11月5日(水)オバマは史上最低の大統領になる予感がする
朝、ライブラリーへ行く。創価学会の連載を書く。新刊の『民族化する創価学会』をからめ、最近の創価学会バッシングについて書いてみる。これで仕事は手一杯。
ライブラリーにいる間に、アメリカの大統領が決まっていく。事前の予想通り、オバマが選ばれた。世界中のメディアが注目しているとこのことだが、本当に今回の大統領にそれだけの価値があるのだろうか。前から感じているが、オバマ大統領はアメリカの歴史上最低の大統領になるのではないだろうか。
今回の金融危機でアメリカが相当に大変な事態になっていることは明らかだ。それは、たんに経済的な問題だけではなく、借金までして豊かな消費生活を送ろうとするアメリカ的なライフスタイルに大いに問題があることが露呈された結果だろう。そこには、倫理も道徳もない。それは、アメリカの外交戦略についてもいえることで、イラクでの失敗は、世界の警察官を自認してきたアメリカの役割が大幅に低下したことを意味している。経済力と武力によって、世界に対して圧倒的な影響力を行使し、その上で、外交や経済政策を進めるというやり方は、もう通用しない。
となれば、これからアメリカは、世界に対する影響力をどんどんと失っていくことになる。国内的には貧困の問題が深刻化する。そのとき、マイノリティーにしわ寄せがいくはずだが、もし暴動などが起こり、それをオバマ大統領が鎮圧するという構図になったとしたら、問題は大きくなるだろう。
テレビのニュースなどでは、アメリカの大統領が注目されるのにひきかえ、日本の首相はという言い方がされているが、今、本当に重要なのは日本の首相なのかもしれない。日本が世界に対してリーダーシップを発揮していかなければならない状況が生まれている。世界は大きく変わった。まだ、そのことに人々は十分に気づいていない。
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「オバマは史上最低の大統領になる予感」全く同感ですね。チェーンジ、と叫んでいるのを食堂で見ていた誰もが同じ意見でした。
皆さん中年の立派な日本の会社員です。
アメリカ人の選択って全く訳が解りませんね。
「もし暴動などが起こり、それをオバマ大統領が鎮圧するという構図」まさにそうですね。
本当に先生の意見、予感は我々多くの日本の良識人と共有できるもので安心感がありますね。
Posted by: 坂田一 | November 06, 2008 at 06:56 PM