7月23日(水)八王子の事件のことを深く考え教え子を殺されたような憤りを感じた
昨日起こった八王子での事件、事実関係が明らかになってくると、さまざまなことを考えた。被害にあった女性、中大生だという。文学部の学生さんなので、僕が担当している授業はあるいはとっていないかもしれないが、今年の名簿にはないものの、もしかしたら去年か、一昨年の授業をとっていた可能性は排除できない。少なくとも、彼女の同級生は僕の授業もとっていることだろう。その意味では、やはり教え子が殺されたという意識が自分のなかに沸いてきた。その場近くに自分が居合わせたことの意味も含め、何か今日は、現実がそれまでとは違って見えた気がした。
仕事的には、和田秀樹さんとの対論を午前中から午後にかけてやり、かなりおもしろい話しになった。懸案の『誰も知らない「坊っちゃん」』の見本も出来、ついでに先の本の企画も決まった。天理教の本も、別の筋から出そうな状況が生まれている。その意味では、いろいろ順調に進んだ一日だった。
夜は、調布で長井さんのビデオインをやったが、市会議員になった元キャスター、真山さんの人脈と知名度もあり、かなりの人がきてくれた。調布に行く前、なぜか間違えてつつじヶ丘の駅で降りてしまったことを含め、自分のなかで八王子の事件が尾を引いている気がした。長井さんの話との関連でも、オウム事件以降、自分たちは暴力の世界に生きている気がして、そのことから話しをした。この運動をしていると、いろいろなことが切実なこととして迫ってくる。その切実さが、今の社会では一番欠けていることなのかもしれない。
« 7月22日(火)叔父が亡くなり通り魔事件の現場を通る | Main | 7月24日(木)『誰も知らない「坊っちゃん」』の見本ができた »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 5月31日(土)「そんなこと言って委員会」の収録とプレジデントオンラインの連載(2025.05.31)
- 4月25日(金)『異端者の家』の用語解説と監修した『日本の「神国」思想』(2025.04.25)
- 4月17日(木)寺島靖国さんに和田秀樹さんとの対談本を贈ったら(2025.04.17)
- 3月30日(日)古事記ゼミの懇親会と旧統一教会の解散命令についての現代ビジネスの記事(2025.03.30)
- 3月25日(火)娘の卒業式と旧統一教会の解散命令(2025.03.25)
« 7月22日(火)叔父が亡くなり通り魔事件の現場を通る | Main | 7月24日(木)『誰も知らない「坊っちゃん」』の見本ができた »
Comments