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May 2009

May 30, 2009

5月30日(土)村上春樹氏の新著を途中まで読んで複雑な思いに駆られるというのもそれはヤマギシ会のことを下敷きにしているからだ

村上春樹氏の新著、『1Q84』を読む。

昨日本屋で買って、ちらっと見たとき、なぜか悪い予感がした。そのときは、予感が何を意味しているのか、まったく想像できなかったが、それが次第にわかってきた。

タイトルからわかるように、システムということがもんだいになるだろうということは、最初からわかっていた。システムは、村上ワールドのキーでもある。けれども、今回の作品のなかに、ヤマギシ会とオウムと連合赤軍が混じり合った集団が出てきたり、エホバの証人を下敷きにた宗教集団が出てくるのは、予想できなかった。

ヤマギシ会的な部分については、意外に詳細だ。村上氏は早稲田に通っていたはずなので、新島淳良という教授が、大学を辞めてヤマギシ会に入ったことは、同時代に体験しているはずだ。それが、詳細に書けている理由だろうか。もしそうでないとすれば、私が書いたものを読んでのことしか考えられない。どちらにしても、なんだか複雑な気がする。

今のところ、1巻の半分しか読んでないので、何とも言えないが、果たして話しがどう展開するのか、期待と複雑な思いとがからんでいる。そんな読者は世の中にいないのだろうが、案外、気が重い。その重さはどこからくるのか。読み終わって、改めて考えてみたい。

May 29, 2009

5月29日(金)パフュームよりも先はないということを改めて確認する

今日も又、天気が悪い。朝から断続的に雨が降っている。家で朝から仕事。『ブッダ100のことば』の原稿を、宮坂宥勝訳の『ブッダの教え スッタニパータ』と照合していく。日本語訳と、パーリ語協会の英訳とはどうも違うところが多い。果たしてどいらが正しいのかはわからないが、今回は、できるかぎり仏教用語を排して、普通の日本語にしようと試みている。全体の3分の2ほどが終わる。この作業が終わったら、おそらく前書きと、解説を書くことになるだろう。

仕事の合間に、WOWOWでやっていたパフュームのライブを少しだけ見てみる。予想以上に完成度が高い。一番重要なのは、リズムで、最初のヒット曲が示すように、複雑なリズムを刻んでいる。同じテクノでも、そこがリズム的には単純だったYMOとは違う。おそらく、30年前に世界を震撼させたマイルスのリズムについての考えかたに近いのではないか。ある意味、それ以上に洗練されている。

もう一つ重要なのは、踊りだが、もしこれが外国人の3人組みだったとしたら、背筋がまっすににはならず、くねくねして、かなり気持ちの悪い物になっただろう。やはり、日本人の背筋がまっすぐだという点が、パフュームでは生かされている。やはり、音楽のパフォーマンスとして、これ以上先を行くものは考えられない。一般的な受け取られ方は、アイドルグループなのだろうが、その提示の仕方は、はるかにそれを超えている。

『創価学会』の21刷ができあがった。版を重ね、印刷の方も少し鮮明ではなくなっている。書店で、村上春樹の新作を買う。

May 28, 2009

5月28日(木)雨の中ヒルズに仕事に行く

朝からヒルズへ行く。新しい本の企画について、その内容を目次にしてみる。興味深い内容になるかもしれないが、ただ、書くのは相当に難しいかもしれない。

頼まれている『伊勢神宮』の本の書評を書く。また、締め切りまでに時間があるので、少しおくことにする。

怒りについての本、まだどこから出すかも決まっていないが、少し書いてみる。最初の章の8割くらいまで書き進める。

最後には、これからすぐに書き始めることになる本について、編集者と打ち合わせをする。

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May 27, 2009

5月27日(水)『日本一早い平成史』の見本ができる

ゴマブックスから、『日本一早い平成史1989~2009』が出る。その見本が送られてきた。一応、年表の文章を直すのに貢献したので、筆者のなかでは筆頭になっている。共著者のうち、小幡績、和田秀樹、森達也の3氏は知り合いだ。平成ももう20年たつ。それなりに、昭和とは違う歴史の姿を見せている。やがて、本格的な平成史も書かれることになるだろうが、そのなかで、宗教が果たした役割は大きい。『平成宗教20年史』では、そこらあたりを書いたつもりだが、世界を見渡してみると、さらに宗教の役割は重くなるのかもしれない。

書評を頼まれている井上章一『伊勢神宮』を読み終える。800枚を超える大作なので、読み終えるのに時間がかかった。副題に「魅惑の日本建築」とある。しかし、メインタイトルも含め、本の内容とは明らかにずれている。これは、単純化して言えば、アカデミズム批判だ。アカデミズムが、いかにロマンを志向してきたのか、あるいは妄想をたくましくしてきたのかが、丹念に跡づけられている。それは、建築学や考古学だけのことではない。学問自体が相当に危うい物の上に成り立っている。いったい、アカデミズムの人間は、この本をどう受け止めるのか。かなり重要な問題提起ではないだろうか。

5月26日(火)ネットも体の方もちょっとだけ調子が悪い

昨日のうちにブログをアップしたのだけれど、なぜかちゃんと載らなかった。これは、書いた内容が悪くて、載せない方が良いという天の声だろうか。昨日は、一日ネットの接続があまりよくなかった。

それと関係はないが、からだがだるかった。午前中から午後にかけて仕事をした後、少し休んでみたが、どうも調子がよくない。軽い風邪だろうか。

『ブッダ100のことば』一応リストアップした分は訳し直してみたが、数が足りない。何を補足するか、それを検討した。

May 25, 2009

5月25日(月)清角縫靴店で作ってもらった靴がリーガル東京で話題になる

久しぶりに銀座に出る。新装なった和光に寄った後、天賞堂で時計を見る。新しい時計が欲しいと思っているが、なかなかこれはというものがない。天賞堂のシンプルゴールドがいいのではと思っていたが、やはり買うならこれという感じがした。ただし、高いのでそう簡単には買えない。和光では、フランクミューラーの展示会をしていて、やはり憧れの時計ではあるが、値段はあまりに高い。

その後、これも久しぶりに、リーガル東京へ寄り、カジュアルな靴を買う。今年の新しいモデルで、しかも値段が安い。今日は、福岡の清角縫靴店で作った靴を履いていったので、それに注目が集まる。リーガルの人たちが、皆でいろいろとながめていたし、職人の人も出てきて、なかなか丁寧な仕事だという話しになる。それから、最近経堂にオープンした靴修理店の人が実はリーガルの関係者ではないかということにもなる。靴の業界、やはりいろいろな情報が行き交っているようだ。

May 24, 2009

5月24日(日)大混雑の阿修羅展に一番すいていそうな時を選んで出かける

母親が、ころんで骨折してしまい、入院しているので、それを見舞いに行く。先週手術して、金属が入っている。来週の頭には、ギブスをすることになっている。リハビリもあり、一ヶ月くらい入院しなければならない。退屈しのぎにと、本をもっていくが、家にはなかなかふさわしいものがなかった。

それから、鶯谷に出て、国立博物館へ。「国宝阿修羅展」を見に行く。相当にこんでいるとのことなので、一番すいている時間は何かと考え、日曜の7時すぎにする。たしかに、帰ってくる人は多くても、行く人は少ないので、これはすいていると思ったが、阿修羅像の前だけは、かなりの人混み。今回の売りは360度どこからでも見られるというもので、たしかにこれまで後ろ姿は見たことがなかった。気づいたのは、阿修羅の耳は4つだということ。これまで、背面の耳については考えてみもしなかった。

ほかには、八部衆と10大弟子とが見所だが、こちらは、最近興福寺の国宝館で、あまり違わない姿を見ている。ほかには、国宝と言っても、法具なので、見ておもしろいものは少ない。CGも期待したほどではない。とにかく阿修羅がすべて。もっとも、奈良の国立博物館に寄託されていたときには、ガラスケースにおさまって、後ろ姿を含め、どこからでも見えたようだ。

阿修羅像が一般化したのは、あるいは向田邦子のドラマの影響なのかもしれないが、これがいったい本来どのような場所に、他にどういった仏像と祀られていたのかは謎で、興味がわく。こうした造形は後にも先にもない。いったい阿修羅とは何なのか。それ自体がミステリーかもしれない。

May 23, 2009

5月23/24日(金土)研究職というものの現状と未来を考える

金曜日は、午後から『サイゾー』の取材を受け、講談社の編集者と会う。夕方から、久しぶりに先端研に活き、研究室ないの研究会に出る。7時からとはじまりが遅かったが、発表者が二人で、議論が終わったときにはすでに10時をまわっていた。それから、ビールが出て、懇親会になる。

研究室には新しいメンバーも加わり、黒須さんも来ていた。高橋さんは就職が決まったそうで、徐々にメンバーも、そしてメンバーのおかれた状況も変わっていく。最近では、たとえ若くて優秀でも、研究職で就職となると本当に難しくなってきた。実質的に、ずっと安定した職につくというのは、不可能に近くなっているのではないか。果たしてそれでいいのか。これでは、研究職に魅力がなくなってしまうように思える。

私たちの時代にも、宗教学など勉強していても食えないとは言われていた。それでも、私の場合もそうだが、何年か待っていると、どこかから常勤の職が来た。それがしだいに、難しくなり、その傾向は年を追って強くなっている。とくに、任期付きの職が導入されることで、安定性は一挙に失われている。研究者など、この国では必要ないということだろうか。それとも、これからはもっと別の形で研究を行うことを考えなければいけないのか。おそらく答えは後者だろう。

May 21, 2009

5月21日(木)新型インフルエンザを水際でせきとめるという方針自体に問題はないか

新型インフルエンザが東京に上陸したとかで、また、騒ぎが拡大している。とにかく、インフルエンザは一歩も入れないという方針で、全体が進んでいるが、果たしてそれでいいのだろうか。ニュースによれば、1957年以前に生まれた人間には、今回のインフルエンザに免疫があるらしい。私などはそれにあたるが、あまり被害が生まれそうにない状況で、むしろインフルエンザを流行させておいた方が、あとのことを考えると、有効なのではないか。もちろん、専門家ではないので、責任ある発言はできないが、グローバル化のなかで、水際で入れないというやり方には限界がある。それに、あまりこうしたことに敏感になりすぎると、細菌兵器など、噂だけで社会を混乱に陥れることができるようにもなってしまう。

家にはカーテンが吊され、これでずいぶんと落ち着いた。引っ越しをしたというムードも、これでいっそうされるだろう。あとは、細かなところを整理して、照明なども考えない。

May 20, 2009

5月20日(水)新宿の朝日カルチャーセンターではじめて話しをする

朝は、『ブッダ100のことば』の作業を進める。けっこうこれが難しい。何を言っているのか、何しろ古い文章なので、それがつかみにくい。さらに研究の必要がありそうだ。

午後は、夜に仕事があるので、原稿書きはしなかった。録画してあったダニエル・D・ルイスの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の映画を見る。石油屋の話しだけれど、途中から、宗教色というか、キリスト教色が強くなり、最後には、まるで宗教映画のような展開になった。その分、話しがおもしろくなくなっていった。アメリカの映画界は、やはり相当に病んでいるのではないだろうか。

夜は、新宿の朝日カルチャーセンターで、はじめて講義をする。テーマは、「無宗教こそ日本人の宗教である」。40人の受講生があった。角川新書を読んで参加してくれたのかと思ったが、ほとんど読者はいなかった。1時間半ほど話しをして、時間が終わったが、質問を受け、さらにそれが終わってから、個人的に質問をしてくる人たちがいて、9時までかかった。これは、続編が7月にあるが、今度は2回続きなので、少しディープな話しをするつもりだ。

5月19日(火)『ブッダ100のことば』という新しい本の作業をはじめてみる

午前中は、曹洞宗関係の『仏教企画』から依頼された原稿を書く。曹洞宗では、お金をめぐっていろいろな問題が起こっている。なぜそうした問題が起こるのか。その実態と原因について、それほど長いものではないが書いてみた。

午後は、ヒルズへ。打ち合わせが二件。最初は、文春新書の編集長などと新しい企画について話しをする。いろいろ話しをして、ちょっと興味深いアイディアも出た。その後は、以前、映画専門大学院大学の関係で会ったことのある高橋さんが来て、今彼がかかわっている映画の大学作りについて話しをきく。

その合間に、『ブッダ100のことば』という本の仕事をはじめてみる。これは、原始仏典のなかに見られるブッダのことばを集めて、それを現代の人にわかりやすいことばに訳し直そうというもの。5つばかりやってみるが、やはりブッダのことばは、重みがある。

May 18, 2009

5月18日(月)これからのことも考えて今日はとりあえずオフにする

休みがなかったので、今日はオフにする。仕事部屋がかなり散らかっていたので、それを片付ける。本格的にやると、まだ相当にかかりそうだし、本の配置も気になる。少し本を売って、それから整理したいと思うが、だんだん収拾がつかなくなってきている。自分の本だけでも相当にある。これが案外整理が難しい。

原稿の催促もあったし、一年近く遅れていた原稿を送ったりもした。これで、少し精神的に解放された。あと、『洗脳体験』の文庫を新装版として出すという話しも来ている。休みだけれど、いろいろと連絡がくる。

本屋に寄って、有度サロンで会った平野啓一郎さんの本を探す。比較的新しい『決壊』という本の上巻だけ売っていたので、それを買って、よみはじめる。初期の作品は読んだことがあるが、10年経って、かなり文学として成熟しているのを感じる。まだ最初だけだが、久しぶりに新作として文学らしい物を読んでいる気がしている。

関西では、新型インフルエンザが流行し、騒ぎになっている。東京にも来ることになるのだろうが、インフルエンザとしてはかなり軽症のもののようだ。インフルエンザでは、簡単には免疫はできないようだが、これから流行を繰り返すものなら、ある程度中に入れて、環境となじませておく必要もあるのではないか。昔のペストのような扱いをするのは、かえって問題を大きくする気がする。あまり気にしないことも大切なのではないだろうか。

May 17, 2009

5月16/17日(土日)二度目の有度サロンに参加する

土曜日から日曜日にかけて、二度目の有度サロン。東静岡の舞台芸術公演まで出かけていく。前回参加したときには雨で、かなり強く降ったが、今回も雨気味。静岡は雨が多いのだろうか。

土曜日は、真言宗の声明と打楽器奏者の高田みどりさんのコラボレーション。前回と同様、メインホールである楕円堂が使われたが、入場するとすでに僧侶たち5人は、まるで仏像のように、舞台の置くに鎮座していた。そもそも、5つという数を意識して作られている劇場のなかに、5人の僧侶というのは決まりすぎている。途中、般若心経を少しずつずらして唱えるところがあったが、永遠に続く円環運動のようだった。終わってからのトークで、この場所でやっていると、間違いそうになると僧侶が言っていたのが印象的だった。

食事会では、はじめて会った今回のスピーカーの一人、平野啓一郎さんと話しをしたが、私がエリアーデの『世界宗教史』の文庫版、第8巻の総合的な解説で、彼のデビュー作に言及していたことを指摘された。私は忘れていたが、たしかにそのような箇所があった。

夜のトークのなかで、苅部直さんが、公演の近くにある平沢寺のことを語っていたので、翌日そこを訪れてみた。階段を200段おり、また、石段を100段上ると、そこに観音堂がたしかにあった。彼の話では、久能山にあった久能寺は、補陀落渡海と関係があるらしい。いつか行ってみないといけない。

今回は2回しかサロンに参加できなかったが、いろいろな方にあえて収穫も多かった。とにかく贅沢な演劇空間なので、それがうらやましい。今年の夏の利賀山でのフェスティバルの際には、シンポジウムに出るよう誘われた。

May 15, 2009

5月15日(金)三省堂本店で四方田犬彦氏とのトークセッション開かれる

今日は、三省堂の神保町にある本店で、四方田犬彦氏とのトークセッションが開かれる。彼が今回出版する『歳月の鉛』という本をきっかけにした企画で、そこに東大の宗教学で同級生だった私が読んでいただいたという形。

一時間強話をしたが、予想されたとおり、いろいろな話題が出て、尽きなかった。1970年代という、今から振り返ってみれば、さまざまんことが起こっていた時代に、ともに同じ大学の、同じ学科で学んだことによって、半分は共通し、また、半分はまったく違うものをお違いに学んだ気がする。その違いと共通性はなんなのか。話しは、柳川啓一という、二人にとって共通する師匠のことにかなり及んで、終わった。

May 13, 2009

5月13日(水)はるか締め切りに遅れている原稿がようやく完成しつつある

今は、もう締め切りから一年近くが過ぎようとしている原稿を書いている。『新アジア仏教史』という大型企画で、その第14巻に、「戦後仏教の展開」という章を書くことになっている。もっと早くやるべきだったが、時間が経ってしまった。今月はちょうど、原稿の狭間になったので、これを仕上げることにした。月曜日からかかって、今日で、70枚まで行った。あと、一日かければ、仕上がるだろう。

原稿を25枚ほど書いてから、定期検診に病院に行く。なぜか1時間半も待たされたが、仕事した疲れで、うとうとしていた。血液検査の結果は、全体によかった。甲状腺の数値だけ高かったが、先生の話では、夏暑くなると高くなる傾向があるという。別に体の方には何の異常もないので、それほど問題ではないだろう。

帰ってから、大相撲の横綱戦を見ていたら、知った顔があった。あれは、先輩で映画監督の中原俊さんと、人間国宝で能楽囃子方の亀井忠雄さんだったのではないだろうか。朝青龍、やはりあまり気力がないし、相撲も荒い。これは、相当な危機なのかもしれない。

5月12日(火)小幡さんの新著になんと私の発言が二度も引かれている

小幡績さんの新著『世界経済はこう変わる』が光文社新書から刊行されることになり、その見本ができた。これは、『強欲資本主義』の著者である神谷秀樹氏との対談で、世界経済がどういった状況にあり、今打たれている、たとえば財政出動といった政策が、いかに事態をより深刻なものにしていくかを明らかにしてくれている。その上で、これからの世界経済が向かう方向性を示し、最後には国家のあり方や人間の生き方にも及んでいる。まさに、タイトルが示してくれている内容の本で、私はいただいて一気に読み終えた。

驚いたのは、小幡さんの話のなかに、二度私のことが出てくることだ。日頃、彼に語ってきたことが、そこでは引用されている。経済の分野に関心をもつ人はあるいは私のことを知らないかもしれない。いったい島田とは何なのか、疑問をもたれる向きもあるかもしれない。

トークセッションをする四方田犬彦氏の本にも、同級生である私のことが出てくる。今月は、自分について少しだけ書かれた本が二冊も出ることとなった。これは、はじめての体験。

May 11, 2009

5月11日(月)小沢氏の辞任と小室氏の執行猶予について思うこと

つい先日、小幡さんから、民主党はどうしたらいいのかと聞かれた。そのとき、私は、小沢氏が辞職しなければならないのは前提だが、辞める際に、一悶着起きて、それで関心が民主党の動向に集まり、その上で、新しい代表が選ばれればいいのではないかと言ってみた。残念ながら、そうした方向には行かなかったようだけれど、小沢氏が辞めるまで、待っていなければならないというのはいかがなものだろうか。

一方で、小室氏には執行猶予がついた。私は、自分の経てきたところから、人が再起するという点にとても関心がある。その点で、小室氏がこれからどのように自分を持ち直していくのかに興味を持つけれど、彼の場合相当にその道は険しいように思う。小室サウンドというのは、私にはちょっと耐えられないところがあり、そうした音楽が流行しなくなってホッとしている面がある。おそらく、あのサウンドが流行した時代背景もあるのだろう。その背景が、今ない状態で、彼はどういう音楽を作るのだろうか。イージーな生活から出てきた音楽が本質だとすれば、そういう生活を送れなくなること自体が相当なダメージだ。このまま、大きな変化がなければ、道を見つけられないまま、自分に失望していくことになるかもしれない。執行猶予がつくよう努力してきた周りの人々の善意が生かされることになるのかどうか、今はそれをうまく見通せない。

May 10, 2009

5月10日(日)母の日はすでに済ませていて記事などの整理をしたら急に取材が入る

マンションの入り口のところに、花をおくスペースがある。今日は、「母の日」ということで、カーネーションが数本、そこにいけられていた。昨日の土曜日には、実家を訪れ、少し母の日らしいことをした。カーネーションでは、おもしろみがないので、デパートで少し珍しい果物を買って、もっていった。

引っ越しから一ヶ月が経ち、ようやく全体が落ち着いてきた。粗大ゴミも半分出したし、ほかにもいろいろ捨てたので、かなりすっきりしてきた。今日は、クローゼットを片付けるとともに、取材を受けた記事や、インタビューなどが載った新聞、雑誌類を整理する。ただ、記事が載っているところだけを拾い上げて、あとは捨てるだけなのだが、かなりの量があり、半分くらいしか終わらなかった。とくに、『日本の10大新宗教』が売れていた時期には、さまざまな取材を受けていたことを思い出した。

近頃は取材が少ないと思っていたところ、日曜にもかかわらず、取材の電話を受ける。対象は、ワールドメイト。昔、そこの教祖の深見氏には会ったことがあり、『宝島30』では対談もしたことがあった。あわてて、ワールドメイトについて書かれたものを読み、どういった集団なのかを思い出してから、取材を受ける。

May 08, 2009

5月8日(金)来週は四方田犬彦氏とのトークセッションが開かれるので

来週15日には、宗教学科の同級生である四方田犬彦氏とのトークセッションが三省堂の本店で開かれる。彼が、1970年代につけていたノートをもとにした本が、工作舎から出ることになり、私が相手役に指名された。ちょうど、私の『ぼくが宗教を読み解くための12のヒント』も偶然同じ時期に出たので、具合がいいことになった。

四方田氏の『歳月の鉛』という本の方は、まだ出ていないので、工作舎の編集者から校正を貰っていた。ところが、引っ越しでどこにあるかわからなくなっていたので、それを探す。床に散らかしていた本が段ボール4箱に入っていて、おそらくはそこにありそうなので、一つ一つ明けてみる。すると、一番下にある箱の、しかも一番下に入っていた。

それを引き出して読み始めてみると、彼がちょうど駒場に入ったときのことから話しが始まっている。彼とは年齢が一つ違うが、大学に入ったのは同じ時になる。クラスも隣なので、重なることも多い。授業料の額が違うように思うけれどどうだろうか。それから、イタリア語のクラスは開講されていた。私は、その授業に最初だけ出たが、それっきりだった。教科書まで買ったように記憶しているがなぜ出なかったのか、それが今になると思い出せない。

この本、普通の読者が読むのとは違う感覚で読める。当時の大学というのはかなり難しいところで、お互い、違った意味でしっくりしていなかったのではないかと感じながら、読み進めている。当日はいったいどういう話しになるのか。それなりに貴重なトークになるのではないだろうか。

May 07, 2009

5月7日(木)ゴールデンウィークも終わった

ゴールデンウィークが終わった。もっとも、今日と明日を休みにして、超大型連休にした人にはまだ続いているのかもしれない。こちらは、例年のように、ゴールデンウィークでも、普段とそれほど変わらない日日を送った。事前の予報では、ずっと晴れが続くとなっていたが、いざ休みに入ってみると、とくに後半は天気が悪かった。今日も、雨が降った。

来客もあり、家の方は大分片付いた。この間、ラグを注文し、またカーテンもオーダーしたので、それが来れば、かなりきちんとした部屋になる。引っ越しから明日で1ヶ月になるが、落ち着くまでにはそれだけの日にちがかかるということだろう。

仕事としては、『日本宗教事件史』の原稿が仕上がり、新宗教について論考をまとめた本の再校が終わった。ほかに、編集物の平成史の原稿も校正したし、『福神』の原稿も書き終えた。『寺門興隆』での創価学会の連載も書き終えたし、これについては今月号も出た。今月は、矢野元公明党委員長の手記『黒い手帖』についてふれてみた。載ったタイトルは、「公明党もと委員長の『黒い手帖』を創価学会が恐れる真相」となっている。

May 03, 2009

5月3日(日)やはりGWは休むべし

ゴールデンウィークに付、6日まで休むことにする。再開は7日。

May 01, 2009

5月1日(金)『新カトリック大事典』が完結したらしい

新聞の広告によれば、『新カトリック大事典』の第4巻が刊行されて、完結したらしい。たしか、この事典には、霊と霊魂という項目を書いていた気がする。ただ、事典の場合、価格が高いので、項目を少し書いたからといって、本を送っては貰えない。いくつかそんな仕事をしたが、ほとんど買ったためしがない。事典はかさばるし、値段もはる。その割に、それほど使う機会がないものが多い気がする。実際にはそうではないのかもしれないが、本が多くて苦しんでいると、なかなか事典をそろえようという気にはならない。

ただ、最近、ちゃんとした百科事典だったら、家にあってもいい気がしている。一応、刊行されている百科事典なら、その内容はある程度参考にできるだろう。ネットだとそこらあたりの信頼性に欠ける。ただこれも、値段はともかく、かなりの量があるので、なかなか踏ん切りがつかない。

今日は、『福神』の原稿を仕上げるのが主な仕事だった。なんとか26枚になる。これで、日蓮については3度書いたことになるが、雑誌の出る間隔がかなりあるので、連載といっても、一冊にまとまる量を書き上げるには、いったい何年かかるかわからない。日蓮については、勉強会もかなり進んできたので、ここらあたりで本にまとめてもいいのではないかと考えている。

4月30日(木)安丸良夫『出口なお』の解説を書いて「お筆先」のテキスト・クリティークの重要性を改めて感じる

洋泉社からMC新書というものが刊行されている。MCとは、モダン・クラシックの略で、現代における重要な著作物のなかで、品切れになっていたり、絶版になっていたりするものを、もう一度新書として蘇らせようという企画である。今回、安丸良夫氏の『出口なお』が、そのMC新書の一冊として刊行され、私が解説を書いている。

もちろん、安丸氏の『出口なお』はずいぶん前に目を通している。この本自体、1976年に刊行された後、87年には選書として再刊されている。その意味では、今回3度目の刊行ということになる。

昨年、大本を訪れたこともあり、その歴史や動向に関心を持っているが、解説を書くために改めて安丸氏の論考に目を通してみると、やはり一番気になるのは、「お筆先」の問題である。お筆先は、出口なおが自動書記の状態で記したものだが、一般に読まれているのは、出口王仁三郎が漢字に直し、内容もいじったものだ。その点では、オリジナルとは言えない。なおと王仁三郎では、思想が大きく異なり、そこには対立する部分も含まれている。

これは、武田崇元氏に電話して確かめたことだが、王仁三郎の側の見解では、お筆先のなかには、邪神がなおに降って書いたものもあるという。そうなると、いったい何を持って、正しいお筆先として良いのか。一般のテキスト・クリティークとは異なる問題が持ち上がってくる。それが、大本についての研究を難しくしている面は否定できないだろう。どこかで、本格的なお筆先についての検討が必要なことは言うまでもない。

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