6月25日(木)東国原知事が日本のサルコジ日本のベルスコーニと呼ばれる日が来るのかもしれない
東国原知事の発言が、波紋を呼んでいるようだ。自民党の選対委員長が出馬要請にでむいたら、総理の座をよこせ的な発言をしたというので、反発も受けている。ジョークという説もあるが、本人は真剣なようだ。
昔なら、それは思い上がった発言ということで終わりになるのだろうが、今は情勢が違う気がする。昔、彼がそのまんま東を名乗って、テレビでタレントとして活動していた頃、名古屋のテレビ局で番組をもっていて、その番組に二度ほど出演したことがあった。その程度の縁だけれど、動向には注目すべき点があると思ってきた。
日本やアメリカではまだそこに至っていないが、ヨーロッパでは、とかく下半身の問題を起こす政治的な指導者が注目を集めている。おそらくアメリカでは、そんなスキャンダルを起こせば、すぐに地位を追われるだろうが、爛熟した文化が成立しているヨーロッパでは、プライベートな事柄と公の事柄とは区別され、私的なこと、異性問題でなにかあっても、それで政治的な姿勢が問われない状態になっている。むしろ、フランスやイタリアのように、問題を起こすような首脳の方が人気を集めていたりする。
それも、メディア社会になってきたからで、国民の支持は政治的な姿勢や政策に集まるのではなく、指導者個人の人間性によって決まるようになってきたのではないか。大衆紙に取り上げられるようなネタを絶えず提供する人物の方が、人間としての懐が広いと判断されるのかもしれない。
その点で、東国原知事は、これまでの経緯を見ると、かえって合格なのかもしれない。大阪の橋下知事は、逆に多産が売り物になっている。そこに特徴がないと、これからの政治家は人気を集めることも、支持を集めることもできないのかもしれない。果たして日本はどうなるのか。アメリカがその方向に行くことは、宗教的背景を考えればないだろうが、日本はわからない。
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