5月23/24日(金土)研究職というものの現状と未来を考える
金曜日は、午後から『サイゾー』の取材を受け、講談社の編集者と会う。夕方から、久しぶりに先端研に活き、研究室ないの研究会に出る。7時からとはじまりが遅かったが、発表者が二人で、議論が終わったときにはすでに10時をまわっていた。それから、ビールが出て、懇親会になる。
研究室には新しいメンバーも加わり、黒須さんも来ていた。高橋さんは就職が決まったそうで、徐々にメンバーも、そしてメンバーのおかれた状況も変わっていく。最近では、たとえ若くて優秀でも、研究職で就職となると本当に難しくなってきた。実質的に、ずっと安定した職につくというのは、不可能に近くなっているのではないか。果たしてそれでいいのか。これでは、研究職に魅力がなくなってしまうように思える。
私たちの時代にも、宗教学など勉強していても食えないとは言われていた。それでも、私の場合もそうだが、何年か待っていると、どこかから常勤の職が来た。それがしだいに、難しくなり、その傾向は年を追って強くなっている。とくに、任期付きの職が導入されることで、安定性は一挙に失われている。研究者など、この国では必要ないということだろうか。それとも、これからはもっと別の形で研究を行うことを考えなければいけないのか。おそらく答えは後者だろう。
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