9月10日(木)経済という現象の特殊性を思い選挙で敗れた各政党の今後の難しさを思う
朝、家で少し仕事。それからヒルズへ行く。キリスト新聞社というエキュメニカルな立場のキリスト教系のメディアから幸福実現党についての原稿を頼まれていて、締め切り日なのでそれをまず書く。5枚強ほど。果たしてこの党は今後どうするのか。党首代行が選挙で敗れた責任をとって辞任したものの、その同じ人物が党首に選出されている。大川氏は総裁。次の参院選にも出るのだろうか。気になったのは、党の役員。みな、今回の選挙に出て落選した人々だが、職業が自営をのぞくと、皆元になっていた。選挙に出るに当たって、会社や役所を辞めたようだが、それなら、相当の決断だったはず。そこらあたりのこと、どこかが取材するのだろうか。
経済と宗教の本も、一応今日までに仕上げると言ってしまっていたので、がんばっておわりにを10枚強書き上げる。これで、完成したことになる。最後に一番気になったのは、経済という現象の特殊性。それは、あまりに抽象的で茫漠としている。果たしてそんなものを人間はうまく把握できるものなのだろうか。経済学の難しさを思った。
政権から下りることになった自民党と公明党は、今後どう党を立て直すのか、まったく展望が開けないように見受けられる。自民党は政権から下りてしまい、すぐに政権を奪い返す状況にないとまったく意味をなさない組織ではないか。社会全体が官僚を含め、大きく民主党にシフトしてしまいつつある現状では、どうしようもないだろう。解党する以外、ほかに選択肢はにないように思う。
公明党は、新しい代表が自公の連立を総括するとしているが、得た物よりも、失った物の方が大きかった気がする。与党に入ることで、社会福祉などの政策は実現しただろうが、平和政党としての主張はまるで展開できなかった。選挙協力も、どんどん主体性を失う方向にむかってしまった。創価学会の人たちが素直だから成り立ったことで、それがなければ、とっくに破綻していたことだろう。
難しいのは、これからの民主党の政策との関係。政策がもともと似ているのだから、与党の提案に反対するのも難しい。そうなると、徐々に与党化していくしかないが、そうなるとさらに主体性が失われる。公明党も前途多難だ。
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