10月7日(火)熊野をめぐり那智の滝を見て秘仏を拝観する
思い立って、熊野へ行く。朝、羽田からJALで南紀白浜へ。羽田は最近混雑している、やはり離陸までに時間がかかった。少し遅れて南紀白浜空港に着く。この空港、羽田とのあいだの3往復があるだけで、ほかの空港とは通じていない。降りてから観光タクシーに乗って、熊野をまわってもらう。
まず、一番のお目当ての那智の滝へ。この滝ははじめて見るが、これだけ美しい滝はほかで見たことがない。タクシーの運転手さんの話では今日は流量が多いとのこと。滝の近くまで行って、下からもおがむ。水の流れ具合といい、途中に突き出る岩の具合といい、なかなかこういうようにはいかない。滝の上には注連縄が張られているが、一度そこまで上って下を見てみたい気がした。
青岸渡寺と熊野那智大社に参拝する。宝物館で、「熊野参詣曼荼羅」を見ることができた。これはちょうど、宗教美術史で改めて書き直しているところだが、とても参考になった。
そこから、補陀洛山寺へ。行きながら浄土へ渡っていく補陀洛渡海の話は大学の授業で聞き、衝撃を覚えた記憶がある。それに使われる船が飾られていた。そこを守っている方の好意で、秘仏の三面千手観音を少しだけ扉を開けて拝観させていただく。一年に一度1月17日にしか普通は拝観できない。平安時代の木造だが、保存状態が抜群で、お顔が優しい。これは相当に優れた仏で、感銘を受ける。いいものが見られた。
さらに、新宮の神倉神社をしたから仰ぎ見て、熊野速玉神社に行く。石段は登る時間がなかった。そこから速玉神社により、熊野本宮大社にも行ってもらう。少し時間に余裕があったので、温泉にも立ち寄れた。なかなか面白い一日だった。
最近は、熊野はブームで、熊野古道に来る人も多く、さらにパンダ目当ての観光客も多いとのこと。全体に、観光地としてにぎわっているという状況で、世界遺産に指定されていることも大きいようだ。時間がなくてまわれなかったが、いろいろ興味深い場所もありそうだ。また、ゆっくりきてみたい。
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