6月11日(木)今日は全体に監修の日になる
朝から家で仕事をする。『日本宗教美術史』の原稿が最終段階に入った。編集者が直した原稿を見直す。神社建築のところ、最近、書評のために読んだ井上章一氏の『伊勢神宮』を通して学んだことがあり、それを生かした形で書き直す。おそらく、大きく書き直すのはここだけだろう。見直しは、第2章が終わる。
昼前に、かんき出版の編集者と、『手に取るように東洋思想がわかる本』の原稿、監修の手を入れたものと、これから手を入れるものとを交換する。
午後も、引き続き、宗教美術史をやって、夕方、新宗教についてのムックの監修を依頼されているので、編集者と会う。今日は、監修本の日という感じだ。監修の作業も、たんに名前を貸すだけではなく、中身にちゃんと目を通さないといけないので、それなりに大変だ。あるいは、こうした仕事がこれから増えていくのかもしれない。
書店に寄ったら、馳星周の本が売れていた。小説の世界は、全体に、オウムか、酒鬼薔薇事件に回帰しているように感じられる。今を語ろうとすると、どうしてもそこに行き着くのかもしれないが、果たしてそれを乗り越えてどこへ行こうとしているのか。まだ、それが見えない。
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Comments
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先生は、宗教研究者として、肯定・否定に関係なく、研究対象にすべく、過去に、ヤマギシ会に入会いたしましたが、フィールドスタディの結果、肯定いたしますか、それとも、否定いたしますか。最近、ヤマギシ会について触れておりませんが、どのように受け止めたらよいのか、ご回答いただけないでしょうか。
Posted by: カトリック | June 12, 2009 08:19 PM