約とかをつけないといけない。明日か、明後日までかかりそうだ。

夕方から大和書房の編集者と新しい本の打ち合わせをする。3時間近くかかった。自殺のこと、西高でのシンポジウムでも最初のテーマに掲げられているので、そこから入ったらどうかということになる。そのなかで、スピリチャル・ブームにはまるということの意味や、そもそもはまるということの功罪などについて論じ、自殺しない生き方とはどういうものかを考えればいいということになった。うまくできるかはわからないが、一応の方針は決まったように思う。

宗教の入門書の監修、イスラム教のところを終え、仏教に入る。もう少しのところで終るというところで力が尽きた。

June 08, 2008

6月8日(日)クレモナMをやっと来た台の上に乗せた

何かあわただしく日が過ぎていく。この前の日曜は奈良だったし、木曜から昨日までは沖縄だった。最近、自分がどこにいるのか、よくわからなかったりする。

締め切りを過ぎた『宗教研究』の論文、10枚ほど書く。論文だとこの量が限界だろう。ただ、あと一息というところには来ている。

オーディオユニオンで頼んだ、スピーカーの台が、ようやく来る。注文生産なので、時間がかかった。作ってくれたのは、山形の鶴岡にあるバック工芸社というところ。10センチくらい厚さがあるので、かなり重い。はじめは一人では無理かと思ったが、工夫して、てこの原理を使ってやると、なんとかクレモナMが台の上に乗ってくれた。

音は、スピーカーの位置が高くなったためか、上にあがったような感じがする。奥行きも出たし、それぞれの楽器が前よりもはっきりと区別できるようになった気がする。低音が床に響くことは、これでないだろう。聞いていて、安心して聞ける感じになった。次は、迷っているアンプだろう。

June 07, 2008

6月7日(土)沖縄から帰ると新刊の見本とゲラが二本とどいていた

那覇の朝は雨。例年なら、もう梅雨が明けているらしいが、今年は遅れている。それにしても、沖縄の梅雨の蒸し暑さはすごい。冷房がきつく効いていないと、すぐ汗をかく。昨日の晩遅かったので、起きたのが少し遅かったし、眠い。それでも、ハリー・ポッターの最後の章のアウトラインを組み立てる。今まで書いたのとはまるで違ってきた。

木下さんから誘われて、昔からあるステーキ屋へ。オースロラリアン・ビーフを使っているらしい。11時半ころ店に行ったのに、すでにいっぱい。地元の人間が多いようだ。そのあと、近くのホテルでお茶をして、タクシーで空港へ。運転手に話を聞いたところ、モノレールができて客足が減り、10万稼ぐのも難しくなったという。市のトップがレンタカーの経営者で、それでレンタカーがやたらと増えているのも、原因だとか。その話しぶり、奈良で出会った創価学会員の運転手と似ていた。

飛行機は窓側の席だったけれど、そとは雲で、ほかには何も見えない。あまりおもしろくなかった。空港からはモノレールで帰る。はじめて直行する急行に乗った。

家に帰ってみると、山折先生との朝日新書の対談本、見本が来ていた。今年3冊目の本になる。あわせて、ゲラが二つも届いた。何か非常にあわただしい。

6月7日(金)沖縄講演会は大成功

朝、今日の講演会のために琉球放送へ。ラジオの生番組に出演し、およそ8分間話す。この時間、短いようでいて、けっこう長い。7分あると十分に話ができるのを感じる。

せっかく沖縄に来たので、少しは観光しようと、首里城に出かける。モノレールで首里まで行ったが、途中の景色、那覇の街が一望できておもしろかった。首里城は、前に来た時とは様変わりしている。ゆっくり回ったので、けっこう時間はかかったけれど、300円で沖縄のお菓子とお茶が飲めるところは、風情があってよかった。

そこから、王陵に行く。雨が降り出したが、そこの人が傘を貸してくれて助かった。沖縄の人は親切だ。王陵は、なかが見られないが、なかなか壮大なもの。雨で番所が見られないのが残念。

一度ホテルに戻り、原稿書きをしてから、新都心にある博物館・美術館に行く。博物館の常設展示を見ていた時に、木下さんと遭遇。一緒にまわる。

講演会には、80名ほどの人が来てくれたし、とても真剣に聞いてくれた。誰も動員したわけではないのに、かなり若い人たちがいて、こちらも勇気づけられる。高校生も来ていて、学園祭のときに、ミャンマーのサイクロン被害に対する募金を訴えるのと並行して、署名活動もしてくれるらしい。本当にありがたいことだ。沖縄の人の反応は直接的で、こちらも勉強になる。とても有意義な会だったのではないか。

終わってから、今回尽力していただいた方々と懇親会をする。急にこんな講演会をすると決めて、それに対応してくれる方々がいることはありがたかった。

June 05, 2008

6月5日(木)沖縄県庁で明日に向けて記者会見をする

朝8時半に家を出て、沖縄へ。最近は電車が全体に遅れ気味。余裕を持って出たつもりが、あまりそうはならなかった。飛行機のほうも、遅れる。1時過ぎについたので、空港内のそば屋で沖縄そばを食べ、タクシーで県庁に。2時から明日の講演会にむけて、記者会見をする。テレビも2社取材してくれたし、各新聞も来ていたので、告知してくれるのだろう。

そのままホテルへ。コンピュータをもってきたので、原稿を書く。締め切りがあるのでいたしかたがない。部屋が広いのでかなりはかどる。机が大きいのがいい。

夕食をとろうと、街へ出る。那覇の街、10数年前に来たが、まるで変わっている。しばらく歩いてみたが、どういう店に入ったらいいかまるでわからない。波の上宮があったので、参拝する。はじめてだ。それからまた、歩き、けっきょくこぎれいな中華料理店に入る。店員が話しかけてきたので、目的を話す。その店員さん、横須賀から移ってきたとのこと。

帰りがけ、国際通りを通ってみる。以前とはまるで違い、何の記憶もない。巨大なお土産屋街になっている感じだ。全体にとりとめがなくて、よくわからない。ほかの街とはどうも組み立てが違うように思う。 

June 04, 2008

6月4日(水)頭を悩ましていた原稿なんとか突破したのかもしれない

午前中は、まず『サイゾー』のインタビュー原稿の直しをする。それから、昨日に引き続いて、ハリー・ポッターの第3章を直していく。なにか光が見えたようで、全体がすっきりとまとまる。それを梅村さんに送ったら納得してくれた。要はここまでこないといけなかったのだと改めて思う。

午後は、『宗教研究』の論文、第2章の創価学会批判の歴史について書く。章の3分の2くらいはできただろうか。なんとか、今週中には仕上げたい。

夕方、編集者といまあじゅで打ち合わせ。どんな話なのかと思っていたが、来年の執筆の話だったので少し安心する。ただそれも今だけの話で、実際に来年になったら、そのときはほかの原稿もあって、けっこう大変なことになっているのではないか。まあ、これがいつもの状態だということだろう。

夜は、先端研で90年代研究会。御厨研究室のある建物に入ったら、2階の中央の部屋の扉が開いていて、なかがからっぽだった。どうも、こんど赴任してくる偉い人が入るらしい。研究会では、中央大で元日銀の翁さんと小幡さんが発表する。日銀は新法でどう変わったのか、土地バブルと小泉バブルとの関係はどうか。いつもの政治学の発表とはかなり違った。

明日は講演会のために沖縄に行く。

June 03, 2008

6月3日(火)一日雨が降るなか朝早くからいろいろと作業をする

7時前に目が覚めたので、そのまま起きて、8時半くらいから仕事にかかる。まず、『寺門興隆』の連載原稿を仕上げる。これで11時過ぎになる。それから、インタスタント・コーヒーを飲んで、『宗教研究』の論文の続きを書く。一応、1章の天理教の部分を終える。もう締め切りが過ぎているので、催促が来ている。

午後になってから、新たな気持ちでハリー・ポッターにかかる。第3章を、これで第7稿になると思うが、半分ほど書き直す。悪がいかに生まれるか、その点に絞ることにする。この悪ということは、『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』を書こうとしたときに、一番テーマにしたことでもある。だんだん、この二つの本の関連性が見えてきた気がする。『中沢批判』で十分に論じられなかったところを、今回改めて論じている感じになってきた。

夕方、ライブラリーへ。昨日頼まれた、宗教についての本の原稿を見直す作業をはじめる。書き直したり、書き加えたり、あるいは文意が通らないところを指摘したりして、1時間くらい作業をする。その後、原さんと話をする。今日は一日なんとなく雨だった。もう梅雨に入ったというが、例年の感覚だと早すぎる気もする。

June 02, 2008

6月2日(月)橋爪氏からまた仕事が回ってきたけれどご本人は

普通はなんとか締め切りに間に合わせるのだけれど、『宗教研究』に載せる論文は、すっかり遅れてしまった。締め切りが過ぎてから、手をつけるのは久しぶりだ。10枚少し書く。それから、『寺門興隆』の創価学会の連載原稿にも手をつける。今回は、池田大作氏の長男、博正氏の著作について述べ、そこから、後継者問題について見通しを述べることにする。

かんき出版というところからメールが来る。橋爪大三郎氏が監修を手がけていた、世界宗教についての入門書があるのだが、私のところに監修の仕事がまわってきた。

ハリー・ポッターの原稿について、編集者と電話で打ち合わせる。まだ腑に落ちないところがあって、それをどうするか。ちょっと頭が行き詰っている感じがする。

June 01, 2008

6月1日(日)高松塚壁画と対面する

朝から芸術新聞社の渡辺さんと奈良方面へ。京都から近鉄線で、まず西の京へ。昼食をとったあと、唐招提寺へ。鑑真像が特別に公開されている。まだ、この像は見たことがない。そのことばかり考えていたので、気づいていなかったが、現在修理中の金堂の仏像が修理室で公開されていた。去年の秋に訪れたときには、そうはなっていなかった。金堂のほうも大分修理が進んでいる気配で、その姿を見せていた。

金堂の諸仏、どれも奈良時代のものだが、全体に大きいというか、太い。果たして技術的にどうなのかということもあるが、当時の仏像としてはその点が特徴ではないか。千手観音は小さな手がみなはずされていた。修理所なので、どれも全体がよくわかるようにおかれている。とても勉強になった。

鑑真像は、目の辺りがちょっとパンダのようで、写真で見るのとは違った。その点は少し意外。鑑真像がある御影堂は、東山魁夷の障壁画で飾られている。これもはじめて拝見した。東山魁夷晩年の仕事だ。

さらに、薬師寺にいき、両菩薩不在の金堂がどうなっているかをたしかめる。別の菩薩が祀られているかとも思ったが、なんと写真だった。薬師如来も光背がちゃんとあった。先日、光背のないのを見たのはとても貴重だったことになる。

そこから、飛鳥公園の方へ近鉄線で行く。受付をすませ、ガイダンスを受ける。文化庁の人の話では、白虎だか、発見当時はしっかりと線があったのに、今はなぜか消えかかっているという。その後、修理室を見学する。窓越しに、玄武、女人群像、男子群像を見る。みな、横に置かれているので、はっきりとは見えないが、かなり劣化が進んでいるのがわかった。それでも、全体の中では一番状態のいい三つが選ばれているようだ。

これからも公開される予定だというが、あるいは次の機会にはもっと劣化が進んでいる可能性もある。文化庁の失態とも言われるが、前例のないことだし、いたしかたないところもあるのではないか。そもそも、開かれることを前提にしていないものだけに、開かれた時点で、その生命を終えていたともいえる。なかなか難しい問題があるのを感じた。

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