9月24日(木)エホバの証人というのはどういう宗教なのか
今日発売の週刊誌が、いっせいにクレヨンしんちゃんの作者、臼井義人氏はエホバの証人だという記事を載せたせいで、ここを訪れる人が急増している。
エホバの証人のことが最近話題になることは少ないが、村上春樹の『1Q84』で、かつて青豆が入っていた証人会のモデルがエホバの証人だ。エホバの場合には、家庭伝道を中心にしていて、各家庭を訪れて、聖書の勉強をしませんかと誘ってくる。その聖書は通常のものとは異なり、エホバ独自のもので、かつては聖書の教えにもとづいて輸血を拒否するということが話題にもなり、問題にもなった。ほかに、学校で武道の授業を拒否するなど、平和主義もその特徴になっている。戦前には、灯台社と呼ばれ、兵役拒否をしたことで評価もされている。
輸血拒否や武道の拒否については、医学界や教育界が対応に苦慮し、どうしたらいいか対策についての研究も進んでいる。これは裁判にもなったが、武道については、学校が代替処置を講じなければならなくなった。輸血拒否は、医学界の基本として、はっきりと信仰の意思表明ができない子どもの段階では、輸血を強行するということもあるようだ。あと、大きな問題としては、子育てのときに鞭をつかうことが奨励されている点だろう。これも聖書の教えに忠実だからだとされるが、果たしてどうだろうか。
今日は、家で仕事。葬式の本の原稿をがんばって31枚書き上げる。章としてはあと一つ。それにはじめにとおわりにをつける必要がある。
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「エホバ」とは、旧約聖書の神ヤハウェのヘブライ語の読み方の相違による表現であって、「エホバの証人」とは、旧約聖書に忠実な人生観を持つ宗教集団ですが、旧約聖書の解釈の相違によって、いろいろな宗教宗派が存在しています。旧約聖書には、多くの時代を超えた一般性がある反面、わずかではあるが、時代にそぐわない倫理観も見受けられ、旧約聖書読者は、何を忠実に守り、何に目を瞑るかの時代性が存在することに注意しなければならないように思えます。私は、その意味で、「エホバの証人」の主張と人生観には、同意できません。
Posted by: カトリック | September 25, 2009 01:09 PM