9月8日(火)これからも金融資本主義が続き日本経済は中国の発展に依存する状態が続くのではないだろうか
家で仕事をする。宗教と経済の第8章を書き終える。骨格はできたが、前と後ろ、そして中身を見直さないといけない。『日本宗教美術史』の校正をする。最後まで終わり、索引の方も少し手を入れる。あとは、あとがきを書くだけになってきた。大変長い作業だが、ようやく終わりが見えてきた。もう少しだ。
昨日の朝日新聞朝刊のなかに挟まれている紙面でEUの経済について書かれていた。ヒルズでは、ニューズウィークを見たら、これからの日本経済について書かれていた。その二つを読むと、なんとなくこれからの日本社会のあり方が見えてきたような気がした。日本にとって優位なのは、世界経済のこれからの牽引車になる中国がすぐ近くにあるということだろう。
この中国と、日本とは、戦争のことなどもあり、仲が良いようで仲がよくない。しかも、日本は中国から文化的な面で圧倒的な影響を受けてきたのに、今ではそれが逆転している。そんな点でも壁があり、共通点があるようでいて、ないという状態になっている。今の状況では、とてもヨーロッパのような経済統合の方向には向かえそうににが、それがかえっていいのかもしれない。経済統合が果たされると、どちらかがお荷物になることがある。
金融危機によって、多くの資産は失われたものの、金融主導の資本主義ということは少しも変わっていないし、やはりバブルを生み出すことで、金を集め、それで経済を豊かにしようとする試みがこれからも繰り返される気がする。実際、すでにその方向に向かっているが、前と違うのは、雇用の面で、失業率が上がり、それがなかなか下がりにくくなっている点ではないか。そこに、どの社会も直面する問題点があるようだが、大きな方向性としては、それほど変わっていないような気もする。資本主義2.0の世界はある意味健在なのだろう。
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