10月29日(水)脇本先生の葬儀、告別式に参列する
脇本先生の葬儀、告別式。11時半からなので、朝平塚に向けてでかける。藤沢まで小田急線で行き、そこからJRに乗り換えた。通夜とほぼ同じだけの参列者。半分くらいが昨日と同じだろうか。最後に、葬儀委員長の島ぞ薗さんと喪主のご長男が挨拶をされたが、先生が、自らの死が近いことを明確に意識し、その上で、亡くなるときに向けたの準備を着々と進めていたということ。それが、残された手帳に記されているらしい。
脇本先生の師である、岸本英夫先生は、アメリカで癌にかかり、闘病生活を送った。その記録は、『死を見つめる心』として講談社から刊行され、文庫にもなった。まだ闘病記が珍しい時代で、死をいつも見つめつつ、そのなかで宗教に頼らずにどうやって意味ある生を送っていくのか、苦闘の記録だった。私も昔、そのことについて文章に書いたことがある。おそらく脇本先生は、それを踏まえ、自らの死について見通しをもち、努力されたのであろう。いつかこの過程が本という形で世に問われたらいいのではないかと考えた。ご冥福をお祈りしたい。
葬儀が終わった後、なぜかさくら水産で井門先生ご夫妻を含めて昼食をとり、解散。久しぶりに愛知学院の林君に会ったので、横浜駅近くのエクセルホテルでお茶をする。いろいろと話をして、わかったこともあった。内容はちょっと書けない。人間関係というのは難しいことだと思う。
横浜から東横線で六本木へ。ライブラリーで少し仕事をする。幻冬舎の志儀さんが来て、『平成宗教20年史』の再校ゲラを渡される。あまり赤が入っていないので、見るのは楽そうだ。ただ、いくつか追加しなければならないことがある。そのあと、しばし雑談をする。小説の売れ方というものが、いかに特殊なものかを学ぶ。
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