5月27日(水)『日本一早い平成史』の見本ができる
ゴマブックスから、『日本一早い平成史1989~2009』が出る。その見本が送られてきた。一応、年表の文章を直すのに貢献したので、筆者のなかでは筆頭になっている。共著者のうち、小幡績、和田秀樹、森達也の3氏は知り合いだ。平成ももう20年たつ。それなりに、昭和とは違う歴史の姿を見せている。やがて、本格的な平成史も書かれることになるだろうが、そのなかで、宗教が果たした役割は大きい。『平成宗教20年史』では、そこらあたりを書いたつもりだが、世界を見渡してみると、さらに宗教の役割は重くなるのかもしれない。
書評を頼まれている井上章一『伊勢神宮』を読み終える。800枚を超える大作なので、読み終えるのに時間がかかった。副題に「魅惑の日本建築」とある。しかし、メインタイトルも含め、本の内容とは明らかにずれている。これは、単純化して言えば、アカデミズム批判だ。アカデミズムが、いかにロマンを志向してきたのか、あるいは妄想をたくましくしてきたのかが、丹念に跡づけられている。それは、建築学や考古学だけのことではない。学問自体が相当に危うい物の上に成り立っている。いったい、アカデミズムの人間は、この本をどう受け止めるのか。かなり重要な問題提起ではないだろうか。
« 5月26日(火)ネットも体の方もちょっとだけ調子が悪い | Main | 5月28日(木)雨の中ヒルズに仕事に行く »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 12月6日(月)『宗教とデザイン』の書評と池田大作氏についてのコメント(2023.12.04)
- 12月1日(金)最近のメディア(2023.12.01)
- 10月30日(月)私も寄稿した『令和から共和へ』の刊行記念会が開かれた(2023.10.30)
- 10月6日(金)『週刊ダイヤモンド』と『月刊文藝春秋』に私のコメントが(2023.10.06)
- 10月3日(火)宝島のムック『今こそ行きたい神社200選』の重版が決定(2023.10.03)
« 5月26日(火)ネットも体の方もちょっとだけ調子が悪い | Main | 5月28日(木)雨の中ヒルズに仕事に行く »
Comments