10月6日(火)一日に二冊新刊見本ができるのは生まれて初めてのこと
家で仕事。『葬式は贅沢である』のおわりにを7枚ほど書く。それから、今度新しく書く『無欲の勝利』という本にかかる。14枚ほど書いたが、ちょっと感じがかたい。もっとやわらかくと考えていたので、修正しないといけないだろう。
今日は二冊、新刊の見本が届く。同じ日に見本が出たのははじめたのこと。片方は、今度創刊になる河出書房新社の河出ブックスにおさめられる『教養としての日本宗教事件史』、もう一つはぶんか社から刊行される『大人のための友だちのつくり方』。今週は、『日本宗教美術史』の見本も出来る予定。一週間で三冊新刊の見本というのは前代未聞。我ながら感心する。
夕方は、赤坂のドイツ文化会館で開かれている難民映画祭の作品、『ビルマVJ』を見に行く。これは、2009年のサンダンス映画祭で世界映画ドキュメンタリー制作賞を受賞した作品で、2007年のビルマにおける民主化闘争を扱っている。VJとはビデオジャーナリストの略で、現地のカメラマンが命がけで撮影したビデオを編集したもの。そのなかには、長井健司さんが撃たれる場面が含まれる。
この作品では、8月からの状況がつぶさにわかるようになっている。一度盛り上がった闘争が鎮圧され、もう一度盛り上がったときに、長井さんがビルマに入ったことがわかる。それは、考えられないほど危険な状況だった。映画のなかで9月27日が近づいてくるのを見ていると、やはり複雑な思いがした。
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こんにちは。昨日「教養としての日本宗教事件史」を買って読みました。
浄土真宗=本願寺としか読み取れない箇所(蓮如上人が本願寺を巨大化する前は専修寺や佛光寺の方が教団として大きい事ぐらい御存知ですよね?)や皇室について「皇籍」という「特別な戸籍」(大統譜と皇統譜の事?)とか皇室には「自由な財産がない」(戦前よりは少ないにしても、天皇陛下や皇族方は私有財産は持っておられる。でないと財産税の対象にはならないでしょう?)とか、キリスト教の中に正教会はどこかにいってしまったかのような(明治時代は盛んに布教活動していたはずですが。ボリシェヴィキの権力奪取と恐怖政治がなければ、日本の正教会の歴史もまた変わっていたでしょうし。)初歩的な事実誤認が眼について、面白くなかったです。
そういえば島田先生は、お東騒動について書かれたのを見た事がないですね?「東本願寺30年紛争」のような改革派ベッタリで、「同朋社会の顕現」事件を一言半句も言及しない本しか、まとまって書かれた本がありませんが。創価学会を書くよりは売れないでしょうが、一つお書きになったらいかがでしょうか?それこそ「異形の王権」ではないですが、真宗門徒は「民族化」しているでしょうし。
Posted by: 身延檀徒。 | October 12, 2009 06:58 PM